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短編 エピローグとプロローグ
『愛情が無くなるとしても私はあなたを愛している』
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深夜の道路。そこには人の気配は少なく、車の通りも少ない。多くても三、四台で、大抵は走っていないか一台が走り抜けて終わったりなど、その程度の通行量しかない。
彼女は車を運転していた。
後ろの席には眠りこける二人の少女。レイカと二弥。
劇薬を飲んでなお、彼女達は死ぬことはない。言うなれば、人外。化物。その類であり、なればこそ人としての情は捨てて然るべきだと言い聞かせ、彼女達を運んでいた。
オレンジ色の街灯が妙に赤く見えて、彼女は一つ、息をついた。
後ろで眠る二人の少女は、あの程度では死にはしないのだとか。常人なら命が十を超えても即座に死に至る劇薬だが、彼女達は眠りにつくだけで済んでいる。
片や『青の巫女』の末裔。
片や『獣の姫君』と思わしき精霊王の器。
かつて世界に散った神達をきっかけにして起こった『聖戦』。その中心人物達の名を冠する少女達なのだ。人間であるわけがない。精霊王の器は、単なる人間には耐えられないほどの魔力をその身に宿している事も分かっている。が、『青の巫女』の末裔の方は、魔力を欠片も保持していなかった。
その理由としては、『人間の進化』か、あるいは『力の喪失』。二つの事象のどちらかだと、未だ、彼女達としても判然としていなかった。
「…………」
信号が赤に変わり、ブレーキを踏む足に力を込める。
人間は、世界が進んでいくに連れて、魔力を使わなくなった。
使わなくなった魔力は、年々徐々に失われていき、やがて魔力を持たない者が産まれ始め、魔力を扱う者はごく僅かになった。持っている魔力を自覚していないケースもあるが、しかしそのほとんどが魔力を持たず、社会を生きている。
定められた『運命』に則って。堕落した人間達は『運命』に人生を操られ、生きている。悲劇も喜劇も逆転劇も、全ては予め定められた『運命』によるもの。
そして、その『運命』に干渉されない力、あるいは、抗う力を持ったものが世界のどこかに出現する。それは『勇者』や『魔王』、『白銀の魔女』や『獣の王』『青の巫女』『死神』と呼ばれている。未だ全ては解明されていないようだが、『勇者』と『魔王』がそれ単体で『運命』を変える力を持つ一方で、『白銀の魔女』や『青の巫女』などは一人では『運命』には抗えない。
抗うには、『勇者』や『魔王』ないし、別の力を持つ者達との共鳴が必要だ。
それらは、多くの場合『運命を覆す者』と『運命に抗う者』の二つに分けられる。
そして『運命に抗う者』の一人であるレイカは、『運命』に踊らされるままこうして一人『運命』に反する前に捕まえられ、記憶を消され、手駒にされる。
「…………」
信号が青に変わった事にも気づかず、彼女はハンドルを掴むその手に力を込めた。
ミシミシと悲鳴を上げるハンドルを、彼女は悲しみや怒りを内包した瞳で見つめる。
はたと、青信号になっている事に気がつき、運転を再開。
精霊王は、合計三つまで存在すると言われている世界を行き来できる存在の総称だ。
彼ら彼女らは、年を重ねる事に薄くなっていく世界の魔力量に苛まれ、単体ではそもそも魔力体である精霊王は、もはや存在を維持できなくなってしまった。
そこで、契約として、人間の体を借りて存在を確立する者が現れ、精霊達はそれぞれ、人との契約によって存在を維持している。
契約者は精霊の力を行使できる他、元々体内に存在する『魔力神経』を通して魔力を作り出す事も可能となる。そして老化が遅くなる。
なので、『魔力神経』を持たない人は、精霊達と契約できないどころか、その姿形さえ認識することもできずにいる。精霊王はその濃すぎる魔力量から、『魔力神経』を持たない人にも見えるらしいが、実際のところは謎に包まれたままだ。
だからこそ、研究機関によって、精霊王達の研究が続いていた。
水の精霊王ウンディーネ。炎の精霊王イフリート。大地の精霊王タイタンとグラン。風の精霊王ジン。それと人間との間に産まれた娘『そよ風の姫君』シルフ。
『有馬家』が確保した精霊王達は、軒並み脱走してしまったが。
「そしてそれらを捕まえて、仲間に引き込むのが私達の仕事、と……」
ため息を一つつき、彼女は、億劫な顔で車を運転していると、車が揺れて車体に何かがぶつかったような音が響く。しかし、ここは道路のど真ん中。ぶち当たるものなど何も無いという中でその音は聞こえてきた。
「──っ!」
咄嗟に急ブレーキを掛けて車体を回転。スリップさせて車が思いっきり斜めに傾いた。その車窓越しに、禍々しい赤黒い槍を手に持った羊のような巻き角の生えた少女が道路を跳ねて、着地するのを確認する。
「ッ、魔族……!?」
咄嗟の判断でどうにか車のバランスを整えた彼女はそのまま少女に背を向けて車を走らせるも、前傾姿勢で走り出した魔族の少女は車を追い抜かんばかりの速度で走り距離を詰めてくる。
反対車線へユーターンし、アクセル全開で魔族の少女を振り切ろうとするも、彼女は手に持った槍の穂先をアスファルトの地面に擦り、そのまま前に思いっきり振り上げた。
その直線上にあった道路はカッターにでも切られたかのようにその切り口を爆ぜさせながら走る車のすぐ隣を駆け抜け追い越して行った。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイッ!」
叫びながらアクセルを両足で踏み込む彼女は、ミラーで確認。すぐ真後ろを走る魔族の少女に軽く舌打ちして、渋い顔を見せる。
「このままじゃ、殺される……!」
瞬間、車の屋根が弾け飛んだ。
驚きに目を見開き仰いだそこには、槍の穂先を向ける魔族の少女の姿。
しかしすぐに、その視線はすぐ後ろの座席に向いて──
「レイカちゃん、ご──」
脳天を吹き飛ばされ、その言葉の続きを告げることは無かった。
[あとがき]
はい、物語も半分を過ぎてるのにここに来て新しい単語がドバドバと……。『獣の姫君』とか『聖戦』だとか、言われても分かんないですよね。彼女が、色々と知っている立場なのだと、そう思っておいてくだされば幸いです。
展開的には、プロット通りに来てます。けれど、情報の開示は正直上手くいってません。
まあ、そこの所はレイくんの立場のせいにして、五章以降、頑張ります。
一応、五章始まると同時に、用語と、その解説とを纏めたものを公開する予定です。
それも合わせれば、なんとなく全体像が掴めてくるかも? です。
はい、次回は二週間後、二十八日です。それでは、次回もよろしくお願い致します。
彼女は車を運転していた。
後ろの席には眠りこける二人の少女。レイカと二弥。
劇薬を飲んでなお、彼女達は死ぬことはない。言うなれば、人外。化物。その類であり、なればこそ人としての情は捨てて然るべきだと言い聞かせ、彼女達を運んでいた。
オレンジ色の街灯が妙に赤く見えて、彼女は一つ、息をついた。
後ろで眠る二人の少女は、あの程度では死にはしないのだとか。常人なら命が十を超えても即座に死に至る劇薬だが、彼女達は眠りにつくだけで済んでいる。
片や『青の巫女』の末裔。
片や『獣の姫君』と思わしき精霊王の器。
かつて世界に散った神達をきっかけにして起こった『聖戦』。その中心人物達の名を冠する少女達なのだ。人間であるわけがない。精霊王の器は、単なる人間には耐えられないほどの魔力をその身に宿している事も分かっている。が、『青の巫女』の末裔の方は、魔力を欠片も保持していなかった。
その理由としては、『人間の進化』か、あるいは『力の喪失』。二つの事象のどちらかだと、未だ、彼女達としても判然としていなかった。
「…………」
信号が赤に変わり、ブレーキを踏む足に力を込める。
人間は、世界が進んでいくに連れて、魔力を使わなくなった。
使わなくなった魔力は、年々徐々に失われていき、やがて魔力を持たない者が産まれ始め、魔力を扱う者はごく僅かになった。持っている魔力を自覚していないケースもあるが、しかしそのほとんどが魔力を持たず、社会を生きている。
定められた『運命』に則って。堕落した人間達は『運命』に人生を操られ、生きている。悲劇も喜劇も逆転劇も、全ては予め定められた『運命』によるもの。
そして、その『運命』に干渉されない力、あるいは、抗う力を持ったものが世界のどこかに出現する。それは『勇者』や『魔王』、『白銀の魔女』や『獣の王』『青の巫女』『死神』と呼ばれている。未だ全ては解明されていないようだが、『勇者』と『魔王』がそれ単体で『運命』を変える力を持つ一方で、『白銀の魔女』や『青の巫女』などは一人では『運命』には抗えない。
抗うには、『勇者』や『魔王』ないし、別の力を持つ者達との共鳴が必要だ。
それらは、多くの場合『運命を覆す者』と『運命に抗う者』の二つに分けられる。
そして『運命に抗う者』の一人であるレイカは、『運命』に踊らされるままこうして一人『運命』に反する前に捕まえられ、記憶を消され、手駒にされる。
「…………」
信号が青に変わった事にも気づかず、彼女はハンドルを掴むその手に力を込めた。
ミシミシと悲鳴を上げるハンドルを、彼女は悲しみや怒りを内包した瞳で見つめる。
はたと、青信号になっている事に気がつき、運転を再開。
精霊王は、合計三つまで存在すると言われている世界を行き来できる存在の総称だ。
彼ら彼女らは、年を重ねる事に薄くなっていく世界の魔力量に苛まれ、単体ではそもそも魔力体である精霊王は、もはや存在を維持できなくなってしまった。
そこで、契約として、人間の体を借りて存在を確立する者が現れ、精霊達はそれぞれ、人との契約によって存在を維持している。
契約者は精霊の力を行使できる他、元々体内に存在する『魔力神経』を通して魔力を作り出す事も可能となる。そして老化が遅くなる。
なので、『魔力神経』を持たない人は、精霊達と契約できないどころか、その姿形さえ認識することもできずにいる。精霊王はその濃すぎる魔力量から、『魔力神経』を持たない人にも見えるらしいが、実際のところは謎に包まれたままだ。
だからこそ、研究機関によって、精霊王達の研究が続いていた。
水の精霊王ウンディーネ。炎の精霊王イフリート。大地の精霊王タイタンとグラン。風の精霊王ジン。それと人間との間に産まれた娘『そよ風の姫君』シルフ。
『有馬家』が確保した精霊王達は、軒並み脱走してしまったが。
「そしてそれらを捕まえて、仲間に引き込むのが私達の仕事、と……」
ため息を一つつき、彼女は、億劫な顔で車を運転していると、車が揺れて車体に何かがぶつかったような音が響く。しかし、ここは道路のど真ん中。ぶち当たるものなど何も無いという中でその音は聞こえてきた。
「──っ!」
咄嗟に急ブレーキを掛けて車体を回転。スリップさせて車が思いっきり斜めに傾いた。その車窓越しに、禍々しい赤黒い槍を手に持った羊のような巻き角の生えた少女が道路を跳ねて、着地するのを確認する。
「ッ、魔族……!?」
咄嗟の判断でどうにか車のバランスを整えた彼女はそのまま少女に背を向けて車を走らせるも、前傾姿勢で走り出した魔族の少女は車を追い抜かんばかりの速度で走り距離を詰めてくる。
反対車線へユーターンし、アクセル全開で魔族の少女を振り切ろうとするも、彼女は手に持った槍の穂先をアスファルトの地面に擦り、そのまま前に思いっきり振り上げた。
その直線上にあった道路はカッターにでも切られたかのようにその切り口を爆ぜさせながら走る車のすぐ隣を駆け抜け追い越して行った。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイッ!」
叫びながらアクセルを両足で踏み込む彼女は、ミラーで確認。すぐ真後ろを走る魔族の少女に軽く舌打ちして、渋い顔を見せる。
「このままじゃ、殺される……!」
瞬間、車の屋根が弾け飛んだ。
驚きに目を見開き仰いだそこには、槍の穂先を向ける魔族の少女の姿。
しかしすぐに、その視線はすぐ後ろの座席に向いて──
「レイカちゃん、ご──」
脳天を吹き飛ばされ、その言葉の続きを告げることは無かった。
[あとがき]
はい、物語も半分を過ぎてるのにここに来て新しい単語がドバドバと……。『獣の姫君』とか『聖戦』だとか、言われても分かんないですよね。彼女が、色々と知っている立場なのだと、そう思っておいてくだされば幸いです。
展開的には、プロット通りに来てます。けれど、情報の開示は正直上手くいってません。
まあ、そこの所はレイくんの立場のせいにして、五章以降、頑張ります。
一応、五章始まると同時に、用語と、その解説とを纏めたものを公開する予定です。
それも合わせれば、なんとなく全体像が掴めてくるかも? です。
はい、次回は二週間後、二十八日です。それでは、次回もよろしくお願い致します。
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