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002 よかった探しをしよう~父の励まし~

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私は中学の頃、不登校になった。
父はなぜ学校に行かないのかと何度も私に聞いたが、私は分からないとしか言えなかった。そんな私を父は怒ったが、ある日「分からないものは分からないよな。そうだよな」と理解してくれた。

そしてしばらく経って、父はアニメのDVDをたくさんレンタルして来てくれた。
その中の1つのアニメシリーズでは、主人公の少女がとても前向きな性格で、厳しい環境の中で、「よかった探し」をしていた。

アニメを見ながら父は、「莉子、よかった探しをするんだよ」と何度も言ってくれた。

今も覚えている。私にとって大事な思い出だ。
そして、大人になった今、私は上手によかった探しができているだろうかと考えた。
でも、良かった事が起こるとそれを噛み締めて、私は幸福だと心から思うことができるようになった。
日常で探してみると、良かったことは頻繁に起こっていることにも気づくことができる。
なんだ…。上手によかった探しができるようになってるな、私。





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