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四つん這いにされカメラに顔を向けさせられた醜態に声が高く啼いた。
廊下に響かせ、夫の部屋の仏壇を振動させている想いが男の根の感触を濃く描き、硬さを馴染ませる湿度が遠慮なく快感を受け入れた。
腰を掴む男の手の逞しさに強く女を欲する向きを見て、蝉以下の存在に堕ちた牝への熱意は動物ゆえの牡の情念ではあったとしても、性の根源である命の歓喜に水を差すものではなかった。
男の動きがやみ、手が離された。
体勢を変えるかに思われたが男は静かにしている。
とめられた快楽が臀部に纏いつき膨らんでゆく。
あなたは動かざるを得なかった。
男に打ち付ける度に走る性感に、手足の二十本の指はうちへと丸められて力を存分に溜めた後、程なくして大きな一声と共に重みを手放した。
痺れを残す腰に男の手が戻り、勢いのある根があなたを冒した。
脳が絡まり、解れない縺れが女の中心へと向かう。
女のなかとぴたりと重なったところであなたは再度果てた。
自身で達したものとは比べようもない快感に、口と鼻孔から漏れる粘液があり、被されたショーツが濡れた。すでに嗅ぎ慣れてしまった自身の匂いを捉え切れなくなっており、この液体でもうひとつ薄くなると思えば垂らせた失態に慙愧の念を覚えた。
男の手がのびる。
ショーツは剥がされカメラに素顔を晒されて、却って羞恥が沸き起こり、あなたは顔を伏せた。後頭部の髪を掴み、無理やりカメラに顔を向けられることを期待したが男の手はそうしなかった。
新たに男の下着が被され、視界は完全に失われ、鼻孔には男の根の匂いがそよぎ、あなたを領した。
あなたは腰を動かした。
前と後ろにふたつの根を感じ、ふたりの男をひとりの女で相手する贅に想いは膨らみ、男の下着で顔を失った気安さも相俟り、声は嗄れるほど高くなった。
カーテンの隙間から薄い朝が色を増してゆく想いが鼓膜を揺らす鳥の啼き声に見られ、夜へと遡ろうとする自身の声が哀れにも熱情にも聞こえ、相反する心が左右に引かれ、あなたの性感は深くなっていった。
廊下に響かせ、夫の部屋の仏壇を振動させている想いが男の根の感触を濃く描き、硬さを馴染ませる湿度が遠慮なく快感を受け入れた。
腰を掴む男の手の逞しさに強く女を欲する向きを見て、蝉以下の存在に堕ちた牝への熱意は動物ゆえの牡の情念ではあったとしても、性の根源である命の歓喜に水を差すものではなかった。
男の動きがやみ、手が離された。
体勢を変えるかに思われたが男は静かにしている。
とめられた快楽が臀部に纏いつき膨らんでゆく。
あなたは動かざるを得なかった。
男に打ち付ける度に走る性感に、手足の二十本の指はうちへと丸められて力を存分に溜めた後、程なくして大きな一声と共に重みを手放した。
痺れを残す腰に男の手が戻り、勢いのある根があなたを冒した。
脳が絡まり、解れない縺れが女の中心へと向かう。
女のなかとぴたりと重なったところであなたは再度果てた。
自身で達したものとは比べようもない快感に、口と鼻孔から漏れる粘液があり、被されたショーツが濡れた。すでに嗅ぎ慣れてしまった自身の匂いを捉え切れなくなっており、この液体でもうひとつ薄くなると思えば垂らせた失態に慙愧の念を覚えた。
男の手がのびる。
ショーツは剥がされカメラに素顔を晒されて、却って羞恥が沸き起こり、あなたは顔を伏せた。後頭部の髪を掴み、無理やりカメラに顔を向けられることを期待したが男の手はそうしなかった。
新たに男の下着が被され、視界は完全に失われ、鼻孔には男の根の匂いがそよぎ、あなたを領した。
あなたは腰を動かした。
前と後ろにふたつの根を感じ、ふたりの男をひとりの女で相手する贅に想いは膨らみ、男の下着で顔を失った気安さも相俟り、声は嗄れるほど高くなった。
カーテンの隙間から薄い朝が色を増してゆく想いが鼓膜を揺らす鳥の啼き声に見られ、夜へと遡ろうとする自身の声が哀れにも熱情にも聞こえ、相反する心が左右に引かれ、あなたの性感は深くなっていった。
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