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018 潰瘍性大腸炎だった話⑤~難病指定の書類を集める~

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家に帰ると、母がこれを買ってきたよ。と可愛らしい犬の絵が書いてある靴下をくれた。
その犬はバンザイをしていて、のんきそうにニコニコしている。
検査が終わってバンザイ!な気分の私にピッタリだった。

そして、すぐにお粥を食べた。
お腹はぺこぺこだった。
大好きな卵豆腐やたくあんも食べる。
母は、昨日祭りで買った赤飯の残りを食べていて、1口貰った。
赤飯の味が身に染みるようだった。

父に、大腸の写真と潰瘍性大腸炎だったとの報告をLINEでした。
すぐに返事が来て、
「よくある病気だから大丈夫だよ!お父さんは何度も入院してるけど、莉子ちゃんは入院まで言われてないから、お父さんより軽いんだと思うよ!」
父の励ましに、心が軽くなる。
ありがとう、お父さんもお大事にね。と返事をした。

書類をとりに、近くのサービスセンターと健康福祉センターに行くことになった。

難病指定のパンフレットは病院でもらったが、必要なもの欄をみてもよくわからなかった。
住民票がいることは分かったので、サービスセンターへ行く。
サービスセンターで住民票申請の紙を分かるところだけ記入して、整理券をとる。
「コンビニで住民票とれば、100円安いらしいねー」
壁に貼ってある、コンビニでの住民票のおすすめのポスターを眺めながら、母がつぶやいた。
「コンビニ行けばよかったね。まぁ、いいよ」

受付に呼ばれて、職員に難病指定のための住民票がいることを伝える。
「マイナンバーがないものを発行しますが、健康福祉センターの判断によってはいるかもしれないので、いるようならまた来てください。発行し直しますので」
住民票を折りたたんで、備え付けの封筒を貰ってそれに入れた。

保険福祉センターでは、ついでに、タクシー券も貰うことにした。障害者手帳を持ってればもらえるのだが、今年の分はまだもらってなかったのでついでに貰うことにした。
「難病指定の必要書類がわからなくて。病院に貰った書類がなんなのかもよく分からないんです」
そう伝えると、職員の女性は優しくいろいろ教えてくれた。
「お持ちのものは病院の先生が書くもので、書類はこれとこれと⋯。あっ、書類は申請する時にここで書いてもいいですし、もって帰って全部書いてきてもいいですよ」
「病院に書類を集めてきて提出してくれといわれて⋯⋯」
「うーん。病院にだす書類を渡すというものはないんですが⋯⋯。でも、必要な書類をお渡しすることはできますよ」
頭に??を浮かべながら、書類を受け取っていると、母が横で口を出す。
「これは、お医者さんに書いてもらって、書類は後日、またここに来て申請する形なんですね?」
母と問いに、職員はそうですよ~。と笑顔を浮かべた。

書類がそろった後、母の通院の眼科もついでにいくことになった。
私の体調を母は心配していたが、私は気分転換したくて、ついでに消化のいい食べ物を買いにスーパーへも行きたかったのだ。

眼科では、丁度白内障の手術をする人がたくさん来ている手術日で、母の診察まで時間がかかるとのことだった。

待ち時間に、眼科で売っている200円のりんごジュースを買ってみた。
100パーセントの青森のりんごを使っている。
お腹に優しそうだし、健康にも良さそうだ。
とても甘くて美味しい。高級なりんごの味。
炭酸ジュースはだめなので、これからは、こういうのを飲もうと思う。
母が診察してる間、スマホで図書館のホームページを見て、潰瘍性大腸炎の本がないか調べていた。
ほとんどが貸し出し中で、やっぱりよくある病気なんだなと思った。

帰りにショッピングモールに行き、本屋さんにも行った。
本屋さんで潰瘍性大腸炎の本を探したが、小さい本屋だからか、置いてなかった。なんとなく、しょんぼりしながらスーパーへ行った。

スーパーでは、乾麺のうどんや、卵豆腐、ヨーグルト、野菜味の食パン、ローストビーフなどを、買った。

これから潰瘍性大腸炎という病気と、ずっと付き合っていかなくてはならない。
もしかしたら、また辛い大腸検査もしなくてはならないかもしれない。
統合失調症と潰瘍性大腸炎と、持病が2つになってしまった。
これ以上悪くならないように、食生活とストレス管理をしっかりしようと決意した。
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