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第二章
二十話
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ドラゴンくんの背に乗って送ってもらった私たちは、シュノルゲルンの城下町まで戻ってきた。
今現在、夕闇の時間はとうに超えて、真の闇空へと変化している。
周りを見渡せば、まだ灯りもそこかしこに見えるのだが、街の入り口から王城までの距離はかなり遠かった。
「今日はもう遅ぇし、街のどっかに泊まるか」
「そうね……」
私とリオは、街の中でも比較的大きな宿の建物まで足を運ぶ。
すると私たちの突然の飛び込みに、かなり不機嫌そうな顔をしていた宿主ではあったが、リオが貴族だと分かると急に態度を翻し、この宿の中にある一番大きな部屋まで案内してくれた。
遠く離れた国の人間とはいえ、やはり身分というのはどこまでも付いてくるものなのだろう。
所謂、貴族というものは公の場で自分の感情を態度に表さないことが、貴族たる者のプライドなのだと、過去にクラークさんから教わったことがある。
私に関わることではかなり感情が豊かになるリオも、こういった場面では淡々と対応している所を見ると、やはり彼は根っからの貴族なのだと改めて感心する。
(自分より身分の低い人が失礼な言動や不当な態度を取ってきても、リオは怒ったり声を荒らげたりしないものね)
私自身この店主に対し複雑な気持ちを抱いていたのは確かだが、今や私の体の疲労はかなりのピークをさしており、ここはリオの立場や店主の恩情に甘えさせてもらうことにした。
私たちが案内された客室は、全体的に塗られた白い壁が特徴的で、調度品に誂えられた金の装飾の主張も相まって、神秘的だったシュノルゲルン城とはまた違った雰囲気である。
少々華美気味というか、平たく言えばかなり派手だった。
まぁ宿の特上級の客室と言える広さと豪華さではあるだろう。
店主が部屋から下がると、備え付けられていた部屋の浴室でシャワーを済ませ、部屋まで食事を運んでもらった私たちは、夕食を早めに終えて、間仕切りのない部屋の奥にある大きな大きなベッドの上に、二人して寝転がった。
「ソア~……」
「え、リオ?」
この状況は一体どういう心境なのだろう?
リオが私の腰に手を回して、名前を呼びながら頭をずっと擦り付けてくるのである。
いや、可愛いけど。
「急にどうしたの?」
「別に。ソアに甘えたいだけ」
そう言ってリオは、目を瞑りながら私のお腹の上に顔を疼くめた。
そんな彼の頭を私は手で優しく撫でると、リオはまるで猫のように指の先に顔を擦り付けてくる。
そしてたまにこちらへと向けてくる綺麗な瞳の上目遣いに、私の心は思わずドキッと反応してしまうわけなのだが。
「リオ、今日は疲れてるから早く休もうね」
「……うん」
(は? 可愛い……それになんか素直というか、甘え方が子供みたいで……)
なんて思っていたのも束の間……。
リオはゴゾゴゾと私のスカートを指で捲り出していて……。
「ちょっ……リオ? 疲れてるから、今日はもう休むんだよね?」
「うん……」
いや、そう言いながら私の服の裾を掴んで捲ろうとしているのはなんでですか?
「ちょっと……捲らないで」
「……ごめん。俺のせいでソアの体が変になってねーか心配で……」
リオはそう言うと、本当に不安そうな顔をこちらへ向けた。
「そこは大丈夫だと思うけど……」
(すぐに自分で回復魔法かけたし)
「……ソアはどっちの俺が良かった?」
「は?」
どっちがってどういうこと?
子どもの姿のリオと、今のリオのどっちがってこと?
そんなの……。
「どっちも好きに決まってるじゃない」
「え、ま、まじで?!」
当たり前だよ。
そんなのどちらの姿だって、大事なリオには変わりないもん。
「俺、あの時の記憶あんだ」
「あ、そうなんだ?」
それは知らなかった。
あの精神体だった時の記憶、大人のリオの方にはちゃんとあるのね。
「ソアがああいうシチュも好きだったとは……」
ん?
ああいうシチュって何?
「俺またアレを出せるようになんのかなぁ……」
「え、別に無理して出さなくても良いのでは……」
だって、リオの子供の頃の精神体が外に出てくるってことは、大人の方のリオが意識不明になってるってことでしょう?
そんな体の負担になりそうなこと、変に繰り返したりしたら危ないじゃないの。
「船に戻ったら色々と調べて、そのうち上手く出せれるようマスターするからさ。ソアはもう少し待っててくれな?」
「う、うん……?」
よくわからないけど、リオはそのまま幸せそうな顔で寝てしまったので、まぁ良いかと私も寝てしまったのだった。
子供の頃の自分が外に出てきたのが、そんなに嬉しかったのかね。
◇ ◇ ◇
朝になって宿から退出した私たちは、そのままの足で王城まで顔を出すと、城の門のところでリュエルさんに出迎えられた。
そして三人で城内の廊下を歩きながら、魔物出現の原因を突き止めてなんとか解決できたことを彼に伝える。
するとリュエルさんはそのことを王へ繋いでもらえるよう、近くの従者の方に言付けていた。
「何はともあれ、お二人ともお疲れ様でした」
「おぅ、リュエも色々とありがとな」
「本当に助かりました」
リュエルさんが雪山で使えそうな準備を色々と用意してくれていたので、私たちも無事に今回の旅が終えられたというもの。
私からも改めてお礼を伝えると、リュエルさんは軽く首を横に振った。
「いえ、大したことはしていませんよ。それに、できれば私も一緒に現地へ赴き、何か手伝えることがあればと思ってはいたのですが、リオの一族の方のかなりプライベートな部分が関わっていたとなると、お二人だけで向かったことが、かえって正解だったかもしれませんね。それに……」
確かに、ルドルフさんの過去とか想いが綴られた日記を、よその人に見られたりしてしまうことは、亡くなった彼にとっても不本意なことであったかもしれない。
しかもリオが悪魔の姿に変身しちゃったり、私に……色々としたこととか、人には言えない部分も多々あったしね。
「それで……あの……」
ん?
リュエルさんは先程から何かを言いたそうにしている。
一体どうしたのだろうか。
「リュエ、どしたん?」
「実は……先ほど、リオのご家族の方がこちらに見えられましてね」
「俺の家族?」
「はい。リオの長兄であられるロバート・ダンシェケルト様が、西側の応接室でお待ちです」
長兄のロバートさんってことは……リオの一番上のお兄さん?
今現在、夕闇の時間はとうに超えて、真の闇空へと変化している。
周りを見渡せば、まだ灯りもそこかしこに見えるのだが、街の入り口から王城までの距離はかなり遠かった。
「今日はもう遅ぇし、街のどっかに泊まるか」
「そうね……」
私とリオは、街の中でも比較的大きな宿の建物まで足を運ぶ。
すると私たちの突然の飛び込みに、かなり不機嫌そうな顔をしていた宿主ではあったが、リオが貴族だと分かると急に態度を翻し、この宿の中にある一番大きな部屋まで案内してくれた。
遠く離れた国の人間とはいえ、やはり身分というのはどこまでも付いてくるものなのだろう。
所謂、貴族というものは公の場で自分の感情を態度に表さないことが、貴族たる者のプライドなのだと、過去にクラークさんから教わったことがある。
私に関わることではかなり感情が豊かになるリオも、こういった場面では淡々と対応している所を見ると、やはり彼は根っからの貴族なのだと改めて感心する。
(自分より身分の低い人が失礼な言動や不当な態度を取ってきても、リオは怒ったり声を荒らげたりしないものね)
私自身この店主に対し複雑な気持ちを抱いていたのは確かだが、今や私の体の疲労はかなりのピークをさしており、ここはリオの立場や店主の恩情に甘えさせてもらうことにした。
私たちが案内された客室は、全体的に塗られた白い壁が特徴的で、調度品に誂えられた金の装飾の主張も相まって、神秘的だったシュノルゲルン城とはまた違った雰囲気である。
少々華美気味というか、平たく言えばかなり派手だった。
まぁ宿の特上級の客室と言える広さと豪華さではあるだろう。
店主が部屋から下がると、備え付けられていた部屋の浴室でシャワーを済ませ、部屋まで食事を運んでもらった私たちは、夕食を早めに終えて、間仕切りのない部屋の奥にある大きな大きなベッドの上に、二人して寝転がった。
「ソア~……」
「え、リオ?」
この状況は一体どういう心境なのだろう?
リオが私の腰に手を回して、名前を呼びながら頭をずっと擦り付けてくるのである。
いや、可愛いけど。
「急にどうしたの?」
「別に。ソアに甘えたいだけ」
そう言ってリオは、目を瞑りながら私のお腹の上に顔を疼くめた。
そんな彼の頭を私は手で優しく撫でると、リオはまるで猫のように指の先に顔を擦り付けてくる。
そしてたまにこちらへと向けてくる綺麗な瞳の上目遣いに、私の心は思わずドキッと反応してしまうわけなのだが。
「リオ、今日は疲れてるから早く休もうね」
「……うん」
(は? 可愛い……それになんか素直というか、甘え方が子供みたいで……)
なんて思っていたのも束の間……。
リオはゴゾゴゾと私のスカートを指で捲り出していて……。
「ちょっ……リオ? 疲れてるから、今日はもう休むんだよね?」
「うん……」
いや、そう言いながら私の服の裾を掴んで捲ろうとしているのはなんでですか?
「ちょっと……捲らないで」
「……ごめん。俺のせいでソアの体が変になってねーか心配で……」
リオはそう言うと、本当に不安そうな顔をこちらへ向けた。
「そこは大丈夫だと思うけど……」
(すぐに自分で回復魔法かけたし)
「……ソアはどっちの俺が良かった?」
「は?」
どっちがってどういうこと?
子どもの姿のリオと、今のリオのどっちがってこと?
そんなの……。
「どっちも好きに決まってるじゃない」
「え、ま、まじで?!」
当たり前だよ。
そんなのどちらの姿だって、大事なリオには変わりないもん。
「俺、あの時の記憶あんだ」
「あ、そうなんだ?」
それは知らなかった。
あの精神体だった時の記憶、大人のリオの方にはちゃんとあるのね。
「ソアがああいうシチュも好きだったとは……」
ん?
ああいうシチュって何?
「俺またアレを出せるようになんのかなぁ……」
「え、別に無理して出さなくても良いのでは……」
だって、リオの子供の頃の精神体が外に出てくるってことは、大人の方のリオが意識不明になってるってことでしょう?
そんな体の負担になりそうなこと、変に繰り返したりしたら危ないじゃないの。
「船に戻ったら色々と調べて、そのうち上手く出せれるようマスターするからさ。ソアはもう少し待っててくれな?」
「う、うん……?」
よくわからないけど、リオはそのまま幸せそうな顔で寝てしまったので、まぁ良いかと私も寝てしまったのだった。
子供の頃の自分が外に出てきたのが、そんなに嬉しかったのかね。
◇ ◇ ◇
朝になって宿から退出した私たちは、そのままの足で王城まで顔を出すと、城の門のところでリュエルさんに出迎えられた。
そして三人で城内の廊下を歩きながら、魔物出現の原因を突き止めてなんとか解決できたことを彼に伝える。
するとリュエルさんはそのことを王へ繋いでもらえるよう、近くの従者の方に言付けていた。
「何はともあれ、お二人ともお疲れ様でした」
「おぅ、リュエも色々とありがとな」
「本当に助かりました」
リュエルさんが雪山で使えそうな準備を色々と用意してくれていたので、私たちも無事に今回の旅が終えられたというもの。
私からも改めてお礼を伝えると、リュエルさんは軽く首を横に振った。
「いえ、大したことはしていませんよ。それに、できれば私も一緒に現地へ赴き、何か手伝えることがあればと思ってはいたのですが、リオの一族の方のかなりプライベートな部分が関わっていたとなると、お二人だけで向かったことが、かえって正解だったかもしれませんね。それに……」
確かに、ルドルフさんの過去とか想いが綴られた日記を、よその人に見られたりしてしまうことは、亡くなった彼にとっても不本意なことであったかもしれない。
しかもリオが悪魔の姿に変身しちゃったり、私に……色々としたこととか、人には言えない部分も多々あったしね。
「それで……あの……」
ん?
リュエルさんは先程から何かを言いたそうにしている。
一体どうしたのだろうか。
「リュエ、どしたん?」
「実は……先ほど、リオのご家族の方がこちらに見えられましてね」
「俺の家族?」
「はい。リオの長兄であられるロバート・ダンシェケルト様が、西側の応接室でお待ちです」
長兄のロバートさんってことは……リオの一番上のお兄さん?
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