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ニンニクと玉ねぎ、じゃがいもを購入後、ミユキは油問屋の前に立っていた。いや、油問屋が正式名称かどうかはわからないが、聞いて回ったところ油ならこの店らしい。プルモーの店。何故看板に、油屋さんとか書かないのだろうか。
(この店なら今朝二回は前を通ったし……)
店にドアはなく、布でのれん的なものがかけてあるのをくぐる。
「油ください」
黒いかめが1個置いてあり、棚には黒い陶器っぽい小さな壺がたくさん並んでいた。ほっそりとした女店主らしき人物に声をかける。
「………」
上から下まで観察された。
「失礼ですが、旅のお方ですか?」
(おぉ! さすが旅人の服だ。見ただけで判るらしい。まだ旅立ってないけどね! いい日旅立ちしたいけどまだまだやる事があるから仕方がないのよ~)
「はい。かなり遠方から来ました」
「……油は何にご使用ですか?」
「こちらの油は何の油です?」
(質問に質問で返してしまった……)
「……主にオリーブという木の実で作っているものですが」
「オリーブオイル!?」
「……」
「あ、失礼しました。オリーブの油ですね」
つい、興奮してしまい、引かれてしまったようだ。
「ええ。お肌にとてもよろしいんですよ。香りもいいですし」
勧めながら、どことなく不満げな女店主(仮)である。
「食用ではないのですか?」
(塗れるなら食べられるか。あ、逆だっけ?)
「えっ?」
「えっ? 食べてはダメなんですか?」
大きな青い瞳を見開いて驚かれた。長い緑色の髪に青い瞳で、たいそうな美人さんである。
「どうやって……召し上がるのです?」
「どうやって……って、ニンニク刻んで油で炒めてトマト潰して煮込むんですよ」
「炒める? トマト?」
昔から、ミユキの説明は身も蓋もないと言われていたので、残念ながら判って貰えなかったようだ。
「これです」
風呂敷から一つ出して見せた。
まじまじとトマトを見つめる女店主(仮)に尋ねる。
「油って、やはりお高いのですか?」
相場が判らないので、聞いたところでその値段で買うだけなのだが聞いてみた。
マニュアル人間なので、材料が揃わないと不安になるのである。レシピに書いてあるものが一つでも欠けていると買いに走っていた。テキトーで大雑把なくせに融通がきかないのであった。
「お願いを聞いてくださるなら、差し上げます」
「はい?」
「うちの台所で作ってみせていただけないでしょうか?」
実は、材料を買ったはいいが、泊めてもらったお礼に、サルモーの食堂で作らせてもらおうかと思ってたものの、朝の忙しい時間に台所を占領するのも申し訳ないし、素人の自分がプロ(サルモー父)の前で偉そうにレシピ紹介~みたいなことをして、実はみんな知ってる料理とかだったら恥ずかしいなぁとか、素人に流し場なんか貸せるかよ(板前さんか?)、とか言われたらどうしようとか、ぐるぐる考えていたところなのだった。小心者には、渡りに舟である。
「こちらの台所をお借りしてよろしいんですか?」
「はい! お願いします。少しお待ちを」
女店主(仮)はニコリと微笑んで、店の入り口の端と端に小さな石を二個置いた。
「それは?」
「……あ、旅のお方なのでご存知ありませんか? これは結界石と言って、こうやって入り口に置くと誰も入ってこられなくなるんです。外からは壁にしか見えなくなって」
「へぇ! すごいですね」
「ええ。珍しい石らしくて、昔から父が使っていたのですが、もう数年前に力を失っていて……。でも昨夜の奇跡のおかげで、また使えるようになっていたのです」
「………はぁ」
「あ、私はデルと申します。よろしければお名前を伺っても?」
「ミユキといいます」
ふたりは自己紹介しながら台所に移動した。
石の板の上でニンニクをみじん切りに……慣れないとやりにくいものである。トマトを入れた風呂敷から出すふりをして、アイテムボックスからまな板と包丁を取り出したら、なんと昔から愛用していた○屋の包丁とまな板(新品)であった。きっと研ぎ器も入れててくれてるんだろうなぁ、さすが見習い天使様! とか思いながら、玉ねぎもみじん切りにしていった。よく切れる包丁だと、涙が出にくいのである。
「このコンロの火はどうやって点けるんですか?」
「え? この魔石で……」
食い入るようにミユキの手元を見ていたデルが、コンロの前で、コンロといっても形はかまどに近く、薪の部分に黒い石がゴロゴロと置いてあるのだ。
最初、炭かと思ったのだが、ツヤツヤと碁石のように輝いていたのでそうと気付いたのだった。
デルが小さな壺から石を取り出して、かまどの石にそっとかざすと、黒い石がぽうっと赤く染まった。
「弱火に出来ます?」
デルはトングで石をかまどの脇に置いてあった大きな皿状の石の上に移していった。
「ありがとうございます」
直径30センチくらいの鉄鍋を借り、かまどに乗せる前にオリーブオイルを少し多めに……大さじ3くらいだろうか? 入れてもらい、刻んだニンニクをいれて、火にかける。しばらく経つと、あのいい匂いが漂ってきた。
「いい匂い」
デルが嬉しそうに呟いた。万国共通なのか……。よかった。
玉ねぎを加えて、デルに木べらで焦げないように炒めてもらいつつ、トマトをザクザクと粗く刻む。
手で潰すのもありだったが、デルにとって初めてのトマト料理では、ちょっとマズイかもと思ったので粗みじん切りにしたのだった。皮もつけたままである。
玉ねぎがいい感じに炒まったので、まな板からザザッと鍋に加えた。底から混ぜて貰う。
「これで時々かき混ぜながら煮詰めて、お塩で味を整えて出来上がりですよ」
「お塩……」
「この国では、お塩は高価なのですか? それとも品薄ですか? それとも……みなさんお塩のしょっぱさが苦手とか?」
「え?」
「いえ、昨夜食堂でお食事を頂いたのですが、私の国の料理とちょっと違っていたものですから、そんな気がしまして……」
(あれが普通の塩の濃さなのかな? 私が濃い味なのか?)
「はい、お塩は、品薄で高いのではないかと思います。よその国は行ったことがないのでわかりませんが。それから、油でこのように……炒める?というのでしょうか。したことはありません。貴族の方がお肌に塗ったり、香りづけに料理に少しかけたり、パンに少したらしたりされるのにお売りしています」
「おぉ! 一番美味しい食べ方ですね。高級なオリーブオイルはそのまま火を通さずに食べた方がよろしいそうで。それで、お塩はどうして高いんですか? 私の国では、お塩は生きていくのに必要なものだからと、価格が決まっていて……製造方法によっては高いものもありましたが」
「お塩は、この国では製造の技術が今ひとつらしいのと、以前輸入していた国と3年前に戦争になったからです」
(この店なら今朝二回は前を通ったし……)
店にドアはなく、布でのれん的なものがかけてあるのをくぐる。
「油ください」
黒いかめが1個置いてあり、棚には黒い陶器っぽい小さな壺がたくさん並んでいた。ほっそりとした女店主らしき人物に声をかける。
「………」
上から下まで観察された。
「失礼ですが、旅のお方ですか?」
(おぉ! さすが旅人の服だ。見ただけで判るらしい。まだ旅立ってないけどね! いい日旅立ちしたいけどまだまだやる事があるから仕方がないのよ~)
「はい。かなり遠方から来ました」
「……油は何にご使用ですか?」
「こちらの油は何の油です?」
(質問に質問で返してしまった……)
「……主にオリーブという木の実で作っているものですが」
「オリーブオイル!?」
「……」
「あ、失礼しました。オリーブの油ですね」
つい、興奮してしまい、引かれてしまったようだ。
「ええ。お肌にとてもよろしいんですよ。香りもいいですし」
勧めながら、どことなく不満げな女店主(仮)である。
「食用ではないのですか?」
(塗れるなら食べられるか。あ、逆だっけ?)
「えっ?」
「えっ? 食べてはダメなんですか?」
大きな青い瞳を見開いて驚かれた。長い緑色の髪に青い瞳で、たいそうな美人さんである。
「どうやって……召し上がるのです?」
「どうやって……って、ニンニク刻んで油で炒めてトマト潰して煮込むんですよ」
「炒める? トマト?」
昔から、ミユキの説明は身も蓋もないと言われていたので、残念ながら判って貰えなかったようだ。
「これです」
風呂敷から一つ出して見せた。
まじまじとトマトを見つめる女店主(仮)に尋ねる。
「油って、やはりお高いのですか?」
相場が判らないので、聞いたところでその値段で買うだけなのだが聞いてみた。
マニュアル人間なので、材料が揃わないと不安になるのである。レシピに書いてあるものが一つでも欠けていると買いに走っていた。テキトーで大雑把なくせに融通がきかないのであった。
「お願いを聞いてくださるなら、差し上げます」
「はい?」
「うちの台所で作ってみせていただけないでしょうか?」
実は、材料を買ったはいいが、泊めてもらったお礼に、サルモーの食堂で作らせてもらおうかと思ってたものの、朝の忙しい時間に台所を占領するのも申し訳ないし、素人の自分がプロ(サルモー父)の前で偉そうにレシピ紹介~みたいなことをして、実はみんな知ってる料理とかだったら恥ずかしいなぁとか、素人に流し場なんか貸せるかよ(板前さんか?)、とか言われたらどうしようとか、ぐるぐる考えていたところなのだった。小心者には、渡りに舟である。
「こちらの台所をお借りしてよろしいんですか?」
「はい! お願いします。少しお待ちを」
女店主(仮)はニコリと微笑んで、店の入り口の端と端に小さな石を二個置いた。
「それは?」
「……あ、旅のお方なのでご存知ありませんか? これは結界石と言って、こうやって入り口に置くと誰も入ってこられなくなるんです。外からは壁にしか見えなくなって」
「へぇ! すごいですね」
「ええ。珍しい石らしくて、昔から父が使っていたのですが、もう数年前に力を失っていて……。でも昨夜の奇跡のおかげで、また使えるようになっていたのです」
「………はぁ」
「あ、私はデルと申します。よろしければお名前を伺っても?」
「ミユキといいます」
ふたりは自己紹介しながら台所に移動した。
石の板の上でニンニクをみじん切りに……慣れないとやりにくいものである。トマトを入れた風呂敷から出すふりをして、アイテムボックスからまな板と包丁を取り出したら、なんと昔から愛用していた○屋の包丁とまな板(新品)であった。きっと研ぎ器も入れててくれてるんだろうなぁ、さすが見習い天使様! とか思いながら、玉ねぎもみじん切りにしていった。よく切れる包丁だと、涙が出にくいのである。
「このコンロの火はどうやって点けるんですか?」
「え? この魔石で……」
食い入るようにミユキの手元を見ていたデルが、コンロの前で、コンロといっても形はかまどに近く、薪の部分に黒い石がゴロゴロと置いてあるのだ。
最初、炭かと思ったのだが、ツヤツヤと碁石のように輝いていたのでそうと気付いたのだった。
デルが小さな壺から石を取り出して、かまどの石にそっとかざすと、黒い石がぽうっと赤く染まった。
「弱火に出来ます?」
デルはトングで石をかまどの脇に置いてあった大きな皿状の石の上に移していった。
「ありがとうございます」
直径30センチくらいの鉄鍋を借り、かまどに乗せる前にオリーブオイルを少し多めに……大さじ3くらいだろうか? 入れてもらい、刻んだニンニクをいれて、火にかける。しばらく経つと、あのいい匂いが漂ってきた。
「いい匂い」
デルが嬉しそうに呟いた。万国共通なのか……。よかった。
玉ねぎを加えて、デルに木べらで焦げないように炒めてもらいつつ、トマトをザクザクと粗く刻む。
手で潰すのもありだったが、デルにとって初めてのトマト料理では、ちょっとマズイかもと思ったので粗みじん切りにしたのだった。皮もつけたままである。
玉ねぎがいい感じに炒まったので、まな板からザザッと鍋に加えた。底から混ぜて貰う。
「これで時々かき混ぜながら煮詰めて、お塩で味を整えて出来上がりですよ」
「お塩……」
「この国では、お塩は高価なのですか? それとも品薄ですか? それとも……みなさんお塩のしょっぱさが苦手とか?」
「え?」
「いえ、昨夜食堂でお食事を頂いたのですが、私の国の料理とちょっと違っていたものですから、そんな気がしまして……」
(あれが普通の塩の濃さなのかな? 私が濃い味なのか?)
「はい、お塩は、品薄で高いのではないかと思います。よその国は行ったことがないのでわかりませんが。それから、油でこのように……炒める?というのでしょうか。したことはありません。貴族の方がお肌に塗ったり、香りづけに料理に少しかけたり、パンに少したらしたりされるのにお売りしています」
「おぉ! 一番美味しい食べ方ですね。高級なオリーブオイルはそのまま火を通さずに食べた方がよろしいそうで。それで、お塩はどうして高いんですか? 私の国では、お塩は生きていくのに必要なものだからと、価格が決まっていて……製造方法によっては高いものもありましたが」
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