49 / 74
鍛冶屋と怒号
しおりを挟む
「それじゃあ行ってきます!!」
「......一応言っておくが、ただ遊ぶためだけに、使いを頼んでいるわけではないからな? 本来なら街を知ってるオレが行くべきだが、どうしてもと言うからお前に任せるんだ」
部屋の入り口で元気よく手を振るロイ、その姿にウィルは呆れた様子で忠告する。だが当のロイは、その忠告を聞き流している様に見えるくらい、緩んだ雰囲気を醸し出している。
「もちろんですよ!! あっそうだ。お使いが終わったら、少しだけ食事をしてから戻りますね!!」
「はぁ......無駄遣いはし過ぎるなよ」
「わかってますよ!! お土産期待してください!!」
ロイは大仰な身振りでそう話すと、扉を開けて外に出て行った。
「......討伐隊の準備でもするか」
ウィルは静かになった部屋の中で、一抹の寂しさを感じながら荷物を整理し始めふと思う。どうやら最近はロイの賑やかさが、当たり前となっていると感じるウィルなのであった。
・
・
・
「さーて、さっさと用事を済ませて、美味しいもの食べちゃうぞー!!」
先ほどウィルに忠告されたことも忘れ、久しぶりの自由な散策を開始する。ロイのテンションの高さに、周囲の店主や主婦が遠巻きに見ているが、ロイは全く気がつく様子はない。
ロイは初めて訪れた街を散策しながら、ウィルに渡された2枚の紙を懐から取り出す。その片方の紙には、必要な道具などのリストが書かれている。
「えーと、まずは保存食用のサンドバードに、鍛冶屋で売ってる荒砥石、最後は魔法燃料を二瓶......海がある街なのに、全くそれっぽいお使いがないのかぁ」
ロイはつまんなそうに呟くと、顔を上げて周囲を見渡す。そしてもう片方の紙を開いた。もう片方の紙にはこの街の地図が描かれており、肉屋と鍛冶屋そして魔法具店の場所がチェックされている。
「先生こういうのは、しっかりしてるんだよなぁ。普段はちょっと抜けてるけど。あっ鍛冶屋ってあれかな?」
ウィルが丁寧にルートと建物の特徴までまで描かれた地図を見ながら、自分の現在地で一番近くにあった鍛冶屋へと赴いた。
ちなみにウィルが描いたルートは、ロイの自由気ままな散策が原因で、全く機能していない。
そして少し歩いていると、先ほど地図で確認したマークと同じ看板がぶら下がっている建物を発見した。
それを見て中に入るが、鍛冶屋の中には誰も見当たらない。仕方がないのでロイは大声で挨拶をする。
「こんにちわー!! 店主さんいらっしゃいますかー!!」
ロイが大声を出すと、鍛冶屋の奥から男の声で「ちょっとそこで待ってろ!!」と怒号が返ってきた。
「えぇ......僕もしかして怒られる?」
困惑するロイは店主が来るまで、店内の武器などを見ていると、後ろから怒号を浴びせられる。
「おい!! お前が客か!!」
「うぇえ!? は、はいそうです......」
いきなり後ろから大声を出されたロイは、肩を跳ね上げながら振り向く。すると後ろには立派な髭を携えた、禿頭の老人が仁王立ちしていた。
老人......と言ってもロイとは比べ物にならないほどのガタイの良さと、声の大きさから放たれる威圧感にロイは気圧されてしまう。
「どうした坊主!! 用があってきたんじゃねえのか!! まさか冷やかしだったら容赦しねえぞ!?」
一向に要件を言わないロイに、腹を立てたのか老人は、さらに大きな声と険しい顔で言葉を捲し立てる。その発言で正気に戻ったロイは、慌てて弁明をする。
「いえ!! 僕、荒砥石が欲しくてきたんです。先生......あっえっと、僕の武術の先生がここに来れば、良質な砥石を購入できると......」
ロイは吃《ども》りながらも必死に話す姿を見て、老人は威圧感ある雰囲気を解く。それでもだいぶ威圧感があるが......
「ああ? ここで砥石を買えるって知ってるのは、あんまいねえはずだが。お前の先生って奴の名前は?」
老人は禿頭を掻き首を傾げながら質問してくる。
「えっと、ウィルという名前です。フルネームは......すみません、わからないです」
「ウィル......ウィルってぇと、死んだ様な目の不気味な男か?」
禿頭の老人は思い出したかのように手を叩くと、ロイに男の特徴を確認してくる。
「死んだ様な目.....多分あってると思います」
ロイの返答に禿頭の老人は、とても愉快そうに笑い出す。対してロイは突然笑い出した老人を見てさらに困惑する。
だが禿頭の老人はそんなことお構いなしに、納得した様子で腕を組みながら何度も頷く。
「なるほど、あの男なら何度かここに来たことがあるから、知っていても納得だ。荒砥石だったか? 今持ってくるから金を用意して待ってろ。1000エリスだ」
そう話すと禿頭の老人は、そそくさと鍛冶屋の奥へ引っ込んでいった。
「顔を覚えられてるってことは、先生に何度もここにきてるのかな?」
裏に引っ込んで中々戻ってこない老人を待つこと数分。ようやく戻ってきたかと思いロイは老人に視線を移す。
「坊主、好きなだけ持っていきな!!」
そう言いながら禿頭の老人は、大箱いっぱいに入った石を抱えてやってきた。
「ええ!! いいんですか?!」
「いいも何も、どうせ個人で経営する鍛冶屋じゃ、この量の砥石は持て余しちまうからな。それに最上級の砥石は必要な数確保してる。好きなだけ持ってけ!!」
老人は機嫌が良さそうに砥石を箱から取り出して、種類別に幾つか並べる。
「あの男がいつも買ってたのは、大体ここら辺だな」
「先生からは荒砥石だけでいいと言われてるんですけど、どれがいいんでしょうか?」
普段自分が使う武器をギルドに預け、整備を依頼していたロイは、あまり砥石のことが詳しくなかった。そこで武器のプロである老人に選定を頼むことにした。
「まあ、これとこれ、あとはこれだな」
禿頭の老人は迷うことなく砥石を選定しロイの前に置く。
「じゃあこれを買います」
ロイは老人の選定眼を信じて、目の前に置かれた砥石を購入することに決めた。その様子を見た老人は少し怪訝そうな顔で尋ねる。
「おい坊主。お前は疑うってことを知らないのか? もし俺が坊主を騙してたらどうするつもりだ」
「え!? 騙すつもりなんですか!?」
「なわけあるか!? あくまでも例えの話だ。坊主は警戒心がなさ過ぎる!!」
「顔こわっ!!」
目をひん剥いて怒号を浴びせてくる老人の圧で、ついついロイは半歩後ろに後退してしまう。
「全く......あの男は何を教えているんだ!! こんな未熟な坊主が使いをしているのに、騙されたらどうするつもりだ!!」
「なんだただ心配してくれてるだけか......」
あまりの顔の怖さに心臓が飛び上がったが、その剣幕の理由が純粋に心配をしてくれていると言うことに気がついたロイ。すると先ほどまで威圧的に感じた老人の顔も少しは......
(いや、やっぱ怖いものはこわいかなぁ)
・
・
・
「気をつけて行けよ!!」
大きく手を振る老人に、手を振り返しながらロイは鍛冶屋を後にする。
ちょっとした問題はあったもののこうしてロイは、圧の強い鍛冶屋の老人から無事、砥石を購入することができた。
「はぁ......なんか1箇所目からどっと疲れたなぁ」
ロイは精神的な疲労を感じながらも、リストに書かれた残りの物を買うため歩き出した。
「......一応言っておくが、ただ遊ぶためだけに、使いを頼んでいるわけではないからな? 本来なら街を知ってるオレが行くべきだが、どうしてもと言うからお前に任せるんだ」
部屋の入り口で元気よく手を振るロイ、その姿にウィルは呆れた様子で忠告する。だが当のロイは、その忠告を聞き流している様に見えるくらい、緩んだ雰囲気を醸し出している。
「もちろんですよ!! あっそうだ。お使いが終わったら、少しだけ食事をしてから戻りますね!!」
「はぁ......無駄遣いはし過ぎるなよ」
「わかってますよ!! お土産期待してください!!」
ロイは大仰な身振りでそう話すと、扉を開けて外に出て行った。
「......討伐隊の準備でもするか」
ウィルは静かになった部屋の中で、一抹の寂しさを感じながら荷物を整理し始めふと思う。どうやら最近はロイの賑やかさが、当たり前となっていると感じるウィルなのであった。
・
・
・
「さーて、さっさと用事を済ませて、美味しいもの食べちゃうぞー!!」
先ほどウィルに忠告されたことも忘れ、久しぶりの自由な散策を開始する。ロイのテンションの高さに、周囲の店主や主婦が遠巻きに見ているが、ロイは全く気がつく様子はない。
ロイは初めて訪れた街を散策しながら、ウィルに渡された2枚の紙を懐から取り出す。その片方の紙には、必要な道具などのリストが書かれている。
「えーと、まずは保存食用のサンドバードに、鍛冶屋で売ってる荒砥石、最後は魔法燃料を二瓶......海がある街なのに、全くそれっぽいお使いがないのかぁ」
ロイはつまんなそうに呟くと、顔を上げて周囲を見渡す。そしてもう片方の紙を開いた。もう片方の紙にはこの街の地図が描かれており、肉屋と鍛冶屋そして魔法具店の場所がチェックされている。
「先生こういうのは、しっかりしてるんだよなぁ。普段はちょっと抜けてるけど。あっ鍛冶屋ってあれかな?」
ウィルが丁寧にルートと建物の特徴までまで描かれた地図を見ながら、自分の現在地で一番近くにあった鍛冶屋へと赴いた。
ちなみにウィルが描いたルートは、ロイの自由気ままな散策が原因で、全く機能していない。
そして少し歩いていると、先ほど地図で確認したマークと同じ看板がぶら下がっている建物を発見した。
それを見て中に入るが、鍛冶屋の中には誰も見当たらない。仕方がないのでロイは大声で挨拶をする。
「こんにちわー!! 店主さんいらっしゃいますかー!!」
ロイが大声を出すと、鍛冶屋の奥から男の声で「ちょっとそこで待ってろ!!」と怒号が返ってきた。
「えぇ......僕もしかして怒られる?」
困惑するロイは店主が来るまで、店内の武器などを見ていると、後ろから怒号を浴びせられる。
「おい!! お前が客か!!」
「うぇえ!? は、はいそうです......」
いきなり後ろから大声を出されたロイは、肩を跳ね上げながら振り向く。すると後ろには立派な髭を携えた、禿頭の老人が仁王立ちしていた。
老人......と言ってもロイとは比べ物にならないほどのガタイの良さと、声の大きさから放たれる威圧感にロイは気圧されてしまう。
「どうした坊主!! 用があってきたんじゃねえのか!! まさか冷やかしだったら容赦しねえぞ!?」
一向に要件を言わないロイに、腹を立てたのか老人は、さらに大きな声と険しい顔で言葉を捲し立てる。その発言で正気に戻ったロイは、慌てて弁明をする。
「いえ!! 僕、荒砥石が欲しくてきたんです。先生......あっえっと、僕の武術の先生がここに来れば、良質な砥石を購入できると......」
ロイは吃《ども》りながらも必死に話す姿を見て、老人は威圧感ある雰囲気を解く。それでもだいぶ威圧感があるが......
「ああ? ここで砥石を買えるって知ってるのは、あんまいねえはずだが。お前の先生って奴の名前は?」
老人は禿頭を掻き首を傾げながら質問してくる。
「えっと、ウィルという名前です。フルネームは......すみません、わからないです」
「ウィル......ウィルってぇと、死んだ様な目の不気味な男か?」
禿頭の老人は思い出したかのように手を叩くと、ロイに男の特徴を確認してくる。
「死んだ様な目.....多分あってると思います」
ロイの返答に禿頭の老人は、とても愉快そうに笑い出す。対してロイは突然笑い出した老人を見てさらに困惑する。
だが禿頭の老人はそんなことお構いなしに、納得した様子で腕を組みながら何度も頷く。
「なるほど、あの男なら何度かここに来たことがあるから、知っていても納得だ。荒砥石だったか? 今持ってくるから金を用意して待ってろ。1000エリスだ」
そう話すと禿頭の老人は、そそくさと鍛冶屋の奥へ引っ込んでいった。
「顔を覚えられてるってことは、先生に何度もここにきてるのかな?」
裏に引っ込んで中々戻ってこない老人を待つこと数分。ようやく戻ってきたかと思いロイは老人に視線を移す。
「坊主、好きなだけ持っていきな!!」
そう言いながら禿頭の老人は、大箱いっぱいに入った石を抱えてやってきた。
「ええ!! いいんですか?!」
「いいも何も、どうせ個人で経営する鍛冶屋じゃ、この量の砥石は持て余しちまうからな。それに最上級の砥石は必要な数確保してる。好きなだけ持ってけ!!」
老人は機嫌が良さそうに砥石を箱から取り出して、種類別に幾つか並べる。
「あの男がいつも買ってたのは、大体ここら辺だな」
「先生からは荒砥石だけでいいと言われてるんですけど、どれがいいんでしょうか?」
普段自分が使う武器をギルドに預け、整備を依頼していたロイは、あまり砥石のことが詳しくなかった。そこで武器のプロである老人に選定を頼むことにした。
「まあ、これとこれ、あとはこれだな」
禿頭の老人は迷うことなく砥石を選定しロイの前に置く。
「じゃあこれを買います」
ロイは老人の選定眼を信じて、目の前に置かれた砥石を購入することに決めた。その様子を見た老人は少し怪訝そうな顔で尋ねる。
「おい坊主。お前は疑うってことを知らないのか? もし俺が坊主を騙してたらどうするつもりだ」
「え!? 騙すつもりなんですか!?」
「なわけあるか!? あくまでも例えの話だ。坊主は警戒心がなさ過ぎる!!」
「顔こわっ!!」
目をひん剥いて怒号を浴びせてくる老人の圧で、ついついロイは半歩後ろに後退してしまう。
「全く......あの男は何を教えているんだ!! こんな未熟な坊主が使いをしているのに、騙されたらどうするつもりだ!!」
「なんだただ心配してくれてるだけか......」
あまりの顔の怖さに心臓が飛び上がったが、その剣幕の理由が純粋に心配をしてくれていると言うことに気がついたロイ。すると先ほどまで威圧的に感じた老人の顔も少しは......
(いや、やっぱ怖いものはこわいかなぁ)
・
・
・
「気をつけて行けよ!!」
大きく手を振る老人に、手を振り返しながらロイは鍛冶屋を後にする。
ちょっとした問題はあったもののこうしてロイは、圧の強い鍛冶屋の老人から無事、砥石を購入することができた。
「はぁ......なんか1箇所目からどっと疲れたなぁ」
ロイは精神的な疲労を感じながらも、リストに書かれた残りの物を買うため歩き出した。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる