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さて、ギルドである。
身分証明書までは見習い天使さんに貰えなかったので、商人か冒険者のギルドで作るのだ。
サルモーに訊いたところ、冒険者ギルドは受付で申し込んで、名前を呼ばれたら奥の窓口で水晶に手をかざして、カードに血を垂らしたらおしまいだそうだ。
簡単である。
魔法学院の生徒は全員義務で登録しているので、経験者は語る、であった。
ついてくると言うのを丁寧に辞退して、一人で来た。
今、ギルドはごった返している。ゴツいおじさま方が押し寄せ占拠しているからだ。
受付嬢に申請するまでも、かなり並んでいる。
並んでいると後の会話が聞こえてきた。ゴツい男A、略してゴツAがボソボソと言っている。
「おまえ、3年前に右目抉られた上に右足砕かれて引退してただろう?」
背が高いひょろ長い男、略してヒョロBが返す。
「お前こそ、3年前に利き腕喰われて引退しただろうが」
グロい会話である。ゴツAがため息を吐いた。
「昨夜によぅ、酒呑んで寝てたら家中のあかり石が光りだしてよぅ、かあちゃんに叩き起こされたら、生えてたんだよぅ。もう、かあちゃんがオンオン泣いて、堪んなかったよぅ」
「俺もだ。そこら中明るくなったかと思ったら、目ん玉が生き返って、右足もまっすぐになってた。杖なしで立って両目で見るのが久しぶりで、もう、眩しくてなぁ」
ヒョロBは鼻を啜って目を擦った。
「まさか、この右目から涙が出るようになるとは、思わなかったよ。その上この頭だ」
二人でロン毛をかきあげて笑いあっている。
「………あの時死ななくてよかったな」
「おまえもな」
お互い、仲がいいらしい。
「かあちゃんに、随分迷惑かけたから、これから楽させてやんないとなぁ」
「あぁ。また一緒に組んで、狩りまくろうな」
「おう!」
何だかんだでミユキの順番が回ってきて、受け付けてもらい、奥の窓口近くに移動した。
ギルド内は酒場も兼ねていて、スコンベル家の酒場の倍くらいの広さはあった。その広い酒場が、ロン毛のおじさま方で埋め尽くされていた。すごい熱気である。まあ、おじさまと言ってもほぼ、ミユキの方が年上であろう。そう思うと可愛いものである。むさ苦しいが……。
賑やかに酒を搔っ食らうおじさま方に気圧されてるのか、若者達は小さくなって酒を飲んでいた。どっちにせよ、まだ朝なのに! お祭りだからいいのか?
水晶の窓口近くの壁に背を当てて(背後に人が立たないように)様子を窺っていると、この賑わいは、怪我や病気で引退して登録抹消していた元冒険者達が、昨晩の奇跡?により全快&パワーアップして再登録のために押し寄せた結果らしい。酒場の店員もギルドの職員も大わらわである。
そうこうしているうちに順番がやってきた。
「ミユキさんですね? こちらの水晶に手をかざされましたら、ミユキさんのステータスを私が確認させていただくことになります。ご了承頂けましたら手をかざして下さい」
水晶係のお嬢さんが、マニュアル通りなのか淀みなく説明してくれたので手をかざす。水晶お嬢は目を見開いた。
「あの、本当に登録されるのですか?」
「はい?」
「いえ、あの、大変失礼かと存じますが、ミユキさんのステータスでは冒険に不向きかと……」
申し訳なさそうな水晶お嬢である。
(確かに……年齢はともかく体力33だっけ、魔力0だしなぁ。他にオマケも付いてなかったし。ま、普通これで冒険は無謀だよね~。何とか誤魔化さねば。平常心でね! 仮面をかぶるのよ、ミユキ!)
「あ、お気になさらず! だ、だ、だだ大丈夫ですから。これから旅に出ますので、道すぎゃら、ま、町周辺とかで、ややや薬草を摘んで売買したいだけでしゅので! 現在調薬の研究中なんですよ。ポ、ポポポポポーションとか?!」
小心者のガラスの○面は脆かった。
噛みまくるミユキに白い目を向ける水晶お嬢。
マズイ。ミユキは深く息を吸った。
「すみません、緊張して……。勇者様のお祝いが済んだら、夫の実家に戻るのですが、街の出入りに身分証が必要だと言われまして……。どうせなら、旅の道すがら薬草などが採れましたらギルドさんで買って頂いて生活の足しにできたらと……。やはり、……私には過ぎた代物だったのですね……こんな何もないオバさんが冒険者ギルドに登録なんて……お手間を取らせて申し訳ありませんでした……別の手段を考えます。ありがとうございました」
「え? あの……」
ペコペコと頭を下げつつ立ち上がるふりをすると、水晶お嬢が慌てて制止した。
「お待ちください。こちらこそ、申し訳ございません。当方の登録には制限などございませんので犯罪歴などありませんでしたらどなたにでも発行致します。出過ぎたことを申し上げて失礼いたしました」
(おお! お若いのにしっかりしたお嬢さんだ! 教育もしっかりしてるんだなぁ。さすが、王都の冒険者ギルド)
水晶お嬢は台の下から銀色のカードを取り出してミユキの前に差し出した。
「この針で血を一滴カードに垂らしてください。針は前の方の血が混ざらないように毎回洗浄しておりますので」
手渡されたと同時に念のために手のひらでさっと浄化して、ぷつりと左手の親指を刺した。刺したが、血が垂れない。
痛いのに……もう一度刺しつつ針の先を見ていると、針を抜いた瞬間に、穴が塞がっていた。
(何故塞がる? 人魚を食べたわけでもないのに!?)
カードに指を擦り付けるようにして思いきりぶすりと刺して、針を引き抜きつつ素早く傷口を擦りつけた。ようやく血がカードに付き、血痕がフッと消えていった。
水晶お嬢には血が怖くて見たくないオバさんに見えたようで、生温い視線で見守ってくれていた。
「Fランクです。3ヶ月以内に同盟に入っているいずれかのギルドで更新していただかないと抹消となりますのでご注意ください」
こうしてミユキはこの世界の身分証明書を手に入れた。しかし、商人ギルドに行けばよかったような気がしないでもないミユキなのであった。
***********************
お気に入り登録と感想をありがとうございます。
感謝です。
身分証明書までは見習い天使さんに貰えなかったので、商人か冒険者のギルドで作るのだ。
サルモーに訊いたところ、冒険者ギルドは受付で申し込んで、名前を呼ばれたら奥の窓口で水晶に手をかざして、カードに血を垂らしたらおしまいだそうだ。
簡単である。
魔法学院の生徒は全員義務で登録しているので、経験者は語る、であった。
ついてくると言うのを丁寧に辞退して、一人で来た。
今、ギルドはごった返している。ゴツいおじさま方が押し寄せ占拠しているからだ。
受付嬢に申請するまでも、かなり並んでいる。
並んでいると後の会話が聞こえてきた。ゴツい男A、略してゴツAがボソボソと言っている。
「おまえ、3年前に右目抉られた上に右足砕かれて引退してただろう?」
背が高いひょろ長い男、略してヒョロBが返す。
「お前こそ、3年前に利き腕喰われて引退しただろうが」
グロい会話である。ゴツAがため息を吐いた。
「昨夜によぅ、酒呑んで寝てたら家中のあかり石が光りだしてよぅ、かあちゃんに叩き起こされたら、生えてたんだよぅ。もう、かあちゃんがオンオン泣いて、堪んなかったよぅ」
「俺もだ。そこら中明るくなったかと思ったら、目ん玉が生き返って、右足もまっすぐになってた。杖なしで立って両目で見るのが久しぶりで、もう、眩しくてなぁ」
ヒョロBは鼻を啜って目を擦った。
「まさか、この右目から涙が出るようになるとは、思わなかったよ。その上この頭だ」
二人でロン毛をかきあげて笑いあっている。
「………あの時死ななくてよかったな」
「おまえもな」
お互い、仲がいいらしい。
「かあちゃんに、随分迷惑かけたから、これから楽させてやんないとなぁ」
「あぁ。また一緒に組んで、狩りまくろうな」
「おう!」
何だかんだでミユキの順番が回ってきて、受け付けてもらい、奥の窓口近くに移動した。
ギルド内は酒場も兼ねていて、スコンベル家の酒場の倍くらいの広さはあった。その広い酒場が、ロン毛のおじさま方で埋め尽くされていた。すごい熱気である。まあ、おじさまと言ってもほぼ、ミユキの方が年上であろう。そう思うと可愛いものである。むさ苦しいが……。
賑やかに酒を搔っ食らうおじさま方に気圧されてるのか、若者達は小さくなって酒を飲んでいた。どっちにせよ、まだ朝なのに! お祭りだからいいのか?
水晶の窓口近くの壁に背を当てて(背後に人が立たないように)様子を窺っていると、この賑わいは、怪我や病気で引退して登録抹消していた元冒険者達が、昨晩の奇跡?により全快&パワーアップして再登録のために押し寄せた結果らしい。酒場の店員もギルドの職員も大わらわである。
そうこうしているうちに順番がやってきた。
「ミユキさんですね? こちらの水晶に手をかざされましたら、ミユキさんのステータスを私が確認させていただくことになります。ご了承頂けましたら手をかざして下さい」
水晶係のお嬢さんが、マニュアル通りなのか淀みなく説明してくれたので手をかざす。水晶お嬢は目を見開いた。
「あの、本当に登録されるのですか?」
「はい?」
「いえ、あの、大変失礼かと存じますが、ミユキさんのステータスでは冒険に不向きかと……」
申し訳なさそうな水晶お嬢である。
(確かに……年齢はともかく体力33だっけ、魔力0だしなぁ。他にオマケも付いてなかったし。ま、普通これで冒険は無謀だよね~。何とか誤魔化さねば。平常心でね! 仮面をかぶるのよ、ミユキ!)
「あ、お気になさらず! だ、だ、だだ大丈夫ですから。これから旅に出ますので、道すぎゃら、ま、町周辺とかで、ややや薬草を摘んで売買したいだけでしゅので! 現在調薬の研究中なんですよ。ポ、ポポポポポーションとか?!」
小心者のガラスの○面は脆かった。
噛みまくるミユキに白い目を向ける水晶お嬢。
マズイ。ミユキは深く息を吸った。
「すみません、緊張して……。勇者様のお祝いが済んだら、夫の実家に戻るのですが、街の出入りに身分証が必要だと言われまして……。どうせなら、旅の道すがら薬草などが採れましたらギルドさんで買って頂いて生活の足しにできたらと……。やはり、……私には過ぎた代物だったのですね……こんな何もないオバさんが冒険者ギルドに登録なんて……お手間を取らせて申し訳ありませんでした……別の手段を考えます。ありがとうございました」
「え? あの……」
ペコペコと頭を下げつつ立ち上がるふりをすると、水晶お嬢が慌てて制止した。
「お待ちください。こちらこそ、申し訳ございません。当方の登録には制限などございませんので犯罪歴などありませんでしたらどなたにでも発行致します。出過ぎたことを申し上げて失礼いたしました」
(おお! お若いのにしっかりしたお嬢さんだ! 教育もしっかりしてるんだなぁ。さすが、王都の冒険者ギルド)
水晶お嬢は台の下から銀色のカードを取り出してミユキの前に差し出した。
「この針で血を一滴カードに垂らしてください。針は前の方の血が混ざらないように毎回洗浄しておりますので」
手渡されたと同時に念のために手のひらでさっと浄化して、ぷつりと左手の親指を刺した。刺したが、血が垂れない。
痛いのに……もう一度刺しつつ針の先を見ていると、針を抜いた瞬間に、穴が塞がっていた。
(何故塞がる? 人魚を食べたわけでもないのに!?)
カードに指を擦り付けるようにして思いきりぶすりと刺して、針を引き抜きつつ素早く傷口を擦りつけた。ようやく血がカードに付き、血痕がフッと消えていった。
水晶お嬢には血が怖くて見たくないオバさんに見えたようで、生温い視線で見守ってくれていた。
「Fランクです。3ヶ月以内に同盟に入っているいずれかのギルドで更新していただかないと抹消となりますのでご注意ください」
こうしてミユキはこの世界の身分証明書を手に入れた。しかし、商人ギルドに行けばよかったような気がしないでもないミユキなのであった。
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