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第三章
二十九話※
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封印されていた入口からリオと二人で中に入ると、奥へと進むためのまっすぐな通路が続いていた。
ここの壁は一面黒く、まるで向こう側の世界からいきなり色が反転してしまったかのような、体の中のセキュリティが一瞬で強く警戒したくなるほどの異様さだった。
リュエルさんの魔法の効果もここまでは届いておらず、急な環境の変化に心が追いつくのも大変である。
ただ、遺跡内の壁に埋められた鉱石が、自然なライトのようにところどころで緑色に光っているので、全くの暗闇というわけではないのだが……。
「なんか急に気味が悪くなったわね……」
「あぁ、すげー暗ぇ」
(暗いだけじゃなくて、かなり異質というか……)
リオと二人で通路の奥の部屋に出ると、先ほどリュエルさんたちと別れた場所よりも、さらに広い空間に出た。
ここは多くの段差や階段がついた狭い通路がまるで迷路のように周りに入り乱り、かなり複雑な構造になっている。
真ん中には何かの儀式に使われていたか、悪魔でも祀っていたかのような……元日本人の自分には受け入れ難く、背筋が凍るほど気持ち悪い台座や像が何個もあった。
(うわー帰りたーい……)
リオがサーチ魔法を展開しながら階段を降りていき、少しずつ遺跡内を調べ出したため、私も彼の後をゆっくりと追う。
そしてリオがだいぶ先に降りた頃、まだ上の方を歩いていた私は下半身に何か違和感を感じた。
(あれ……なんだろ)
私がもう一歩踏み出した途端、アラビアン衣装に似たスカートの端から、パサッと何かが落ちた音がする。
(ん? なんか急にあそこがスースーするような……え、まさかパンツが落ち……)
「ソア、上の方でいったい何やって……」
「な、なんでもない、なんでもないの! あっ! パンツ見つけた! って、わわわ!」
「ソアっ!」
恥ずかしさや戸惑いが優り、冷静さを欠いてしまった私は、落ちていた下着を慌てて拾おうとしたものの、ただでさえ狭い足場の上、うっかりバランスを崩してしまう。
「きゃあああ」
「うわっと」
私は叫びながら下方向へ落ちて、うまくリオに体をキャッチされるも、そのままリオの顔の上に跨るかたちで一緒に床の上へ倒れた。
今の状況は、たぶんお互い上下逆さまになって重なり合ってしまっている感じだろう。
(やだ、思いっ切りリオをお尻の下敷きにしちゃった……)
「いたた……ごめん、リオ。今退くから……って、あれ……動けない……」
どうも強い力が私の足を押さえつけているらしい。
後ろを振り向くと、リオの大きな手が私の太ももをがっつりと掴んでいて、腰を浮かすことも動くこともできなくなっている。
え、リオさん、今なぜそんなことを……。
「……くそ……暗くてよく見えねーじゃん」
「リオ、離して……って、ホント何してんの?!」
「ノーパン状態のソアのケツが顔の前にあって、男の俺が正気でいられっかよ!」
いや、そこは事故なんだから正気でいろよ!
しかも、こんな絶対にヤバそうな場所で……。
「や、やだ……なに嗅いでんの……よ」
リオの生暖かい吐息が敏感なところにかかる。
このままだとリオの顔にアソコから何かが垂れてしまうかもしれない。
(や、やだ……)
今更ながらどうしてスカートにしてしまったんだろう。
せめてパンツスタイルにしていれば、下着を落としても何とかなったかもしれないのに……。
「ちょっと目が慣れてきた……ソアのココ、うっすら光ってる。あーもう最高かよ、なにこのエロさ。濡れてんじゃん」
「ちょっ、やだ……なんで……」
リオの言葉が正しければ、私の下はすでに濡れてしまっているらしい。
リオに触れられてしまうと、自分の体はどうしてこんなにも素直に反応してしまうのだろうか……。
リオが私の小さな蕾を見つけると、すかさずチュッと音を響かせて吸い付いてきた。
「あ……あ……そこ、吸っちゃいや……」
そしてすでに捲られて外に出でいた乳房の突起も指でクルクルと弾かれて、気持ちいいものが私の中でどんどん込み上げてくる。
胸への刺激と同時に、下の敏感なところを何度も何度もリオに吸われ、すぐに頭の中が真っ白になってしまった私は、大きな声を上げながらあっという間に果てた。
リオの下半身には、すでに熱く硬くなったものが服の上からでも分かるくらい、私の目の前に見えていて、船の中で自分から舐めていた時のことをつい思い出してしまう。
(や、やだ……本当これ以上はダメよ、こんなところで……)
リオが私のスカートを上にズラすと、二本の指をゆっくりと出し入れしながら、徐々に速度を上げてきた。
そのたびに私の声が漏れ、下の方でもビシャビシャと恥ずかしい音を立てる。
「や、や……あ……」
「すげー出てくる。こぼしたらもったいねぇ……」
リオはそう言って指を抜いた後、ズルズルッと音を立てて飲み出した。
「や、やめ……汚いからぁ……」
「どこが……」
中も外も舌を押し付けて執拗に舐めてくるため、私は口を押さえて耐えながら、二回目の絶頂を迎えてしまう。
「リオ……本当にもう……」
「あーくそ……でも仕方ねぇ……」
リオの腕の力が緩んだところで、私は彼の上から這い出ると、いつのまにかリオの手に握られていた下着を慌てて取り返し、柱の向こうへ隠れてから素早く付け直した。
(やっぱ紐の下着は取れやすくてダメだわ……)
私は今度こそ外れないように、二重にギュッと硬く結ぶ。
「別に隠れて履かなくてもいーのにさぁ……そもそもちょっとでも離れたら暗くてよく見えねぇし」
「いいの!」
そう言って、ところ構わずいつもいつもエロいことしてくるのは誰なのよ!
全くもう……。
私は呼吸を整えて柱の影から戻ると、浄化の魔法を自分にかけた。
シャワーがすぐに浴びれない時は、本当この能力様々である。
「ソアーもういっかいパンツ落としたら、また俺の顔に落ちてきてーー」
「落として落っこちるなんて、そんな滅多に起きないことまたするかー!」
ここの壁は一面黒く、まるで向こう側の世界からいきなり色が反転してしまったかのような、体の中のセキュリティが一瞬で強く警戒したくなるほどの異様さだった。
リュエルさんの魔法の効果もここまでは届いておらず、急な環境の変化に心が追いつくのも大変である。
ただ、遺跡内の壁に埋められた鉱石が、自然なライトのようにところどころで緑色に光っているので、全くの暗闇というわけではないのだが……。
「なんか急に気味が悪くなったわね……」
「あぁ、すげー暗ぇ」
(暗いだけじゃなくて、かなり異質というか……)
リオと二人で通路の奥の部屋に出ると、先ほどリュエルさんたちと別れた場所よりも、さらに広い空間に出た。
ここは多くの段差や階段がついた狭い通路がまるで迷路のように周りに入り乱り、かなり複雑な構造になっている。
真ん中には何かの儀式に使われていたか、悪魔でも祀っていたかのような……元日本人の自分には受け入れ難く、背筋が凍るほど気持ち悪い台座や像が何個もあった。
(うわー帰りたーい……)
リオがサーチ魔法を展開しながら階段を降りていき、少しずつ遺跡内を調べ出したため、私も彼の後をゆっくりと追う。
そしてリオがだいぶ先に降りた頃、まだ上の方を歩いていた私は下半身に何か違和感を感じた。
(あれ……なんだろ)
私がもう一歩踏み出した途端、アラビアン衣装に似たスカートの端から、パサッと何かが落ちた音がする。
(ん? なんか急にあそこがスースーするような……え、まさかパンツが落ち……)
「ソア、上の方でいったい何やって……」
「な、なんでもない、なんでもないの! あっ! パンツ見つけた! って、わわわ!」
「ソアっ!」
恥ずかしさや戸惑いが優り、冷静さを欠いてしまった私は、落ちていた下着を慌てて拾おうとしたものの、ただでさえ狭い足場の上、うっかりバランスを崩してしまう。
「きゃあああ」
「うわっと」
私は叫びながら下方向へ落ちて、うまくリオに体をキャッチされるも、そのままリオの顔の上に跨るかたちで一緒に床の上へ倒れた。
今の状況は、たぶんお互い上下逆さまになって重なり合ってしまっている感じだろう。
(やだ、思いっ切りリオをお尻の下敷きにしちゃった……)
「いたた……ごめん、リオ。今退くから……って、あれ……動けない……」
どうも強い力が私の足を押さえつけているらしい。
後ろを振り向くと、リオの大きな手が私の太ももをがっつりと掴んでいて、腰を浮かすことも動くこともできなくなっている。
え、リオさん、今なぜそんなことを……。
「……くそ……暗くてよく見えねーじゃん」
「リオ、離して……って、ホント何してんの?!」
「ノーパン状態のソアのケツが顔の前にあって、男の俺が正気でいられっかよ!」
いや、そこは事故なんだから正気でいろよ!
しかも、こんな絶対にヤバそうな場所で……。
「や、やだ……なに嗅いでんの……よ」
リオの生暖かい吐息が敏感なところにかかる。
このままだとリオの顔にアソコから何かが垂れてしまうかもしれない。
(や、やだ……)
今更ながらどうしてスカートにしてしまったんだろう。
せめてパンツスタイルにしていれば、下着を落としても何とかなったかもしれないのに……。
「ちょっと目が慣れてきた……ソアのココ、うっすら光ってる。あーもう最高かよ、なにこのエロさ。濡れてんじゃん」
「ちょっ、やだ……なんで……」
リオの言葉が正しければ、私の下はすでに濡れてしまっているらしい。
リオに触れられてしまうと、自分の体はどうしてこんなにも素直に反応してしまうのだろうか……。
リオが私の小さな蕾を見つけると、すかさずチュッと音を響かせて吸い付いてきた。
「あ……あ……そこ、吸っちゃいや……」
そしてすでに捲られて外に出でいた乳房の突起も指でクルクルと弾かれて、気持ちいいものが私の中でどんどん込み上げてくる。
胸への刺激と同時に、下の敏感なところを何度も何度もリオに吸われ、すぐに頭の中が真っ白になってしまった私は、大きな声を上げながらあっという間に果てた。
リオの下半身には、すでに熱く硬くなったものが服の上からでも分かるくらい、私の目の前に見えていて、船の中で自分から舐めていた時のことをつい思い出してしまう。
(や、やだ……本当これ以上はダメよ、こんなところで……)
リオが私のスカートを上にズラすと、二本の指をゆっくりと出し入れしながら、徐々に速度を上げてきた。
そのたびに私の声が漏れ、下の方でもビシャビシャと恥ずかしい音を立てる。
「や、や……あ……」
「すげー出てくる。こぼしたらもったいねぇ……」
リオはそう言って指を抜いた後、ズルズルッと音を立てて飲み出した。
「や、やめ……汚いからぁ……」
「どこが……」
中も外も舌を押し付けて執拗に舐めてくるため、私は口を押さえて耐えながら、二回目の絶頂を迎えてしまう。
「リオ……本当にもう……」
「あーくそ……でも仕方ねぇ……」
リオの腕の力が緩んだところで、私は彼の上から這い出ると、いつのまにかリオの手に握られていた下着を慌てて取り返し、柱の向こうへ隠れてから素早く付け直した。
(やっぱ紐の下着は取れやすくてダメだわ……)
私は今度こそ外れないように、二重にギュッと硬く結ぶ。
「別に隠れて履かなくてもいーのにさぁ……そもそもちょっとでも離れたら暗くてよく見えねぇし」
「いいの!」
そう言って、ところ構わずいつもいつもエロいことしてくるのは誰なのよ!
全くもう……。
私は呼吸を整えて柱の影から戻ると、浄化の魔法を自分にかけた。
シャワーがすぐに浴びれない時は、本当この能力様々である。
「ソアーもういっかいパンツ落としたら、また俺の顔に落ちてきてーー」
「落として落っこちるなんて、そんな滅多に起きないことまたするかー!」
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