やばい彼氏にご注意を

SIVA

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3.話は現在に戻って……

2-13

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「ふはっ。お前何て顔して言ってんの」 
「っくっ……は、はなしぇ」 
頬を抑えられ口を尖らせた状態じゃ上手く話せるわけがない。
「相良の家って、ここから近いの?」 
チラリと時計に目をやり「10分か、かりゃにゃい」
 “かからない”って言いたかったのに! 手を離せ!!
「充分だな」 
「は?」

(何が充分なんだ!? おいっ!) 

そのまま顔を押されベッドへ逆戻り。 
ボスッと布団の上に乗せられると、いつになく真顔の有栖川。 
服なんてあっさり脱ぎ捨てベッドに足をかけ、身構えている俺の腕に手を伸ばした。 
いや、さっきしたばっか……。
無言で睨みつければ「お前が煽ったんだからな?」と言われる始末。
「はっ?何時、何処で煽った!?そんな要素無かったよな!?なぁ!」叫びながら身体を起こしても跨れその膝で腕を押え付けられた。
「いてっ。何だよっ!その余裕ぶった顔!むかつく」 「……」 
途端に黙るとか無しだろ。こぇよ。 
見降ろされてるその表情は、苛立ち?怒り?嫉妬? ん、なんかよくわかんないけど、そんなんが入り混じった感じ。
あまり見る事がない、ある意味貴重な表情なのかもしれない。 
いや、冷静に分析してる俺って一体……。 
「あいつが来たって止めないから」 
「は?え?何?」
 片手で手首を持たれると身体を起こされ、そのまま有栖川に背中を向ける状態にされケツを突き出す状態に─────。 
「いてぇっ!やだっ、やめろ!もう無理だからっ!」 
すげーイラついてるのは、手つきだけじゃない。 
行動も言動も全て今までとは違う、変なスイッチが入った見たいに冷たい。 

強姦。

これがそうなら、抱かれる怖さを途端に感じた。 
「や、やめて。まじで……。な、に、怒ってん─────「いいから黙ってもっとケツ出せ」 聞く耳を持たない有栖川。 
「やだ、いやだっ!」 
必死になって抵抗するも、後ろ手に押さえつけられ、枕に顔を押し付けられちゃ手も足も出ない。

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