118 / 242
9章 レインの治療
sidestoryⅡメイト1~脱出と恐怖~
しおりを挟む
メイトが目を覚ますと窓もないドアが1つあるだけでそれ以外は何も無い
「うう、手首が」
メイトはまだ痛む手首を押さえたが触れた途端に余計痛んだ。メイトが見てみると手首が焼けて、皮が剥げていた
「嘘だろ」
メイトは舌打ちをした後、周りを確認した
「どこだここ?」
メイトがキョロキョロしているとどこからか声が聞こえてきた
「金色、お前達はこれから私達の研究に協力してくれないか?」
メイトが聞いていると隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた
「ふざけるなよ!早く帰しやがれ!」
だが、
「ぐわあぁぁぁぁあぁぁぁぁああ!」
メイトの隣の部屋から悲鳴が聞こえてきた
「このように暴れる者には制裁を加えるので覚悟しろ。後、協力してくれ。ではなく協力しろ。だ」
「くそっ、まさかこんな事になるなんて」
メイトはキッとドアを睨んだ
(俺に力があれば…俺が皆を守れる程強ければ!)
メイトはドアを睨み続けるがまた声が聞こえてきた
「なお、この研究に成功すればお前達は今より何倍も強くなれる。だが成功例は未だ無い、失敗すればお前達は死ぬかモンスターになってしまう。それを覚えておくように」
その瞬間周りから沢山の罵声が聞こえてきたがその声もすぐに悲鳴へと変わった
「まず1つ目にそこから脱出してみろ。話はそれからだ」
メイトはドアを見て考えていた
(ここから出ていくだけなら誰でも出来る筈だ。ならあのドアには何か仕掛けがあるだろう。だったら!)
「ウォーターバレット!」
メイトは指先に水を出しそれをドアに撃ち込んだ
だが水はバシャッと鳴るだけでドアにダメージがあるようには見えない
(だったら!)
「リバーキャノン!」
メイトはドアを標的にして発射した水の大砲が弾を撃ち込むとドアがその衝撃で破壊された
「よし、これで出られる」
メイトが出るとエルフの女性が出てきた所だった
「あら、貴方も出られたのね」
「あ、はい」
「貴方みたいな子でも美貌に興味があったのね」
「はい?」
「え?貴方聞かなかったの?何か研究に成功すれば誰でも思わず見とれてしまう程の美貌が手に入るって言われたでしょ?」
「いえ、俺は力が手に入るって言われました」
「そうなんだ…て事は人それぞれ言われてる事が違うのね」
「そうみたいですね」
ーーシルフーー
シルフは目を覚ますと手足を枷で繋がれていて足元には何か魔方陣が描かれていた
「何?ここ」
「やあやあ、起きましたね」
前を向くと白衣の男がシルフの前に顔を物凄く近付けていた
シルフは驚いて後ずさろうとしたが枷が邪魔で
「あんた誰?」
「私はしがない化学者ですよ」
「だったらここはどこ?」
「ここは正確な位置は言えませんが研究室兼魔力供給室ですよ」
「早く帰して」
「ダメですよ~、まだ研究はこれからなんですから」
白衣の男はニヤリと粘りつくような笑みを浮かべながらパチンと指を鳴らした
「では、これからですよ」
男の横の壁から色々な道具が置かれた机が出てきた
「最初は研究材料を貰いましょうか」
男はペンチを取ってシルフにゆっくりと近付きペンチでシルフの爪を掴んだ
「や、止め…」
ー数分後
「では、今日はこれで」
男は鼻歌を歌いながらシルフがいた部屋を出ていった
シルフはその後、ゆっくりと目を開けた
「…い、痛い」
シルフは誰にも聞こえない様な声で呟き、自分の指を見た
その指には爪が無く代わりに大量の血が流れていた
「っ…!」
シルフは無意識に目から涙が溢れ落ちていて爪のあった場所に落ち、染みて、痛くて思わず手を振り涙を振り落とした
「いつになったら帰れるの?」
シルフは涙を流して天井を見上げた
その天井は小さなランプが吊らしているだけで他には何も無かった
「うう、手首が」
メイトはまだ痛む手首を押さえたが触れた途端に余計痛んだ。メイトが見てみると手首が焼けて、皮が剥げていた
「嘘だろ」
メイトは舌打ちをした後、周りを確認した
「どこだここ?」
メイトがキョロキョロしているとどこからか声が聞こえてきた
「金色、お前達はこれから私達の研究に協力してくれないか?」
メイトが聞いていると隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた
「ふざけるなよ!早く帰しやがれ!」
だが、
「ぐわあぁぁぁぁあぁぁぁぁああ!」
メイトの隣の部屋から悲鳴が聞こえてきた
「このように暴れる者には制裁を加えるので覚悟しろ。後、協力してくれ。ではなく協力しろ。だ」
「くそっ、まさかこんな事になるなんて」
メイトはキッとドアを睨んだ
(俺に力があれば…俺が皆を守れる程強ければ!)
メイトはドアを睨み続けるがまた声が聞こえてきた
「なお、この研究に成功すればお前達は今より何倍も強くなれる。だが成功例は未だ無い、失敗すればお前達は死ぬかモンスターになってしまう。それを覚えておくように」
その瞬間周りから沢山の罵声が聞こえてきたがその声もすぐに悲鳴へと変わった
「まず1つ目にそこから脱出してみろ。話はそれからだ」
メイトはドアを見て考えていた
(ここから出ていくだけなら誰でも出来る筈だ。ならあのドアには何か仕掛けがあるだろう。だったら!)
「ウォーターバレット!」
メイトは指先に水を出しそれをドアに撃ち込んだ
だが水はバシャッと鳴るだけでドアにダメージがあるようには見えない
(だったら!)
「リバーキャノン!」
メイトはドアを標的にして発射した水の大砲が弾を撃ち込むとドアがその衝撃で破壊された
「よし、これで出られる」
メイトが出るとエルフの女性が出てきた所だった
「あら、貴方も出られたのね」
「あ、はい」
「貴方みたいな子でも美貌に興味があったのね」
「はい?」
「え?貴方聞かなかったの?何か研究に成功すれば誰でも思わず見とれてしまう程の美貌が手に入るって言われたでしょ?」
「いえ、俺は力が手に入るって言われました」
「そうなんだ…て事は人それぞれ言われてる事が違うのね」
「そうみたいですね」
ーーシルフーー
シルフは目を覚ますと手足を枷で繋がれていて足元には何か魔方陣が描かれていた
「何?ここ」
「やあやあ、起きましたね」
前を向くと白衣の男がシルフの前に顔を物凄く近付けていた
シルフは驚いて後ずさろうとしたが枷が邪魔で
「あんた誰?」
「私はしがない化学者ですよ」
「だったらここはどこ?」
「ここは正確な位置は言えませんが研究室兼魔力供給室ですよ」
「早く帰して」
「ダメですよ~、まだ研究はこれからなんですから」
白衣の男はニヤリと粘りつくような笑みを浮かべながらパチンと指を鳴らした
「では、これからですよ」
男の横の壁から色々な道具が置かれた机が出てきた
「最初は研究材料を貰いましょうか」
男はペンチを取ってシルフにゆっくりと近付きペンチでシルフの爪を掴んだ
「や、止め…」
ー数分後
「では、今日はこれで」
男は鼻歌を歌いながらシルフがいた部屋を出ていった
シルフはその後、ゆっくりと目を開けた
「…い、痛い」
シルフは誰にも聞こえない様な声で呟き、自分の指を見た
その指には爪が無く代わりに大量の血が流れていた
「っ…!」
シルフは無意識に目から涙が溢れ落ちていて爪のあった場所に落ち、染みて、痛くて思わず手を振り涙を振り落とした
「いつになったら帰れるの?」
シルフは涙を流して天井を見上げた
その天井は小さなランプが吊らしているだけで他には何も無かった
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】ハッピーエンドのその後は・・・?
夜船 紡
恋愛
婚約者のいるアイザックに惹かれ、秘密の愛を育んでいたクリスティーヌ。
ある日、アイザックはクリスティーヌと生きることを決意し、婚約者であるイザベラに婚約破棄を叩きつけた。
障害がなくなった2人は結婚し、ハッピーエンド。
これは、ハッピーエンドの後の10年後の話。
物語の終わりが本当に幸せなのだという保証は、どこにもない。
ああ、もういらないのね
志位斗 茂家波
ファンタジー
……ある国で起きた、婚約破棄。
それは重要性を理解していなかったがゆえに起きた悲劇の始まりでもあった。
だけど、もうその事を理解しても遅い…‥‥
たまにやりたくなる短編。興味があればぜひどうぞ。
(完結)私は家政婦だったのですか?(全5話)
青空一夏
恋愛
夫の母親を5年介護していた私に子供はいない。お義母様が亡くなってすぐに夫に告げられた言葉は「わたしには6歳になる子供がいるんだよ。だから離婚してくれ」だった。
ありがちなテーマをさくっと書きたくて、短いお話しにしてみました。
さくっと因果応報物語です。ショートショートの全5話。1話ごとの字数には偏りがあります。3話目が多分1番長いかも。
青空異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や現代的感覚、現代的機器など出てくる場合あります。貴族がいるヨーロッパ風の社会ですが、作者独自の世界です。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる