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第三章

二十三話※

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 リオの船が港を出発してから、しばらくの時が流れた。
 せっかくの機会だからと、リュエルさんとロバートさんと一緒に、外のデッキでディナーをしようという話になり、私たちはドレスアップをするため、それぞれで浴室を使うことになったのだが……。
「なんでドアを開けたら、素っ裸で仁王立ちしてるのよ。びっくりしたじゃない」
「いいからいいから」
「リオは隣の部屋の方に入るんじゃなかったの?」
「いいからいいから」
 さっきからこいつ、ヘラヘラしながら何を根拠に「良い」と言っているのか……。
(も、意味わからん)
「ソアはもう終わったー?」
「うん、今はちょうど出るところで……」
「俺も向こうで洗ってきた」
「え、じゃあなんでこっちの浴室に来たの?」
 しかも素っ裸のまま。
 いくらこの階には私たちしかいないとはいえ、そんな姿で隣の客室から通路を歩いてくるなんて……もし誰か来て鉢合わせしちゃったらどうすんのさ。
 それに……。
(リオの裸、やっぱ目のやり場に困る……)
 男性にしては妙に綺麗な体をしてるし、下の方はなるべく見ないようにしているけど、もうそこにと思うだけで、恥ずかしくて直視なんてできない。

 私は脱衣場で大きなバスタオルを取って体に巻いた後、今夜着るドレスを取りに部屋の方へ戻った。
 するとリオは、ベッドの端に足を下ろした状態で座りながら、何かを言いたそうにこちらをじっと見ている。
 というかこの人、いつまで裸でいる気なんだろう?
「あの……そんなにジロジロと見られてたら、すごく着替えにくいんですけど……」
 いくら夫婦でもね。
 まだ下着すら付けていないのに、ずっと凝視されてたらバスタオルが外しにくいじゃない。
「ソア……俺セックスしたい」
「は……これからみんなで食事するんじゃなかったの?」
「それまでまだ時間はある」
「でも……」
「ソアここ触って……も、すげぇ苦しいわ……」
「ちょ、ちょっとぉ……」
 リオはそう言って手をどけ、彼の男性自身を徐に見せつけてきた。
(え、うそ……)
 いつの間にそんな立派な高さまでそり勃たせていたのか……。
 さっきまではそんなんじゃなかったでしょ。(たぶん)
「ソア……お願い……」
「もう……」
 私はおそるおそる近づき、リオの陰茎にそっと手を触れてみる。
 そして指で優しくなぞってみると、先走った液が先端から出てきて、ぬるぬるとした感触が指に伝わってきた。
「わわ……」
「ソア、こうやって……こう……」
 リオの手の仕草を真似ながら、今度は両手を添えて、ゆっくりと上下に動かしてみる。
 するとリオの腰も少しずつ浮いて、いやらしい声が小さく外へと漏れていた。
「ソア……それ……ヤベェ……気持ちいい」
 感じているリオの声や荒い呼吸が私の耳に届く度に、私の下半身もなぜか疼いてくる。
 お腹のムズムズがずっと止まらない。
「ソア、今度は舌で舐めて……」
「え……し、舌?」
「頼む……」
 私はリオに促されるがまま、根本の下の方から舌を這わせ、少しずつ上になぞった。
 そして先の部分を舌でコロコロと転がしながら、リオの硬くなったモノを口に含む。
 そういった流れを何度か行った後、最後は口の中で強めに吸い付き、出し入れを繰り返した。
「ソア……それ気持ちぃ……も……出るっ」
 口の中で果てたリオは満足そうに、私の頭を撫でていた。
 その間、リオの熱い体液がドクドクと音を立てながら勢いよく私の中へと入ってきている。
 そして口の中がいっぱいになった私は、どうしたら良いのかわからず、そのままそっと飲み込んだ。
(初めて……飲んだかも、リオの……)
「ソア……まさか飲んでくれたん? やべ……マジでうれし……俺……」
 リオはそう言って顔を近づけ、私の頬と唇に口付けをした。
 汗ばんで赤くなったリオの体とともに、この綺麗な瞳に見つめられたら、私はもうドキドキが止まらない。
 それにあのリオが、攻められて気持ち良さそうに声が漏れている姿は、いつもと違ってちょっと可愛かった。
 もしかしてあの山の神殿での一件以来、リオのS気質なところもかなり緩和され……。
「はぁー……こんな小さいソアの口に俺のが出たり入ったりしてたかと思うと興奮収まらなくてヤベェわ。つーか、精液くっそ出たなー……もっともっとソアの中に出しまくって、口の端から溢れさせてぇ。それか腹いっぱいになるまで上からも下からもソアが嫌がるくらい飲ませてーな……」
 あ、全然変わってなかった。
 やっぱリオはリオで、ただのドSな俺様だった。
 攻められて感じてるところがなんかちょっと可愛いなんて、思った私がバカだったわ。

「さて……今度はお礼に俺がソアを攻める番だな」
「ひぇ……」
 リオはそう言って私をベッドの上に押し倒すのだが、腹の辺りにリオの硬いアレが当たっているのがすぐに分かった。
(さっき出したばかりなのに……リオの……もうこんなに大きく……)
 リオが私の乳房の先端を舐め、指で弾くたびに私の体はゾワゾワッと電撃が走る。
「そういや俺ら、バックからってあんまやったことねーよな」
 そう言ったリオにくるんと体勢を変えられた私は、いきなり四つん這いの姿勢にされた。
 そして後ろから秘部を拡げられてしまう。
 そこには、リオのモノをずっと舐めながら興奮してしまっていた証拠ともいえる愛液が、足の方にタラタラと溢れてしまっていた。
「ソアのココ、こんなに蕩けてんなら、すぐに入りそう」
「ま、まって……や……んっ」
 まるで獣のように、後ろから体の中を侵される感覚が気持ち良くて、私は頭がすぐに真っ白になる。
 リオはジワジワと時間をかけてゆっくりと挿入すると、先端が奥まで到達したところで一度動きを止めた。
 私は今、シーツを掴みながら顔をベッドの上に疼くめている状態なのだが、リオに顔を見られていない状況で後ろから入れられたことに、いつもと違った興奮を感じていた。
「ソア、なんで今日はこんなキツイ……」
「んんっ、んーんっ……」
「ソアの中、まだ動いてねーのにギュウギュウ締め付けてくる。やべぇな、これ……」
「ふぁ……ぁ……」
 なんか勝手に中が動いちゃう。
 どうしよう……こんなに感じてしまっている状態で、今リオに動かれたら……。
「あぁ、そっか。この体位に興奮してんだな、ソアの体が。後ろから突かれるのはソアのドストライクだったか!」
「ちが……あぁっ!」
 リオが腰を速く動かし始めると、私は気持ち良さで頭がいっぱいになった。
 どうやら本当にドストライクだったようです。
(え、うそだといって~~!)
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