千思万考～あれこれと思いをめぐらす日々～

007 高級色鉛筆

私は小説を書くが、絵も描く。
絵はパソコンやタブレットで描くデジタル画と、画材を使って描くアナログ画のどちらも嗜んでいる。

どちらかというと、画材を使って描くのが楽しいと気づいたので、最近はそちらに力を入れている。

それで、近所でやっている水彩画教室に通っている。
水彩画教室という名前だが、パステルや色鉛筆、はたまた鉛筆デッサンをやってもいいと先生は言ってくれている。
私は、色鉛筆で描くのが手軽だし取り組みやすくていいなと思い、色鉛筆で描くことが多い。
水彩絵の具も持っているが、水を使ったりパレットを洗ったりするのがしんどいので、ついつい色鉛筆を使ってしまうというのもある。

最初に水彩画教室に通うにあたって、色鉛筆を買うなら水彩色鉛筆なのかな？と思い、水彩色鉛筆のセットを買ってしまった。
教室でそれで描いていると、
｢いまは、それがあるからいいけど、色鉛筆だけでやるなら、油性色鉛筆を使ってる人が多いよ」と先生が仰ってた。

それを聞いて、水彩色鉛筆は水を使って描くのが一般的だし、今持っている水彩色鉛筆はそういう絵を描く時用に大事に置いとこうと思った。今までは水彩色鉛筆なのに水を使わずに描いていたのだった。ちょっともったいない使い方だったかもしれない。

油性色鉛筆を少しづつでも揃えていきたいと思った。

水彩画教室では指定のものはないが、色鉛筆画を極めたいと思ったとき、本屋さんで描き方の本を手に取って中を見てみると、ほとんどの本では、有名な高級色鉛筆が指定になっているし本の中でもそれで描かれていて説明もそれ使うのありきである。
その高級色鉛筆は、36色セットでも1万円越えで、ネットショップを探してもいい所8000円越えの値段である。

私には高級色鉛筆を買う勇気がまだない。身の丈にあってないとも思う。
だから、色鉛筆画の描き方の本はあまり買わないようにしていた。

高級色鉛筆を買う勇気もなく、だからといってどれを買ったらいいかも分からず、ショッピングモールに行った時に文房具屋さんで、バラ売りの油性色鉛筆をよく使いそうな色を何本か買ってみた。
そして、100円ショップでも少し油性色鉛筆を買ってみた。

道具だけ揃えてもどうにもならないが、水彩画教室は月に1回しかやってないのである。

もっと学びたい私は先日、本屋さんでどうにかならないものかと思い、色鉛筆画の描き方の本を立ち読みした。
その中の1冊では、指定されているのは件の高級色鉛筆だったが、比較的安価な色鉛筆セットの商品画像とともに、これでも代用可能であると書かれていた。
ご丁寧に、高級色鉛筆それぞれの色に、どの色鉛筆で代用するのかも描かれていた。
私に必要なのはこの本だ。と思い、すぐに購入した。

帰宅してから、その比較的安価な色鉛筆もネット通販で注文した。その色鉛筆は36色セットで2000円くらいで買えたのだった。(実はその通販サイトで貯めていたポイントも使って更にお得に買った)

今日、その色鉛筆が届いたので、その本でのお絵描き学習を進めていきたいと思っている。
水彩画教室でも、その色鉛筆で描いてみようと思う。

ただ、いつか私はその高級色鉛筆を買ってしまうだろうなと思っている。

楽しみでもあり、怖くもある。