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再び、海猫亭である。いや、三たび?
冒険者ギルドを出て、ふたばを外に出し、散歩がてら、ぶらぶら歩きまわって戻ってきた。
街では犬を全く見ることがなく、助かった。
このふたばは、ヒトに吠えたことがない犬だが、犬を見るとそれはもう、けたたましく吠えるのである。犬嫌いな犬なのだ。
犬に会うことがないので、もしかしたらこの世界には犬はいないのかと思ったが、珍しがられることもなく、不思議であった。
「ただいま戻りました~」
ギルドで時間を割いたので、もう午後2時くらいである。食堂は静かだった。モラが一人で掃除している。
「あ、おかえりなさい。子供達と主人は商店街に出かけましたが……」
「モラさん、お疲れさまです。あの、もしかして、皆さんとお出かけの予定だったのでは? ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げると、モラは一瞬呆けてから、笑いだした。
「いえいえ、男同士でなんだかんだと言いながら出かけましたよ。……ずっと心配かけてたから、ホッとしたんじゃないでしょうか?」
またお礼タイムが始まりそうだったので、ミユキは慌てて話を進める。
「ならよかった。あ、今お手すきですか? よろしければ、ちょっと召し上がっていただきたいものがありまして……」
ミユキはトマトソースが入った鍋を取り出して、蓋を開けた。ほかほかである。
モラはちょっと驚いたのか、目を見開いて、すぐに微笑んだ。
「あら、いい匂いですね」
「あの、お台所をお借りしてもよろしいでしょうか? これを茹でたいのです……」
布に包まれたジャガイモを見せると、不思議そうに見ている。やはり、まだ出回っていないのか……。
丸ごと蒸し煮にするつもりだったが、下処理の仕方を見てもらうために粉ふきにすることにした。
「これはジャガイモといって、土の中から収穫するので、まず洗いたいのですが……」
「はい。こちらでお願いします」
石を切り出して作られたシンクに、木のタライが置いてあったのでジャガイモをゴロゴロと入れた。脇に大きな瓶があり、水がなみなみと入っている。
「こちらの底に水の魔石が入っていて、きれいなお水が溜まっていくんです」
(なんでも魔石なんだなぁ。魔石の力がなくなったらどうなるんだろう)
柄杓でタライに水をすくい入れ、ジャガイモを洗い終わると、ザルに乗せてモラと一緒に皮を剥いていく。
「これは、涼しい暗い所に置いておけば保存が利く食べ物なんです。ただ、芽が出ることがあるので…」
芽をとることと厚めに剥くこと、切ったらしばらく水につけてアクを抜くこと。
鍋に移して、ひたひたに水を入れ、火にかける。これもやはり魔石だった。
「先程の赤いものはなんというんです?」
「あ、あれはトマトソースと言って、これが材料です」
袖口からひとつトマトを出してみせて説明すると、モラは目を瞬いた。睫毛が長く、ふさふさと生えている。サルモーの美少女っぷりはこのママさん譲りらしい。男の子だけど。
ニンニクとオリーブオイルと玉ねぎとトマトを並べてて、トマトソースの作り方を説明すると、上手く伝わらないようだったので、作り方を教えるついでに作ることにした。
ジャガイモに火が通ったので、湯を捨てて、火の上で鍋を揺らして粉ふきにする。小学生の時、初めての調理実習で作ったのが目玉焼きと粉ふきいもだったなぁとか思っていると、モラが目をキラキラさせていたので、ほかほかをひと切れ口に入れてやると、ものすごく感動している。確かに美味しいからなぁ。
(あぁ、ジャガイモを使った料理をたくさん教えたいわ~。オムレツとか、キンピラとか、肉じゃがとか)
オバさんのお節介心がむくむくと湧いてきたが、ぐっと抑えてトマトソースを作るのだった。
「ニンニクって炒めるとこんな匂いが…… お腹が空きますね。この匂い。玉ねぎって炒めるとこんなに透明に……」
モラが感動しているのを横目で見ていると、ミユキも嬉しくなってきた。
「この油って、このようにして食べられるのね」
「ええ。そのままかけても食べても美味しいけれど……。モラさん、お肉食べてます?」
唐突な質問に、モラは視線で先を促した。
「モラさん、具合が悪くなっていたでしょう?
お隣のアルガさんも、似たような症状だったって聞いたのですが。もしかしたら、貧血かなと」
「ヒンケツ?」
「ええ。血って、赤いでしょ。その血を作っているものの中に鉄分というものがあって、それが、う───ん! とにかくお肉とか、牛乳とか卵とか、食べてます?」
「よくわかりませんが、お肉はあまり出回ってなくて。三年前の戦争が始まってすぐ、封印が弱まって、魔物が溢れるように増えたのです。しかも強くなったらしくて…。それで、討伐に行っていた冒険者の方々が、大半、大怪我をしたりして、減ってしまってから魔物を狩る人があまりいなくなって、それまで食べていたお肉が出回らなくなりました」
「はぁ……」
(今朝のギルドの感じでは、お肉不足はなんかもう解消されそうだったなぁ)
「でも、もともと、お肉はにおいが苦手で、固くて食べられなかったから……」
「においか~~」
生前も野生のお肉はほぼ食べた事がないので、想像が付かないが、下処理で何とかなるものなのだろうか。
とりあえず、調理台の上に調味料が入った壺を並べていく。
「この透明なのがお酒で臭みを消すのに使えます。これが砂糖、醤油、みりん、味噌、ウスターソースは色が醤油と似てるけど、全く違うものだから間違えないでくださいね~。あ、入れ物の色を変えればいいのか。あ、あとお酢も大事だわ~。これは酸っぱいけど殺菌作用があるし、お肉を煮れば柔らかくなるし、体にもいいんですよ~ それからこの黒い粒は胡椒と言って、ピリ辛だけど香りがいいんです。砕いて使ってくださいね~」
フンフフーン、と鼻歌を歌いながら壺の色を変えていく。醤油の壺を黒、ウスターソースは黄土色にした。
トレーを出して載せていく。
「これは私がいた所の調味料です。全部じゃないけど、まあ、普通に料理に使える初級編ですね」
ずらっと並べて顔を上げると、モラは呆然と突っ立っていた。
「………」
お節介なオバさんの辞書からは、自重という文字は消え失せたようだった。
冒険者ギルドを出て、ふたばを外に出し、散歩がてら、ぶらぶら歩きまわって戻ってきた。
街では犬を全く見ることがなく、助かった。
このふたばは、ヒトに吠えたことがない犬だが、犬を見るとそれはもう、けたたましく吠えるのである。犬嫌いな犬なのだ。
犬に会うことがないので、もしかしたらこの世界には犬はいないのかと思ったが、珍しがられることもなく、不思議であった。
「ただいま戻りました~」
ギルドで時間を割いたので、もう午後2時くらいである。食堂は静かだった。モラが一人で掃除している。
「あ、おかえりなさい。子供達と主人は商店街に出かけましたが……」
「モラさん、お疲れさまです。あの、もしかして、皆さんとお出かけの予定だったのでは? ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げると、モラは一瞬呆けてから、笑いだした。
「いえいえ、男同士でなんだかんだと言いながら出かけましたよ。……ずっと心配かけてたから、ホッとしたんじゃないでしょうか?」
またお礼タイムが始まりそうだったので、ミユキは慌てて話を進める。
「ならよかった。あ、今お手すきですか? よろしければ、ちょっと召し上がっていただきたいものがありまして……」
ミユキはトマトソースが入った鍋を取り出して、蓋を開けた。ほかほかである。
モラはちょっと驚いたのか、目を見開いて、すぐに微笑んだ。
「あら、いい匂いですね」
「あの、お台所をお借りしてもよろしいでしょうか? これを茹でたいのです……」
布に包まれたジャガイモを見せると、不思議そうに見ている。やはり、まだ出回っていないのか……。
丸ごと蒸し煮にするつもりだったが、下処理の仕方を見てもらうために粉ふきにすることにした。
「これはジャガイモといって、土の中から収穫するので、まず洗いたいのですが……」
「はい。こちらでお願いします」
石を切り出して作られたシンクに、木のタライが置いてあったのでジャガイモをゴロゴロと入れた。脇に大きな瓶があり、水がなみなみと入っている。
「こちらの底に水の魔石が入っていて、きれいなお水が溜まっていくんです」
(なんでも魔石なんだなぁ。魔石の力がなくなったらどうなるんだろう)
柄杓でタライに水をすくい入れ、ジャガイモを洗い終わると、ザルに乗せてモラと一緒に皮を剥いていく。
「これは、涼しい暗い所に置いておけば保存が利く食べ物なんです。ただ、芽が出ることがあるので…」
芽をとることと厚めに剥くこと、切ったらしばらく水につけてアクを抜くこと。
鍋に移して、ひたひたに水を入れ、火にかける。これもやはり魔石だった。
「先程の赤いものはなんというんです?」
「あ、あれはトマトソースと言って、これが材料です」
袖口からひとつトマトを出してみせて説明すると、モラは目を瞬いた。睫毛が長く、ふさふさと生えている。サルモーの美少女っぷりはこのママさん譲りらしい。男の子だけど。
ニンニクとオリーブオイルと玉ねぎとトマトを並べてて、トマトソースの作り方を説明すると、上手く伝わらないようだったので、作り方を教えるついでに作ることにした。
ジャガイモに火が通ったので、湯を捨てて、火の上で鍋を揺らして粉ふきにする。小学生の時、初めての調理実習で作ったのが目玉焼きと粉ふきいもだったなぁとか思っていると、モラが目をキラキラさせていたので、ほかほかをひと切れ口に入れてやると、ものすごく感動している。確かに美味しいからなぁ。
(あぁ、ジャガイモを使った料理をたくさん教えたいわ~。オムレツとか、キンピラとか、肉じゃがとか)
オバさんのお節介心がむくむくと湧いてきたが、ぐっと抑えてトマトソースを作るのだった。
「ニンニクって炒めるとこんな匂いが…… お腹が空きますね。この匂い。玉ねぎって炒めるとこんなに透明に……」
モラが感動しているのを横目で見ていると、ミユキも嬉しくなってきた。
「この油って、このようにして食べられるのね」
「ええ。そのままかけても食べても美味しいけれど……。モラさん、お肉食べてます?」
唐突な質問に、モラは視線で先を促した。
「モラさん、具合が悪くなっていたでしょう?
お隣のアルガさんも、似たような症状だったって聞いたのですが。もしかしたら、貧血かなと」
「ヒンケツ?」
「ええ。血って、赤いでしょ。その血を作っているものの中に鉄分というものがあって、それが、う───ん! とにかくお肉とか、牛乳とか卵とか、食べてます?」
「よくわかりませんが、お肉はあまり出回ってなくて。三年前の戦争が始まってすぐ、封印が弱まって、魔物が溢れるように増えたのです。しかも強くなったらしくて…。それで、討伐に行っていた冒険者の方々が、大半、大怪我をしたりして、減ってしまってから魔物を狩る人があまりいなくなって、それまで食べていたお肉が出回らなくなりました」
「はぁ……」
(今朝のギルドの感じでは、お肉不足はなんかもう解消されそうだったなぁ)
「でも、もともと、お肉はにおいが苦手で、固くて食べられなかったから……」
「においか~~」
生前も野生のお肉はほぼ食べた事がないので、想像が付かないが、下処理で何とかなるものなのだろうか。
とりあえず、調理台の上に調味料が入った壺を並べていく。
「この透明なのがお酒で臭みを消すのに使えます。これが砂糖、醤油、みりん、味噌、ウスターソースは色が醤油と似てるけど、全く違うものだから間違えないでくださいね~。あ、入れ物の色を変えればいいのか。あ、あとお酢も大事だわ~。これは酸っぱいけど殺菌作用があるし、お肉を煮れば柔らかくなるし、体にもいいんですよ~ それからこの黒い粒は胡椒と言って、ピリ辛だけど香りがいいんです。砕いて使ってくださいね~」
フンフフーン、と鼻歌を歌いながら壺の色を変えていく。醤油の壺を黒、ウスターソースは黄土色にした。
トレーを出して載せていく。
「これは私がいた所の調味料です。全部じゃないけど、まあ、普通に料理に使える初級編ですね」
ずらっと並べて顔を上げると、モラは呆然と突っ立っていた。
「………」
お節介なオバさんの辞書からは、自重という文字は消え失せたようだった。
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