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12章 決戦!魔王との戦闘!
166話魔王城での騒ぎ
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キルはすぐに部屋の形を闘技場の様に変化させた
「君が団長で良かったね。もし団長じゃなかったらもう全員死が確定してたもんね」
カオスはすぐにキルへ右手を伸ばすが躱され鳩尾を蹴られて何回か地面を跳ねてその先でゴレンがカオスの頭を地面へ叩き付けた
「っ!」
サラサラサラ…
「痛いじゃないか…!いい加減にしろよ、折角生かしてやってるのに!もういい、お前達はもう絶対に生かして帰さない!」
「魔王様!ご無事ですか!?」
魔王軍の兵士が1人やって来た
「五月蝿い!」
が、カオスはその兵士の顔を触れると兵士は一瞬にしてゴレンと同じ様に灰へと化した
「チッ、おい!お前らも手伝え!」
キルが少しカオスから目を離した隙に手首を掴まれた
「くそ!」
物凄い速度で灰へと化していく左腕をローブから取り出した剣で肩から根刮ぎ切り落とした
「ぐっ!」
キルは痛みで顔を歪め、方膝を地面に着いた
「これで終わりだ!」
カオスが怒りの形相でキルの顔へ手を伸ばしたがキルはそこで横に倒れた
ヒュヒュヒュッ!
「はぇ?」
カオスは呆気に取られた顔をしたが直ぐに蹴り上げて、灰にした
「なんだ?今のは」
カオスはそれが飛んできた方向を見るとそこにはカオスを睨み付けている女性が立っていた
「…シリか」
「お久し振りですね。魔王…いえ、カオス」
「あの時は驚いたよ…良かったら戻ってこないかい?僕の魔王軍に」
「お断りします。今はレイト様に仕える身、その上貴方の様な者には絶対に仕えません」
「そう…なら死ね」
カオスは身体をフラりと揺らし、青い稲妻がバチッと一瞬光ったと同時に姿を消した
「迅雷の閃光!」
真後ろからカオスの声が聞こえ、シリはレイトをカオリに投げ付けると同時にローブを開けた
すると中から今まで入れてきた物が沢山出てきた
剣や槍、斧からナイフ、そしてモンスターの素材や食糧、下着や衣服まで出てきた
「わわ!」
シリは衣服等が出てきた所でローブから物を出すのを止めた
「チッ、だがまだまだ…!」
カオスがそう言うと再び姿を消した
「雷帝の逆鱗…!」
今度は赤い稲妻が一瞬現れたと思うと同時にカオスが姿を消した
「な!」
シリは周りを確認したがカオスの姿は確認出来なかった
「一体どこに?」
「シリ!上だ!」
サツキが叫ぶとシリは上を見上げた
「終わりだ…」
見上げたと同時にカオスに顔を掴まれた
現在キャンピングドラゴンの中ではハルとメイトが涙を流して床に頭を付けてメルに謝罪していた
「「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」」
そんな2人を横目にリュート達3人は外の景色を確認した
「…もうすぐだな」
「もうすぐ…」
リュートの言葉にレインは険しい表情をして下唇を噛んだ
「後3分もすれば着くと思う……それまでにあの3人をなんとかしないとな」
「ふふふふふ…分かった?これから私に口答えしないでね?今度口答えすればもっと苦しめるからね!」
目が笑っていない笑顔でメイト達の顔を覗き込むと2人は震えて返事をした
「「は、はい…」」
「ならよし!解散!」
メルが元気よく言うと2人は緊張の糸が解け、傷だらけの身体でその場で眠り始めた
「ハミちゃん、お兄ちゃん達治してあげて…?」
「うん…流石にあれは可哀想だし…良いよ」
ハミはレインの頭から飛んでいき、メルが自分の方を向いていない事を確認すると2人の身体を治癒するとレインの頭へ戻っていった
「治せたよ」
「ありがと」
2人が小声で話しているとレインは肩を触られ、ビクッと体を震わせた
「…!」
レインが恐る恐る振り返るとそこにはリュートがいた
「ほっ、な~んだ、リュートさんか~」
「もう着くから準備しろ。仲間を回収してから死霊団の団長の所に行くから」
「うん、分かった」
チリンチリン
「着いたみたいだ…準備しろ!行くぞ!」
メルはハルとメイトを叩き起こし縄を持ってくるとレインとキラとメイトとハルを縛り、レインの横に移動した
「さ、行きましょ?」
(怖い!怖いぞメル!)
リュートは影のある笑顔を浮かべたメルに苦笑しながら縄を引っ張りドラゴンを出た
「龍騎団長のリュートだ」
「団長殿!お帰りなさいませ!」
門番の様な石像に言うと石像はお辞儀をしてリュートを中に入った
「まずは…クルだな」
そう言いリュートは左に曲がり、暫く歩き、ドアを開けるとそこにはボサボサの髪の、目の下に隈の出来た男がいた
「あ、リューさん…どもっす」
「クル、行くぞ」
「あれ?今日でしたっけ?」
「ああ、行くぞ」
「ふぁ~い」
クルは欠伸をしてリュートと部屋を出た
「次はアリウスっと」
リュートが進んでいる途中でクルがレイン達の方へ歩いてきた
「なあなあ、あんたらが人間界から来たって言う奴らか?」
「え?うん、多分そう」
「良かった~!ねえねえ、これ終わって生きてたら人間界に連れていってよ!」
「え?ハミちゃんが良いよって言ったらね」
「よし!ありがとう!え~と…」
「僕はレインだよ」
「よろしくなレイン」
「こっちこそよろしく!」
レインとクルが話し終わると同時にリュートは立ち止まった
「アリウス~、いるか~?」
リュートがドアを叩くと筋肉が沢山付いている黒髪の大男が出てきた
「あ~?ったく誰だ…おお!リュートか!どうした!」
「今日だぞ」
「…マジで?」
「マジだ」
「少し待ってろ」
そう言いアリウスは部屋の中に戻り次に出てきた時には剣を2本右腰に携え、白装束に身を包んで出てきた
先程までの筋肉が嘘の様に思える程、通常の体型に戻っていた
「いつ見てもその格好は異常だな…」
「仕方ねえだろ?これは幻覚を見せる時に力を増幅してくれんだよ。それに動きやすいんだぞ?」
「はいはい、行くぞ」
「了解」
リュートはレイン達の紐を解いた
「ここまで来れば流石にもう大丈夫だろう。ここからは走るぞ!」
「うん、分かった」
それぞれの返事を聞くとリュートは手を鳴らした
「じゃあ最終決戦と行こうじゃないか!」
そう言い走り出すとレイン達もそれに続いて走り出した
「君が団長で良かったね。もし団長じゃなかったらもう全員死が確定してたもんね」
カオスはすぐにキルへ右手を伸ばすが躱され鳩尾を蹴られて何回か地面を跳ねてその先でゴレンがカオスの頭を地面へ叩き付けた
「っ!」
サラサラサラ…
「痛いじゃないか…!いい加減にしろよ、折角生かしてやってるのに!もういい、お前達はもう絶対に生かして帰さない!」
「魔王様!ご無事ですか!?」
魔王軍の兵士が1人やって来た
「五月蝿い!」
が、カオスはその兵士の顔を触れると兵士は一瞬にしてゴレンと同じ様に灰へと化した
「チッ、おい!お前らも手伝え!」
キルが少しカオスから目を離した隙に手首を掴まれた
「くそ!」
物凄い速度で灰へと化していく左腕をローブから取り出した剣で肩から根刮ぎ切り落とした
「ぐっ!」
キルは痛みで顔を歪め、方膝を地面に着いた
「これで終わりだ!」
カオスが怒りの形相でキルの顔へ手を伸ばしたがキルはそこで横に倒れた
ヒュヒュヒュッ!
「はぇ?」
カオスは呆気に取られた顔をしたが直ぐに蹴り上げて、灰にした
「なんだ?今のは」
カオスはそれが飛んできた方向を見るとそこにはカオスを睨み付けている女性が立っていた
「…シリか」
「お久し振りですね。魔王…いえ、カオス」
「あの時は驚いたよ…良かったら戻ってこないかい?僕の魔王軍に」
「お断りします。今はレイト様に仕える身、その上貴方の様な者には絶対に仕えません」
「そう…なら死ね」
カオスは身体をフラりと揺らし、青い稲妻がバチッと一瞬光ったと同時に姿を消した
「迅雷の閃光!」
真後ろからカオスの声が聞こえ、シリはレイトをカオリに投げ付けると同時にローブを開けた
すると中から今まで入れてきた物が沢山出てきた
剣や槍、斧からナイフ、そしてモンスターの素材や食糧、下着や衣服まで出てきた
「わわ!」
シリは衣服等が出てきた所でローブから物を出すのを止めた
「チッ、だがまだまだ…!」
カオスがそう言うと再び姿を消した
「雷帝の逆鱗…!」
今度は赤い稲妻が一瞬現れたと思うと同時にカオスが姿を消した
「な!」
シリは周りを確認したがカオスの姿は確認出来なかった
「一体どこに?」
「シリ!上だ!」
サツキが叫ぶとシリは上を見上げた
「終わりだ…」
見上げたと同時にカオスに顔を掴まれた
現在キャンピングドラゴンの中ではハルとメイトが涙を流して床に頭を付けてメルに謝罪していた
「「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」」
そんな2人を横目にリュート達3人は外の景色を確認した
「…もうすぐだな」
「もうすぐ…」
リュートの言葉にレインは険しい表情をして下唇を噛んだ
「後3分もすれば着くと思う……それまでにあの3人をなんとかしないとな」
「ふふふふふ…分かった?これから私に口答えしないでね?今度口答えすればもっと苦しめるからね!」
目が笑っていない笑顔でメイト達の顔を覗き込むと2人は震えて返事をした
「「は、はい…」」
「ならよし!解散!」
メルが元気よく言うと2人は緊張の糸が解け、傷だらけの身体でその場で眠り始めた
「ハミちゃん、お兄ちゃん達治してあげて…?」
「うん…流石にあれは可哀想だし…良いよ」
ハミはレインの頭から飛んでいき、メルが自分の方を向いていない事を確認すると2人の身体を治癒するとレインの頭へ戻っていった
「治せたよ」
「ありがと」
2人が小声で話しているとレインは肩を触られ、ビクッと体を震わせた
「…!」
レインが恐る恐る振り返るとそこにはリュートがいた
「ほっ、な~んだ、リュートさんか~」
「もう着くから準備しろ。仲間を回収してから死霊団の団長の所に行くから」
「うん、分かった」
チリンチリン
「着いたみたいだ…準備しろ!行くぞ!」
メルはハルとメイトを叩き起こし縄を持ってくるとレインとキラとメイトとハルを縛り、レインの横に移動した
「さ、行きましょ?」
(怖い!怖いぞメル!)
リュートは影のある笑顔を浮かべたメルに苦笑しながら縄を引っ張りドラゴンを出た
「龍騎団長のリュートだ」
「団長殿!お帰りなさいませ!」
門番の様な石像に言うと石像はお辞儀をしてリュートを中に入った
「まずは…クルだな」
そう言いリュートは左に曲がり、暫く歩き、ドアを開けるとそこにはボサボサの髪の、目の下に隈の出来た男がいた
「あ、リューさん…どもっす」
「クル、行くぞ」
「あれ?今日でしたっけ?」
「ああ、行くぞ」
「ふぁ~い」
クルは欠伸をしてリュートと部屋を出た
「次はアリウスっと」
リュートが進んでいる途中でクルがレイン達の方へ歩いてきた
「なあなあ、あんたらが人間界から来たって言う奴らか?」
「え?うん、多分そう」
「良かった~!ねえねえ、これ終わって生きてたら人間界に連れていってよ!」
「え?ハミちゃんが良いよって言ったらね」
「よし!ありがとう!え~と…」
「僕はレインだよ」
「よろしくなレイン」
「こっちこそよろしく!」
レインとクルが話し終わると同時にリュートは立ち止まった
「アリウス~、いるか~?」
リュートがドアを叩くと筋肉が沢山付いている黒髪の大男が出てきた
「あ~?ったく誰だ…おお!リュートか!どうした!」
「今日だぞ」
「…マジで?」
「マジだ」
「少し待ってろ」
そう言いアリウスは部屋の中に戻り次に出てきた時には剣を2本右腰に携え、白装束に身を包んで出てきた
先程までの筋肉が嘘の様に思える程、通常の体型に戻っていた
「いつ見てもその格好は異常だな…」
「仕方ねえだろ?これは幻覚を見せる時に力を増幅してくれんだよ。それに動きやすいんだぞ?」
「はいはい、行くぞ」
「了解」
リュートはレイン達の紐を解いた
「ここまで来れば流石にもう大丈夫だろう。ここからは走るぞ!」
「うん、分かった」
それぞれの返事を聞くとリュートは手を鳴らした
「じゃあ最終決戦と行こうじゃないか!」
そう言い走り出すとレイン達もそれに続いて走り出した
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