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7. 最終話 最低で最高の言葉
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「なぁ……」
「んー?」
「こ、この流れって、さ……」
身体を離し有栖川を見る。
そして、どちらともなく顔を近づけ唇を重ねた。
甘く蕩けそうなキスはすぐに離れていく。
「今はこんな感じのキスじゃない?」
こんな軽いキスだけじゃ足りない俺は卒業式と言う名のイベントに乗じて大胆にもキスのおねだりをせがんだ。
足りない、足りない。足りない足りない。
有栖川らしくないキスしてんな、バカ……。
「足りないっ。もっと……ちょうだい」
もう二度と言わない言葉だし行動だから今くらい……いいか。
「わぁ♡俺ってそんなに愛されてたんだね。普段がツンすぎて愛情表現って事を知らないと思ってたけど、倫太郎もそう言う事言えるようになったんだね。う゛……やば……どうしよ」
「え、なに、ど、どどどどどうしたんだよ」
突然しゃがみ込んでしまった有栖川の背中を撫でるように心配になった俺は一緒になってしゃがみ込み顔を覗き込んだ
「やばいよ倫太郎。俺、今のデレ砲で下半身完全にフル勃起した」
「……はっ?」
よくよく屈み込んでみれば、有栖川の手は股間を抑えこんでいた。
「お、おまっ!!!」
「ん?何どうした?」
怪訝な顔で俺を見上げてくる有栖川。
「ひ、人が真剣に心配してやりゃお前ってやつは!!何処まで変態なんだよ!」
「え、なに俺なんかした?倫太郎の可愛すぎるおねだり聞いちゃ、誰だってこうなると思うけど?」
少し膨らんでるその場所を指さしながらどや顔をしてこちらを見てくる。
「な、なるわけないだろ。んなのお前だけだ変態教師が!」
赤面状態の俺の頬に手を置きながら「それだけ俺はお前を愛してるって事。まだわかってくれない?」艶美な表情で言われ怯んだ俺の股間に反対側の手が当たる。
「どぉわっ!!」
うっかり自分まで反応してしまってたなんてばれたくない!!!
「あ、倫太郎」
や、やややヤバイばれたぁ……艶美な微笑みのまま「これってこの流れはやっぱりここでエッチじゃない?」顔が耳元まで近づき囁かれた瞬間、俺の腰は砕けそうになった。
「おっと大丈夫?なんか腰抜けてない?」
「だ、だいじょう、ぶ。立ってる。ギリ立ってるからな」
「ふはっ。なにそれ、何で腰抜けてんの」
そりゃ、お前のその囁きが……悪魔の囁きが悪いんだろが。
って言葉は声にならなくて、何故か必死に有栖川の首に手を回ししがみついていた。
「もうこの時間が終わってほしくないから、俺今からお前を押し倒してどうにかしちゃおうかな。」
「……」
「え……倫太郎?」
誰もいない教室なら、きっと誰にも見られないよな。
いきなり誰か来たりしない、よな。
無言のまま辺りを見回している俺を見て有栖川もそわそわと辺りを見回し始めた。
「え、ね、もしかして、倫太郎?」
「う、う、煩い。い、今自分の気持ちを落ち着かせようと思ってんだからちょっと黙ってろ」
「え、やだよ。これもしかしてここでエッチできる?」
「う、煩いってば!いちいち声に出して言うなよ!」
「んー?」
「こ、この流れって、さ……」
身体を離し有栖川を見る。
そして、どちらともなく顔を近づけ唇を重ねた。
甘く蕩けそうなキスはすぐに離れていく。
「今はこんな感じのキスじゃない?」
こんな軽いキスだけじゃ足りない俺は卒業式と言う名のイベントに乗じて大胆にもキスのおねだりをせがんだ。
足りない、足りない。足りない足りない。
有栖川らしくないキスしてんな、バカ……。
「足りないっ。もっと……ちょうだい」
もう二度と言わない言葉だし行動だから今くらい……いいか。
「わぁ♡俺ってそんなに愛されてたんだね。普段がツンすぎて愛情表現って事を知らないと思ってたけど、倫太郎もそう言う事言えるようになったんだね。う゛……やば……どうしよ」
「え、なに、ど、どどどどどうしたんだよ」
突然しゃがみ込んでしまった有栖川の背中を撫でるように心配になった俺は一緒になってしゃがみ込み顔を覗き込んだ
「やばいよ倫太郎。俺、今のデレ砲で下半身完全にフル勃起した」
「……はっ?」
よくよく屈み込んでみれば、有栖川の手は股間を抑えこんでいた。
「お、おまっ!!!」
「ん?何どうした?」
怪訝な顔で俺を見上げてくる有栖川。
「ひ、人が真剣に心配してやりゃお前ってやつは!!何処まで変態なんだよ!」
「え、なに俺なんかした?倫太郎の可愛すぎるおねだり聞いちゃ、誰だってこうなると思うけど?」
少し膨らんでるその場所を指さしながらどや顔をしてこちらを見てくる。
「な、なるわけないだろ。んなのお前だけだ変態教師が!」
赤面状態の俺の頬に手を置きながら「それだけ俺はお前を愛してるって事。まだわかってくれない?」艶美な表情で言われ怯んだ俺の股間に反対側の手が当たる。
「どぉわっ!!」
うっかり自分まで反応してしまってたなんてばれたくない!!!
「あ、倫太郎」
や、やややヤバイばれたぁ……艶美な微笑みのまま「これってこの流れはやっぱりここでエッチじゃない?」顔が耳元まで近づき囁かれた瞬間、俺の腰は砕けそうになった。
「おっと大丈夫?なんか腰抜けてない?」
「だ、だいじょう、ぶ。立ってる。ギリ立ってるからな」
「ふはっ。なにそれ、何で腰抜けてんの」
そりゃ、お前のその囁きが……悪魔の囁きが悪いんだろが。
って言葉は声にならなくて、何故か必死に有栖川の首に手を回ししがみついていた。
「もうこの時間が終わってほしくないから、俺今からお前を押し倒してどうにかしちゃおうかな。」
「……」
「え……倫太郎?」
誰もいない教室なら、きっと誰にも見られないよな。
いきなり誰か来たりしない、よな。
無言のまま辺りを見回している俺を見て有栖川もそわそわと辺りを見回し始めた。
「え、ね、もしかして、倫太郎?」
「う、う、煩い。い、今自分の気持ちを落ち着かせようと思ってんだからちょっと黙ってろ」
「え、やだよ。これもしかしてここでエッチできる?」
「う、煩いってば!いちいち声に出して言うなよ!」
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