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5章 友人達の大騒動
53話 懐かしき再会
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「んん~…」
パチッ
目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドの上で眠っていた
「ここは…」
起き上がって辺りを見回すと窓が見えたので窓から外の様子を眺める為にベッドから降りた
「…たしかあそこは…って事はここは軍の本部? 高さからして大体5、6階か?」
窓から見えたのは陽も暮れ始めて少し赤みが差している街に、大人が店の片付けを、子供が自宅に戻っている風景が見える
その時に気が付いた腹の違和感、そして少しの息苦しさに服を脱ごうとすると服その物が変わっていた
(ちょっと待て…なんだこの服…)
現在着ている服は青色のパジャマの様な服でシルビアから貰ったあの黒い服では無い
体の中心に沿って、縦に付けられているボタンを1つずつ外して腹を見ると胸元まで包帯を巻かれていた
(…一体どうなってる! あいつとの…ラストとの闘いは勝ったのか!? くそっ…戻る必要があるな…)
レンゼは部屋を見渡して自分の服を見付けると、現在着ている服を脱いで、シルビアから貰った黒服に着替えた
(5、6階位なら飛び降りても大丈夫だろ…後、麻袋は…あそこに置きっ放しか…取りに行かないとな…)
レンゼがドアに手を掛けると同時にドアが開いて鼻をぶつけた
「レンゼ!」
「っつ~…」
鼻を押さえてしゃがみ込むと持ち上げられた
(この声…でもなんで…)
レンゼが慌てて振り向くとアリサが怒りの形相で睨んでいた
「なんでここにいると? それにどうやってここまで…?」
「あの人に連れてきて貰ったのよ! それよりこの傷どうしたの!? 何があったのよ!」
問い詰められるレンゼに、アリサの後ろのドアから見える頭に誰なのかなんとなく察した
「まさか…ライズリックさん?」
「いや~! バレた? あっはっはっはっ!」
ライズリックが大声で笑うとレンゼは頭痛がして頭を押さえた
「アリサ、ロゼは?」
話を逸らす様に投げ掛けた言葉にアリサは目を逸らして口笛を吹いた
「さ、さぁね…」
「まあ、今回は感謝しますよ。ありがとうございますライズリックさん」
「うわぁ…本当に? てっきり怒るかと思って楽しみにしてたのに…」
ライズリックが溜め息を吐くとレンゼの横腹が擽られた
「っ!? いったぁぁぁ…」
横腹を押さえると床に下ろされ、振り向いた
「久し振り…レンゼ」
「…ロゼ?」
「聞いたよ~? 私を置いてここまで逃げたんだって?」
「あ、あはは…まず落ち着こうか…」
影のある笑みを浮かべるロゼを手で落ち着かせながらゆっくりとライズリックによって閉められたドアに後ずさりながら近付いて行く
「おいレンゼ!」
ドンッ!
「ぎゃ!」
前に押し出されて小さく跳ぶと、横腹を押さえて振り返った
「ア、アベ「縁を切るってどう言う事だよ! 説明しろ!」」
アベルはレンゼの胸ぐらを掴んで前後に振る
「あぁぁぁ…落ち着け落ち着け…」
すると突然アベルを引き離して引っ張る女がいた
「2号…」
「「「2号!?」」」
「あははは…」
レンゼは皆がアベルを押さえている2号を見て驚いている内にゆっくりと窓の方に近付いて行く
それにいち早く気が付いたライズリックはニヤッと笑みを浮かべた
「窓から逃げる気だ!」
「「「「っ!」」」」
レンゼが窓の鍵を開けた所で4人はレンゼに飛び付いた
「ぐあ!」
ドタドタドタ!
数分後…
レンゼはベッドに無理矢理寝転がらされ、その周りを囲むようにしてロゼ達が椅子に座った
「それじゃあレンゼへの質問を始めたいと思います! 質問のある人は手を上げてください!」
最初に手を上げたのはアリサだった
「はいアリサ!」
「レンゼはなんで私を置いてここまで来たの!」
「答えて? レンゼ」
レンゼが無言で目を瞑ると頬をつねられた
「早く答えて」
「ひゃい…」
ロゼがつねるのを止めると溜め息を吐いて諦めると話し始めた
「お前を置いて行ったのはただ…」
「ただ?」
「邪魔だったから…」
「嘘ね…」
突然アリサに嘘と言われて驚いて動揺した
「な、なんで嘘だと?」
「だってレンゼ、嘘を吐くときに左目を微妙に細める癖があるんだもん」
「「「「えっ!?」」」」
ロゼとアリサ以外が驚いているとレンゼは溜め息を吐き、降参して手を上げた
「分かったよ、言うよ。言えば良いんだろ? ただ危険に晒したく無かっただけだ。俺と一緒にいる所を見られたら狙われる可能性があるから…これで良いだろ!」
「次、質問したい人は?」
「は、はい!」
「え~と…2号? さん?」
「レンゼ様はなんで私とアベル様をお捨てに?」
「「様!?」」
ロゼとアリサが驚いているのを無視して回答した
「あの時、ただそうでも言わないと帰らないかな…って思って…」
「本当ね」
アリサが鑑定をするとアベルはニヤニヤ笑いだした
「レンゼ、お前そこまで口調変わるのか?」
「るっせぇ」
「それじゃあいつもはどうなんですか?」
アリサが聞くとアベルはレンゼの真似をし出した
「『おい、早くしろ』とか『はあ…とっととやるぞ』とかどこか冷たい様な感じがしてましたね」
アベルの物真似を見てジーっとレンゼを見詰めるアリサとロゼから目を逸らした
「レンゼ? どう言う事?」
「そうよ! そんな話し方してたら今にも友達いなくなるじゃない!」
「あ…あはははは…」
笑って誤魔化すと今度はライズリックがレンゼに近付いてきた
「ど、どうしたんですか?」
「それじゃあ今度は俺のシルビアを傷付けた事をどう説明するのかな?」
「え、え~と…」
レンゼが何の事か分からずに戸惑っているとアベルが耳打ちしてくれた
(あの頬を叩かれた時のヤツじゃ無いのか?)
(あぁ…)
それで何の事か分かったレンゼは怒りを隠して笑っているライズリックに笑いで返した
「あ~…いや…その…」
「はっきりして!」
「レンゼ? シルビアって誰?」
「あはははは…」
レンゼは笑って誤魔化そうとするが3人はレンゼに詰め寄る
「笑って誤魔化しても無駄だよ? さあどうなんだ?」
「「レンゼ!」」
(不味い…これ言ったら絶対殺される…)
米神に流れる汗を拭き取ると苦笑した
「じ、実は…」
「「「実は?」」」
レンゼは覚悟を決めて大きく息を吸った
「性的欲求に打ち克てると思えなかったからわざと嫌われる事を言った! これで満足か!」
大声で叫ぶと辺りに静寂が降り立った
(終わった…)
ドゴッ!
「いって~…」
突然鳩尾を殴られて唸り声を上げた
「あ、ごめん、今なんて?」
「アリサ、せーて「言わないで」」
「レンゼ、お前も男だったんだな…」
「五月蝿い!」
「あ、あの! 我慢出来ないのでしたら私で射してください!」
「そうかい! でもね? 今シルビアは部屋に籠りっきりで出てこないしご飯も食べないんだよ…君の性的欲求のせいでね!」
ビシッとレンゼを指差すとライズリックに指を指し返した
「誰のせいだと思ってんだよ! あの時貴方が止めてくれ「言い訳は良いから謝りに行こうか?」」
「レンゼ? 今すぐシルビアって子に謝りに行って」
「え…だ「だってじゃない! 今すぐ行く!」」
アリサがライズリックにレンゼを手渡すとライズリックはコクりと頷いて担ぐと家に持って帰った
パチッ
目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドの上で眠っていた
「ここは…」
起き上がって辺りを見回すと窓が見えたので窓から外の様子を眺める為にベッドから降りた
「…たしかあそこは…って事はここは軍の本部? 高さからして大体5、6階か?」
窓から見えたのは陽も暮れ始めて少し赤みが差している街に、大人が店の片付けを、子供が自宅に戻っている風景が見える
その時に気が付いた腹の違和感、そして少しの息苦しさに服を脱ごうとすると服その物が変わっていた
(ちょっと待て…なんだこの服…)
現在着ている服は青色のパジャマの様な服でシルビアから貰ったあの黒い服では無い
体の中心に沿って、縦に付けられているボタンを1つずつ外して腹を見ると胸元まで包帯を巻かれていた
(…一体どうなってる! あいつとの…ラストとの闘いは勝ったのか!? くそっ…戻る必要があるな…)
レンゼは部屋を見渡して自分の服を見付けると、現在着ている服を脱いで、シルビアから貰った黒服に着替えた
(5、6階位なら飛び降りても大丈夫だろ…後、麻袋は…あそこに置きっ放しか…取りに行かないとな…)
レンゼがドアに手を掛けると同時にドアが開いて鼻をぶつけた
「レンゼ!」
「っつ~…」
鼻を押さえてしゃがみ込むと持ち上げられた
(この声…でもなんで…)
レンゼが慌てて振り向くとアリサが怒りの形相で睨んでいた
「なんでここにいると? それにどうやってここまで…?」
「あの人に連れてきて貰ったのよ! それよりこの傷どうしたの!? 何があったのよ!」
問い詰められるレンゼに、アリサの後ろのドアから見える頭に誰なのかなんとなく察した
「まさか…ライズリックさん?」
「いや~! バレた? あっはっはっはっ!」
ライズリックが大声で笑うとレンゼは頭痛がして頭を押さえた
「アリサ、ロゼは?」
話を逸らす様に投げ掛けた言葉にアリサは目を逸らして口笛を吹いた
「さ、さぁね…」
「まあ、今回は感謝しますよ。ありがとうございますライズリックさん」
「うわぁ…本当に? てっきり怒るかと思って楽しみにしてたのに…」
ライズリックが溜め息を吐くとレンゼの横腹が擽られた
「っ!? いったぁぁぁ…」
横腹を押さえると床に下ろされ、振り向いた
「久し振り…レンゼ」
「…ロゼ?」
「聞いたよ~? 私を置いてここまで逃げたんだって?」
「あ、あはは…まず落ち着こうか…」
影のある笑みを浮かべるロゼを手で落ち着かせながらゆっくりとライズリックによって閉められたドアに後ずさりながら近付いて行く
「おいレンゼ!」
ドンッ!
「ぎゃ!」
前に押し出されて小さく跳ぶと、横腹を押さえて振り返った
「ア、アベ「縁を切るってどう言う事だよ! 説明しろ!」」
アベルはレンゼの胸ぐらを掴んで前後に振る
「あぁぁぁ…落ち着け落ち着け…」
すると突然アベルを引き離して引っ張る女がいた
「2号…」
「「「2号!?」」」
「あははは…」
レンゼは皆がアベルを押さえている2号を見て驚いている内にゆっくりと窓の方に近付いて行く
それにいち早く気が付いたライズリックはニヤッと笑みを浮かべた
「窓から逃げる気だ!」
「「「「っ!」」」」
レンゼが窓の鍵を開けた所で4人はレンゼに飛び付いた
「ぐあ!」
ドタドタドタ!
数分後…
レンゼはベッドに無理矢理寝転がらされ、その周りを囲むようにしてロゼ達が椅子に座った
「それじゃあレンゼへの質問を始めたいと思います! 質問のある人は手を上げてください!」
最初に手を上げたのはアリサだった
「はいアリサ!」
「レンゼはなんで私を置いてここまで来たの!」
「答えて? レンゼ」
レンゼが無言で目を瞑ると頬をつねられた
「早く答えて」
「ひゃい…」
ロゼがつねるのを止めると溜め息を吐いて諦めると話し始めた
「お前を置いて行ったのはただ…」
「ただ?」
「邪魔だったから…」
「嘘ね…」
突然アリサに嘘と言われて驚いて動揺した
「な、なんで嘘だと?」
「だってレンゼ、嘘を吐くときに左目を微妙に細める癖があるんだもん」
「「「「えっ!?」」」」
ロゼとアリサ以外が驚いているとレンゼは溜め息を吐き、降参して手を上げた
「分かったよ、言うよ。言えば良いんだろ? ただ危険に晒したく無かっただけだ。俺と一緒にいる所を見られたら狙われる可能性があるから…これで良いだろ!」
「次、質問したい人は?」
「は、はい!」
「え~と…2号? さん?」
「レンゼ様はなんで私とアベル様をお捨てに?」
「「様!?」」
ロゼとアリサが驚いているのを無視して回答した
「あの時、ただそうでも言わないと帰らないかな…って思って…」
「本当ね」
アリサが鑑定をするとアベルはニヤニヤ笑いだした
「レンゼ、お前そこまで口調変わるのか?」
「るっせぇ」
「それじゃあいつもはどうなんですか?」
アリサが聞くとアベルはレンゼの真似をし出した
「『おい、早くしろ』とか『はあ…とっととやるぞ』とかどこか冷たい様な感じがしてましたね」
アベルの物真似を見てジーっとレンゼを見詰めるアリサとロゼから目を逸らした
「レンゼ? どう言う事?」
「そうよ! そんな話し方してたら今にも友達いなくなるじゃない!」
「あ…あはははは…」
笑って誤魔化すと今度はライズリックがレンゼに近付いてきた
「ど、どうしたんですか?」
「それじゃあ今度は俺のシルビアを傷付けた事をどう説明するのかな?」
「え、え~と…」
レンゼが何の事か分からずに戸惑っているとアベルが耳打ちしてくれた
(あの頬を叩かれた時のヤツじゃ無いのか?)
(あぁ…)
それで何の事か分かったレンゼは怒りを隠して笑っているライズリックに笑いで返した
「あ~…いや…その…」
「はっきりして!」
「レンゼ? シルビアって誰?」
「あはははは…」
レンゼは笑って誤魔化そうとするが3人はレンゼに詰め寄る
「笑って誤魔化しても無駄だよ? さあどうなんだ?」
「「レンゼ!」」
(不味い…これ言ったら絶対殺される…)
米神に流れる汗を拭き取ると苦笑した
「じ、実は…」
「「「実は?」」」
レンゼは覚悟を決めて大きく息を吸った
「性的欲求に打ち克てると思えなかったからわざと嫌われる事を言った! これで満足か!」
大声で叫ぶと辺りに静寂が降り立った
(終わった…)
ドゴッ!
「いって~…」
突然鳩尾を殴られて唸り声を上げた
「あ、ごめん、今なんて?」
「アリサ、せーて「言わないで」」
「レンゼ、お前も男だったんだな…」
「五月蝿い!」
「あ、あの! 我慢出来ないのでしたら私で射してください!」
「そうかい! でもね? 今シルビアは部屋に籠りっきりで出てこないしご飯も食べないんだよ…君の性的欲求のせいでね!」
ビシッとレンゼを指差すとライズリックに指を指し返した
「誰のせいだと思ってんだよ! あの時貴方が止めてくれ「言い訳は良いから謝りに行こうか?」」
「レンゼ? 今すぐシルビアって子に謝りに行って」
「え…だ「だってじゃない! 今すぐ行く!」」
アリサがライズリックにレンゼを手渡すとライズリックはコクりと頷いて担ぐと家に持って帰った
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