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第一章
十話※
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「さすがの俺も体がふらっとすんなぁ……庭を封印させた時ほどじゃねぇけど……」
「まぁ、そうでしょうねぇ……」
雲を消すなんて、こんな非常識なことができるのも、きっとこの世界ではリオくらいだと思う。
「あの辺の雲、ち~っとばかし消しただけ。一時的な効果だから、たぶんあと一時間もすればまた雪は降ってくる」
「そうなんだ……」
それでも充分にすごいことだと思うけどね。
「まー今はどっか休めるとこ行きてーわ」
「そうだね、ちょっと移動しようか」
私たちは互いに頷くと、今まで歩いてきた道を引き返した。
今はリオの魔法のおかげで、周りの視界が良くなっているとはいえ、山の斜面にはまだまだ大量の雪が残っている。
しかもリオの魔力が、かなり不足している状態だ。
現実的に考えて、このまま先へ進むのは厳しいものがあった。
ここまでの道中、そう遠くない場所に大きな岩壁があって、下の方にちょっとした洞穴のような窪みがあったから、そこだったら座って休むことができるかもしれない。
ちょうど人が入れるくらいの、程よい空洞だった気がする。
私たちは岩壁のあったところまで一旦戻ると、少し暗く陰った場所にある洞穴をそっと覗いてみた。
ここは奥行きが10メートルにも満たないくらいの小さな穴だが、奥の方には雪も入ってきていないので、問題なく休めそうである。
穴の中に入った私とリオは、ひとまず持ってきた布を地面の上に広げて、そこに並んで座った。
リオの方は体がだいぶ怠いようで、私の肩へ寄りかかるようにして頭を乗せている。
「リオ、体つらい? 大丈夫?」
「んー……少しな」
リオはそう言ってから、ゆっくり目を閉じ……ふぅと深い溜め息をついた。
今の様子から見ても、どうやらあまり状態がよろしくないらしい。
「ソア、あのさ、頼みがあんだけど」
「なーに? あ、魔素渡す?」
私もさっきちょっと強めの魔法を使ったばかりだし、今残ってる魔力を渡しても、リオにとっちゃ微々たるものかもしれないけどさ。
ないよりはマシだろうと。
「いや……それよりキス、くれ」
「は?」
「キース」
キースってなんじゃ。
人の名前か!
というか、ここにきて何でキスなんですか。
「ソア、早くー」
「もう……」
少し気怠そうな顔をしながら甘えてくる夫の姿に、不本意にもキュンとしてしまった私は、リオの髪の毛にそっと触れた。
そして猫のように金色に光る綺麗な瞳をじっと見つめながら、リオの唇に自分の唇をそっと重ねる。
たったこれだけのことで私の心臓は速く脈打ち、熱った顔が赤色に染まっていくのが分かった。
「ソア、舌も入れて……」
「こ、こう……?」
私は言われた通りに、自分の舌を少しだけ出して、リオの唇の隙間をそっとなぞる。
すると我慢できなくなったリオに、手で後頭部をグッと押され、私の舌がリオの口の中へと吸い込まれていった。
リオの口内は温かくて柔らかくて、そこにぬるっとした感触の舌がいやらしく絡んでいく。
容赦なく襲ってくる感覚の連続に、私の体の中はジワジワと疼いてしまうのだが……。
(な、ながいよぉ……)
しばらくしてリオの気が済んだのか、気がつくと私はリオの胸の上に顔を乗せていて、刺激的なキスの余韻で頭がぼーっとしていた。
その間、リオは自分の手のひらをじっと見ている。
それになぜか、顔色の方も良くなっているような……?
「回復……してるな」
「かいふく?」
「魔力だよ」
「……ま、まりょく? いったいど……」
私の言葉を待たず、リオの唇がまた再び私の口を塞いだ。
今度は先ほどと違い、彼の舌が私の中へと入りながら、クチャクチャといやらしい音を立てて、口内を執拗に舐めまわしてくる。
濃厚過ぎるキスの連続に、私の思考はまるで追いつかない。
「……やっぱりだ。ソアのキスで俺の魔力が回復してる。これが聖女の力か……」
「せ、聖女の……?」
私のキスでリオの魔力が戻ってるって……そんなこと本当にあるの?
「これでセックスしたら、どーなんだろ」
「ど、どうなるって……」
「まぁ、今のままじゃ寒すぎて、死ぬか」
そ、そりゃそうよ、そのとおり。
いくら今は雪が止んでるからって、こんなとこで裸になったら二人とも死んじゃうわ。
あれ?
でも雪山とかって、裸同士でくっついた方が暖かいんだっけ?
って、地球での知識がこんな時に出てきちゃったよ。
でもまぁリオには黙っておこう。
そういえば寝袋も持ってきてないしね。
「俺の魔力もソアのキスでだいぶ回復したからー……っと」
リオがポケットから出した魔光石に魔力をこめると、それを洞窟内に浮かせた。
ポワポワしたオレンジ色の暖かい光が、この洞窟内を緩やかに覆っていく。
どうも今回の魔光石は、リオの魔力がこめられたことによって、暖房器具のような役割を果たしてくれているようだ。
「ついでに、余計なもんに侵入されねぇよぉ結界も張っとくか」
リオはそう言うと、かなり強力そうな魔法陣を、洞窟の入り口前に展開させた。
「これで外から何かが飛んでこようと、穴ん中は大丈夫だぜ」
「そ、そうなのね」
「安全は保証する。そんでもって、ソアを遠慮なく脱がせられるわー」
「ひぅ……」
「しばらくしたら、雪も降り出すだろうからな。あんま時間ねーし……」
そう言ったリオは、私の服に速やかに手をかけた。
私は着ていたモコモコのコートを脱がされ、中に来ていたカーディガンとブラウスのボタンをあっという間に外される。
そしてブラを上に持ち上げられたことで出てきた乳房と尖った胸の先を、リオの指が優しくなぞった。
するとゾワゾワっとした感覚が私の背中を走り、小さな声が少しずつ外へと漏れる。
リオの暖かい吐息が敏感になった部分にかかると、私の体はさらにピクンと跳ねた。
「や……」
リオの舌先が胸の突起を転がしていると、我慢できなくなった私の体は小刻みに揺れ始める。
と、思いきや、なんか地面までもが揺れているような……?
「ま、まっ……て、リオ……ゆ、揺れて……揺れてる!」
「んー?」
小刻みに震えていた地面が、今度は大きな轟音とともに、ズンズンと激しく揺れ出した。
「リオ、この感じ……まさか雪崩?!」
「あー……急に気温上がったからなー……」
って、そんな呑気に言ってる場合か!
「に、逃げないと……」
「だから、ここは安全に守られてるってば。雪で入り口が埋まっても、俺の火で激しく吹き飛ばしてやるから」
さいですかぁ……。
どうやらリオの魔力は、本当に私のキスで完全復活したようです。
え、なんで。
「まぁ、そうでしょうねぇ……」
雲を消すなんて、こんな非常識なことができるのも、きっとこの世界ではリオくらいだと思う。
「あの辺の雲、ち~っとばかし消しただけ。一時的な効果だから、たぶんあと一時間もすればまた雪は降ってくる」
「そうなんだ……」
それでも充分にすごいことだと思うけどね。
「まー今はどっか休めるとこ行きてーわ」
「そうだね、ちょっと移動しようか」
私たちは互いに頷くと、今まで歩いてきた道を引き返した。
今はリオの魔法のおかげで、周りの視界が良くなっているとはいえ、山の斜面にはまだまだ大量の雪が残っている。
しかもリオの魔力が、かなり不足している状態だ。
現実的に考えて、このまま先へ進むのは厳しいものがあった。
ここまでの道中、そう遠くない場所に大きな岩壁があって、下の方にちょっとした洞穴のような窪みがあったから、そこだったら座って休むことができるかもしれない。
ちょうど人が入れるくらいの、程よい空洞だった気がする。
私たちは岩壁のあったところまで一旦戻ると、少し暗く陰った場所にある洞穴をそっと覗いてみた。
ここは奥行きが10メートルにも満たないくらいの小さな穴だが、奥の方には雪も入ってきていないので、問題なく休めそうである。
穴の中に入った私とリオは、ひとまず持ってきた布を地面の上に広げて、そこに並んで座った。
リオの方は体がだいぶ怠いようで、私の肩へ寄りかかるようにして頭を乗せている。
「リオ、体つらい? 大丈夫?」
「んー……少しな」
リオはそう言ってから、ゆっくり目を閉じ……ふぅと深い溜め息をついた。
今の様子から見ても、どうやらあまり状態がよろしくないらしい。
「ソア、あのさ、頼みがあんだけど」
「なーに? あ、魔素渡す?」
私もさっきちょっと強めの魔法を使ったばかりだし、今残ってる魔力を渡しても、リオにとっちゃ微々たるものかもしれないけどさ。
ないよりはマシだろうと。
「いや……それよりキス、くれ」
「は?」
「キース」
キースってなんじゃ。
人の名前か!
というか、ここにきて何でキスなんですか。
「ソア、早くー」
「もう……」
少し気怠そうな顔をしながら甘えてくる夫の姿に、不本意にもキュンとしてしまった私は、リオの髪の毛にそっと触れた。
そして猫のように金色に光る綺麗な瞳をじっと見つめながら、リオの唇に自分の唇をそっと重ねる。
たったこれだけのことで私の心臓は速く脈打ち、熱った顔が赤色に染まっていくのが分かった。
「ソア、舌も入れて……」
「こ、こう……?」
私は言われた通りに、自分の舌を少しだけ出して、リオの唇の隙間をそっとなぞる。
すると我慢できなくなったリオに、手で後頭部をグッと押され、私の舌がリオの口の中へと吸い込まれていった。
リオの口内は温かくて柔らかくて、そこにぬるっとした感触の舌がいやらしく絡んでいく。
容赦なく襲ってくる感覚の連続に、私の体の中はジワジワと疼いてしまうのだが……。
(な、ながいよぉ……)
しばらくしてリオの気が済んだのか、気がつくと私はリオの胸の上に顔を乗せていて、刺激的なキスの余韻で頭がぼーっとしていた。
その間、リオは自分の手のひらをじっと見ている。
それになぜか、顔色の方も良くなっているような……?
「回復……してるな」
「かいふく?」
「魔力だよ」
「……ま、まりょく? いったいど……」
私の言葉を待たず、リオの唇がまた再び私の口を塞いだ。
今度は先ほどと違い、彼の舌が私の中へと入りながら、クチャクチャといやらしい音を立てて、口内を執拗に舐めまわしてくる。
濃厚過ぎるキスの連続に、私の思考はまるで追いつかない。
「……やっぱりだ。ソアのキスで俺の魔力が回復してる。これが聖女の力か……」
「せ、聖女の……?」
私のキスでリオの魔力が戻ってるって……そんなこと本当にあるの?
「これでセックスしたら、どーなんだろ」
「ど、どうなるって……」
「まぁ、今のままじゃ寒すぎて、死ぬか」
そ、そりゃそうよ、そのとおり。
いくら今は雪が止んでるからって、こんなとこで裸になったら二人とも死んじゃうわ。
あれ?
でも雪山とかって、裸同士でくっついた方が暖かいんだっけ?
って、地球での知識がこんな時に出てきちゃったよ。
でもまぁリオには黙っておこう。
そういえば寝袋も持ってきてないしね。
「俺の魔力もソアのキスでだいぶ回復したからー……っと」
リオがポケットから出した魔光石に魔力をこめると、それを洞窟内に浮かせた。
ポワポワしたオレンジ色の暖かい光が、この洞窟内を緩やかに覆っていく。
どうも今回の魔光石は、リオの魔力がこめられたことによって、暖房器具のような役割を果たしてくれているようだ。
「ついでに、余計なもんに侵入されねぇよぉ結界も張っとくか」
リオはそう言うと、かなり強力そうな魔法陣を、洞窟の入り口前に展開させた。
「これで外から何かが飛んでこようと、穴ん中は大丈夫だぜ」
「そ、そうなのね」
「安全は保証する。そんでもって、ソアを遠慮なく脱がせられるわー」
「ひぅ……」
「しばらくしたら、雪も降り出すだろうからな。あんま時間ねーし……」
そう言ったリオは、私の服に速やかに手をかけた。
私は着ていたモコモコのコートを脱がされ、中に来ていたカーディガンとブラウスのボタンをあっという間に外される。
そしてブラを上に持ち上げられたことで出てきた乳房と尖った胸の先を、リオの指が優しくなぞった。
するとゾワゾワっとした感覚が私の背中を走り、小さな声が少しずつ外へと漏れる。
リオの暖かい吐息が敏感になった部分にかかると、私の体はさらにピクンと跳ねた。
「や……」
リオの舌先が胸の突起を転がしていると、我慢できなくなった私の体は小刻みに揺れ始める。
と、思いきや、なんか地面までもが揺れているような……?
「ま、まっ……て、リオ……ゆ、揺れて……揺れてる!」
「んー?」
小刻みに震えていた地面が、今度は大きな轟音とともに、ズンズンと激しく揺れ出した。
「リオ、この感じ……まさか雪崩?!」
「あー……急に気温上がったからなー……」
って、そんな呑気に言ってる場合か!
「に、逃げないと……」
「だから、ここは安全に守られてるってば。雪で入り口が埋まっても、俺の火で激しく吹き飛ばしてやるから」
さいですかぁ……。
どうやらリオの魔力は、本当に私のキスで完全復活したようです。
え、なんで。
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