ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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6章 石化の治療法と石像の在処

57話情報収集(昼)

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「はぁはぁはぁ、はぁ着いたぜてか何で俺ん家何だよ!」
「まぁリズにも聞きたかった事があるから」
ハルはメルを抱き抱え屋敷の中へ入る
「誰!?まさか!」
「俺だよ」
「お兄ちゃん達?あれ?石化の治療法探してたんじゃなかったの?」
「それがね、ちょっと話があるんだけど」
ハルとリズとメルは大きなテーブルではなく、その近くにある小さいテーブルの方で話している
「さて、何で貴方達は石化の事を知ってるの?」
ハルはやっぱりか~と言いながら顔に手を当てているがリズは首を傾げている
「え?貴女知らなかったの?」
「知らないから聞いてるのよ」
「あ~あ!言うのか?」
「う~んどうしよう」
「早く答えて!」
「は、はい!」
「ちょ、ちょっとトイレに行ってくるわ」
ハルはトイレに行ったが中々戻ってこない
「ちっ逃げたわね」
「そうですね」
「それで?」
メルは話を戻しリズになぜ石化の事を知っているのか聞きただす
「実は…ね」
リズはメルから目を反らして言う
「この次元が5つの世界から成ってるって事は知ってる?」
「へぇ~そうだったの…で?」
「そ、それでね、その内の獣人界で一番凄い人に頼まれて各世界に石化の治療法を探す事になったんだけど断ったの」
「それで?」
「それで、最初は断ったけど次々と人が石になるって事件が多発して最終的に命令になって私達はここにいるの。でもこの世界に来たときは驚いたわ!だって石化の事が全然知られてないんだもん!」
リズが思い出し苦笑いをする
「つまり、人間界の殆どの人が石化の事を知らないのね」
「うん」
リズが申し訳無さそうにしている
「気にしないで別にリズのせいじゃないし」
リズとの会話が終わるとハルが戻ってきた
「ふ~、すっきりしたぜ!」
ハルが親指を立ててメル達に言うとメルは席を立ち椅子を持ち上げる
「ど、どうしたんだ?」
ハルはメルを見た瞬間尻餅を着く
「どうしたって?女の子の前でそう言う発言は控えなさい」
「は、はい!」
「お、お兄ちゃんが言いなりに…す、凄い」
リズはハルの反応に驚いている





ミルは受付の女性と一緒に料理をしていて、ナタはまだ昼寝をしている
「う~ん…リュートさんは料理の天才ですね」
「わ、私の料理が負けたって言うの?」
「はい!リュートさんはやっぱり天才ですね」
「いつか目に物を言わせてやる~!」
ミルは負けた悔しさに親指の爪を噛んでいる
「はぁはぁ!」
リュートがエノンを抱えて走って宿に戻ってくる
「今よ!レッツゴー!」
ミルは女性をリュートの所へ突き押す
「あ、あの~」
「また後で!」
リュートは慌てて階段を上がっていく
「はぁ~、やっぱり聞き出せない」
「諦めないで!恋する乙女は最強なんだから!」
「そ、そうですか~?」
女性は顔を赤らめる
「って!そんなのじゃないです!」
と、女性はミルに突っ込みを入れる
「分かったわよ!じゃあ次行ってみよ~!」
「はい!」
女性は一人でリュートが泊まっている部屋へと向かう
「ここか~、何か緊張するな~」
女性がドアをノックしようとするとドアがいきなり開く
「ふぎゃ!」
「大丈夫か~」
女性は気絶しているのでリュートが手を振っている事には気づいていない
「早く行こ!」
「きゅい!」
リュートはエノンと共に階段を下りていった
「あ~あ気絶しちゃったか~」
ミルは女性を引きずり部屋で寝かす





「ふぁ~!美味しそ~!」
「はいです~!」
タイタンとルクスは飲食店の前に飾られた食べ物の標本を見てよだれを垂らす
「ねぇねぇ!お父さん!お母さん!これ食べて良い?」
「良いわよ~!」
「良いぞ!さぁ、何でも頼め!ふはははは!」
ダルクは高らかに笑いながら答えるとルクスとタイタンは飲食店に入り次々と注文する
「「いただきまーす!」」
ルクスとタイタンは美味しそうに次々とご飯を口に入れ、リスの様に頬を膨らましている
ふぉいひ~!美味し~!
はいれふ~!はいです~!
ルクスとタイタンは幸せそうに頬を膨らましている
「「ごちそうさま~!」」
「お代はこちらになります」
店員が紙を持ってきた
「げっ!」
紙には合計金貨1枚と銀貨1枚だった
「足りたかな~?」
ダルクが自分の袋を見た
「ぎ、ギリギリだな」
袋の中には金貨と銀貨そして、銅貨が1枚ずつ合った
「代金はここに置いとくぞー!」
「はーい!」
店員が返事をするとダルク達は外に出た
その頃にはもう夕方になっていた
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