18 / 35
第二章
十八話
しおりを挟む
小さな姿の精神体が体の中へと戻ると、リオは少しだけ苦しそうに顔を歪めた後、ゆっくりと目を開けた。
「リオ……」
金色に光るリオの瞳が私の顔を捉える。
すると急に上体を起こして、驚いた表情で辺りを見回した。
「ソア……いったい何がどうなって……」
リオにしては珍しく混乱しているのか、自身の額に手を当てながら、しばらく考え込んでいる。
私は黙ってそばに付いていると、リオは「はっ」と何かに気がついたような顔をして、再びこちらの目を見た。
そしてボタンが所々外れてしまっている私の服の状態を確認すると、大きなため息と共に落胆の表情を見せる。
「俺は……ソアを……」
「リオ」
私はリオの言葉を遮るように、彼の唇にそっと口付けをした。
普段はすることがない私の突飛な行動に、リオは目を見開き驚いた顔をする。
しかしそれでも無言で彼を求める私の行為に、リオは微笑を浮かべながら目を閉じて、私のキスに優しく応えてくれた。
どこかぎこちない私主導のキスは、リオの満足いくものではなかったかもしれない。
でも、それでも……今は私からキスがしたかった。
「……きっとリオのせいじゃない。それに私はどんな姿になっても……あなたが好きだから」
「ソア……」
生きててくれるだけで、こうやってまた話ができるだけで私は……。
起き上がらせていた上半身を、リオは再び地面へと下ろすと、私の顔を優しく両手でつかみ、唇が触れそうになるくらい近くに寄せた。
触れそうで触れない距離がかえって恥じらいを生み、お互いの息が唇にかかるたびに、少しずつ呼吸が荒くなってくる。
そして雰囲気に流されるがまま、私はリオの体の上に跨り、舌を絡めながら愛情を確かめるように深い深いキスをした。
吐息と一緒に漏れるいやらしい音は次第に周りへと響き、リオと触れ合っている体のあちこちがとても熱い。
「リオ……あの先に何かあるみたいなの……」
リオの唇から離れ、少し呼吸を整えてから、私は庭園の北東の方を指さした。
そこは大きな木が生い茂り、この荒れた庭から少し隔絶された場所にある。
その先にいったい何があるのか、距離が離れたここからでは生憎見当もつかないのだが、精神体だったリオが教えてくれた大事な手がかりだった。
「……分かった。行ってみよう。ただその前に……」
リオは立ち上がり、自分の服から宝石のついたピンブローチを何個か外すと、ボタンが外れてしまった私のコートの上に、丁寧に付けてくれた。
そのブローチの中には、かなり装飾が豪華なものもあって……。
「これ、リオが国からもらった勲章とかじゃないの?」
「別に構わない」
「でも……」
「ソアの服が乱れてるところを、誰かに見られる方が耐えられねーから」
誰かに……とは言っても、ここはむしろお化けでも出てきそうな廃墟ともいえる荒れた場所。
生きた人間が住んでいるとはとても思えない。
私もこんな格好で、この深い地下庭園まで降りてきてしまったけれど、実際リオかリオしかいなかったもの。
リオと私は、警戒しながら荒れた庭園の奥へと進む。
そして大きな木々に囲われた目的の場所に足を運ぶと、均等に並べられた石像の道の先に、小さな墓地があった。
「お墓の周りに黒いモヤが……さっきの日記よりも強い。私が先にあの場所へ行って浄化を試してみるから、リオは絶対に近づかないで……」
「わかった」
私はリオを遠ざけ、ゆっくりとお墓のそばまで近づくと、黒いモヤにそっと触れた。
そして浄化の魔法を発動させると、少しずつ周りの空気が綺麗になってくる。
例の黒いモヤが完全に消え去ったのを確認した私は、離れた場所で待機していたリオに声をかけた。
リオは歩きながら、例の魔光石をポケットから取り出すと、石に魔力を込めて素早く展開させていく。
リオの魔力が入った魔光石は淡いオレンジ色の光を放ちながら、ゆらゆらと私たちの周りを優しく照らした。
「わぁ、かなり明るくなった。リオ、ありがとう」
「いや」
私とリオは、モヤがかかっていた墓石の文字をじっくりと見てみる。
「偉大なるルドルフ・ダンシェケルト、ここに眠る……か。日付は10年以上前だな」
横にあるのは、この方の妻のお墓だろうか……日付を見ると、ルドルフさんが亡くなる随分と前に鬼籍に入っていたようである。
私はお墓の前にしゃがみ込むと、両方の手を静かに合わせた。
この私の一連の行動に、リオは心底不思議そうな顔をしてこちらを見ていたが、まぁ無理もない。
これは日本人特有の、仏様に対する習慣なわけだから。
(食事の前のいただきますと一緒です)
「前の成就者……ちょうどこのくらいの時期だな。確かどちらかは病気だったって聞いてるが……俺も詳しくは知らねえんだ」
私はカバンから名前の削られた日記を取り出すと、リオと一緒に読んでみる。
その中にはルドルフさんの悲痛な想いや毎日の出来事が、美しい文字によって綿密に綴られていた。
そして最後のページにはこうも書かれている。
『シュノルゲルンの地域でたまに見つかるクリスタルは、この星が作られた時に漏れたエネルギーの塊の、成れの果ての姿だと言われている。
その殆どが大した力はないものの、稀に出る純度の高いものにはかなり優れた力が備わっていることがあり、特にシュノルゲルンの街にあるあのブルークリスタルは別格である。
人間にとっては神からのギフトのようなもの。
愛する妻を病で亡くし、自分を取り巻く闇の気持ちに随分と長く耐えてはきたが、いつか限界が来た時、恐ろしい自分の力が世界に暴れ出すのではないかと危惧した私は、ダンシェケルト家の財力をもって、シュノルゲルンの北の山の中にこっそりと神殿を建て、数人の従者と共にここで余生を過ごすことにする。
ブルークリスタルの力があるこの国の中であれば、自分の黒い気持ちも抑え込めるのではないかと期待しながら……』
日記はここで終わっていた。
「ルドルフさんも、リオと同じで膨大過ぎる自分の力にずっと苦しんでいたのかな……それにしても彼の死後、10年以上も経ってから、こんなに周りへと影響が出てしまうなんて……」
「おそらく俺がこの国に来たことで、ここに残されていた力が反応し、山の外に漏れ出してしまったんだな。魔物が出現した時期を考えても、そこはまず間違いねぇだろう」
このことをシュノルゲルンの王がどこまで把握していたのか分からないけれど、かの王がここへ私たちを向かわせたのには、こういった事情があったのを知っていたからなのかもしれない。
「リオ……」
金色に光るリオの瞳が私の顔を捉える。
すると急に上体を起こして、驚いた表情で辺りを見回した。
「ソア……いったい何がどうなって……」
リオにしては珍しく混乱しているのか、自身の額に手を当てながら、しばらく考え込んでいる。
私は黙ってそばに付いていると、リオは「はっ」と何かに気がついたような顔をして、再びこちらの目を見た。
そしてボタンが所々外れてしまっている私の服の状態を確認すると、大きなため息と共に落胆の表情を見せる。
「俺は……ソアを……」
「リオ」
私はリオの言葉を遮るように、彼の唇にそっと口付けをした。
普段はすることがない私の突飛な行動に、リオは目を見開き驚いた顔をする。
しかしそれでも無言で彼を求める私の行為に、リオは微笑を浮かべながら目を閉じて、私のキスに優しく応えてくれた。
どこかぎこちない私主導のキスは、リオの満足いくものではなかったかもしれない。
でも、それでも……今は私からキスがしたかった。
「……きっとリオのせいじゃない。それに私はどんな姿になっても……あなたが好きだから」
「ソア……」
生きててくれるだけで、こうやってまた話ができるだけで私は……。
起き上がらせていた上半身を、リオは再び地面へと下ろすと、私の顔を優しく両手でつかみ、唇が触れそうになるくらい近くに寄せた。
触れそうで触れない距離がかえって恥じらいを生み、お互いの息が唇にかかるたびに、少しずつ呼吸が荒くなってくる。
そして雰囲気に流されるがまま、私はリオの体の上に跨り、舌を絡めながら愛情を確かめるように深い深いキスをした。
吐息と一緒に漏れるいやらしい音は次第に周りへと響き、リオと触れ合っている体のあちこちがとても熱い。
「リオ……あの先に何かあるみたいなの……」
リオの唇から離れ、少し呼吸を整えてから、私は庭園の北東の方を指さした。
そこは大きな木が生い茂り、この荒れた庭から少し隔絶された場所にある。
その先にいったい何があるのか、距離が離れたここからでは生憎見当もつかないのだが、精神体だったリオが教えてくれた大事な手がかりだった。
「……分かった。行ってみよう。ただその前に……」
リオは立ち上がり、自分の服から宝石のついたピンブローチを何個か外すと、ボタンが外れてしまった私のコートの上に、丁寧に付けてくれた。
そのブローチの中には、かなり装飾が豪華なものもあって……。
「これ、リオが国からもらった勲章とかじゃないの?」
「別に構わない」
「でも……」
「ソアの服が乱れてるところを、誰かに見られる方が耐えられねーから」
誰かに……とは言っても、ここはむしろお化けでも出てきそうな廃墟ともいえる荒れた場所。
生きた人間が住んでいるとはとても思えない。
私もこんな格好で、この深い地下庭園まで降りてきてしまったけれど、実際リオかリオしかいなかったもの。
リオと私は、警戒しながら荒れた庭園の奥へと進む。
そして大きな木々に囲われた目的の場所に足を運ぶと、均等に並べられた石像の道の先に、小さな墓地があった。
「お墓の周りに黒いモヤが……さっきの日記よりも強い。私が先にあの場所へ行って浄化を試してみるから、リオは絶対に近づかないで……」
「わかった」
私はリオを遠ざけ、ゆっくりとお墓のそばまで近づくと、黒いモヤにそっと触れた。
そして浄化の魔法を発動させると、少しずつ周りの空気が綺麗になってくる。
例の黒いモヤが完全に消え去ったのを確認した私は、離れた場所で待機していたリオに声をかけた。
リオは歩きながら、例の魔光石をポケットから取り出すと、石に魔力を込めて素早く展開させていく。
リオの魔力が入った魔光石は淡いオレンジ色の光を放ちながら、ゆらゆらと私たちの周りを優しく照らした。
「わぁ、かなり明るくなった。リオ、ありがとう」
「いや」
私とリオは、モヤがかかっていた墓石の文字をじっくりと見てみる。
「偉大なるルドルフ・ダンシェケルト、ここに眠る……か。日付は10年以上前だな」
横にあるのは、この方の妻のお墓だろうか……日付を見ると、ルドルフさんが亡くなる随分と前に鬼籍に入っていたようである。
私はお墓の前にしゃがみ込むと、両方の手を静かに合わせた。
この私の一連の行動に、リオは心底不思議そうな顔をしてこちらを見ていたが、まぁ無理もない。
これは日本人特有の、仏様に対する習慣なわけだから。
(食事の前のいただきますと一緒です)
「前の成就者……ちょうどこのくらいの時期だな。確かどちらかは病気だったって聞いてるが……俺も詳しくは知らねえんだ」
私はカバンから名前の削られた日記を取り出すと、リオと一緒に読んでみる。
その中にはルドルフさんの悲痛な想いや毎日の出来事が、美しい文字によって綿密に綴られていた。
そして最後のページにはこうも書かれている。
『シュノルゲルンの地域でたまに見つかるクリスタルは、この星が作られた時に漏れたエネルギーの塊の、成れの果ての姿だと言われている。
その殆どが大した力はないものの、稀に出る純度の高いものにはかなり優れた力が備わっていることがあり、特にシュノルゲルンの街にあるあのブルークリスタルは別格である。
人間にとっては神からのギフトのようなもの。
愛する妻を病で亡くし、自分を取り巻く闇の気持ちに随分と長く耐えてはきたが、いつか限界が来た時、恐ろしい自分の力が世界に暴れ出すのではないかと危惧した私は、ダンシェケルト家の財力をもって、シュノルゲルンの北の山の中にこっそりと神殿を建て、数人の従者と共にここで余生を過ごすことにする。
ブルークリスタルの力があるこの国の中であれば、自分の黒い気持ちも抑え込めるのではないかと期待しながら……』
日記はここで終わっていた。
「ルドルフさんも、リオと同じで膨大過ぎる自分の力にずっと苦しんでいたのかな……それにしても彼の死後、10年以上も経ってから、こんなに周りへと影響が出てしまうなんて……」
「おそらく俺がこの国に来たことで、ここに残されていた力が反応し、山の外に漏れ出してしまったんだな。魔物が出現した時期を考えても、そこはまず間違いねぇだろう」
このことをシュノルゲルンの王がどこまで把握していたのか分からないけれど、かの王がここへ私たちを向かわせたのには、こういった事情があったのを知っていたからなのかもしれない。
10
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる