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決着の時
10-3
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「な、なんで!??どうやって…って聞くだけ野暮ね」
そういいながらも、あたりを見まわしているレニーは、横に立っている男をチラッと見た。
相変わらずきれいな顔立ちをして、涼しげな顔をしている。
この男を幾度となく逮捕しようと試みている。
だが……
「今回ばかりは、あんたに感謝しなきゃならいのね」
男は、首を傾げながらレニーの方を見た。
「感謝?」
男はそういいながら身震いをした。
「なによ」
「あんたの口からそんな言葉が出るなんてな」
ニヤニヤしながらレニーの周りをくるっとわまった。
「で?どうするんだ?あんたの力でどうかできるとは、思えないけど?」
人差し指を立ててレニーの顔の前に立てた。
「そうね……あの人をどうやって追い込むか……」
「追い込む?もうすでに追い込まれてると思うけど」
「なにしたの?」
「さぁ?」
ニヤニヤ笑ったまま立てた指を横に振った。
「その顔が腹が立つのよ」と言いながらも、うっすらと笑みを浮かべながらレニーは改めて男と対峙した。
「まぁいいわ。あなたを捕まえることはこの事件を解決してからでも遅くはないものね?」
「俺はどこにも逃げないしな」
レニーは意味深げな笑みを見せた。
そういいながらも、あたりを見まわしているレニーは、横に立っている男をチラッと見た。
相変わらずきれいな顔立ちをして、涼しげな顔をしている。
この男を幾度となく逮捕しようと試みている。
だが……
「今回ばかりは、あんたに感謝しなきゃならいのね」
男は、首を傾げながらレニーの方を見た。
「感謝?」
男はそういいながら身震いをした。
「なによ」
「あんたの口からそんな言葉が出るなんてな」
ニヤニヤしながらレニーの周りをくるっとわまった。
「で?どうするんだ?あんたの力でどうかできるとは、思えないけど?」
人差し指を立ててレニーの顔の前に立てた。
「そうね……あの人をどうやって追い込むか……」
「追い込む?もうすでに追い込まれてると思うけど」
「なにしたの?」
「さぁ?」
ニヤニヤ笑ったまま立てた指を横に振った。
「その顔が腹が立つのよ」と言いながらも、うっすらと笑みを浮かべながらレニーは改めて男と対峙した。
「まぁいいわ。あなたを捕まえることはこの事件を解決してからでも遅くはないものね?」
「俺はどこにも逃げないしな」
レニーは意味深げな笑みを見せた。
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