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第一章
八話
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「ソアはどーせ、現地に行く気なんだろ?」
「う、うん……だって気になるし……」
「それでも、今日とかすぐは無理だからな。行くなら明日だ」
「分かってるわよ。ただ……」
私はリュエルさんの方へと視線を合わせる。
すると、リュエルさんは私が何が言いたいのかをすぐに察してくれた。
「ソアさんが明日ここを発つことを、侍女からミワンナ様に伝えてもらいましょう。この後、お二人に時間があれば、昼食でも一緒にいかがですか?」
「俺は別に構わねーが……」
「そういえば、もうそんな時間ですね」
今、こうしている間にも、小さな王女様を待たせているのだ。
彼女は私に何かを聞きたがっていたようだし、少しの時間でもいいから、お話ししてあげたい。
「王女様が一緒なら、庭とかのがいいんじゃねぇか?」
「そうですね。せっかくですし、外に出ますか」
リュエルさんはそう言うと、そばで控えていた城の侍女に、庭での王女との食事を提案する。
彼女はその場で快く了承してくれると、すぐに対応してくれた。
時間的にはあと一時間くらいで正午になるけれど、きっとまだ間に合うだろう。
私たちの方も、外に出るための着替えをする時間は十分にある。
(この国の外気温はかなり低いからねぇ。城の中は暖かいけれど、外に出たら一気に氷点下だもの)
私とリオ、リュエルさんは一度、部屋の前で別れ、それぞれ王女との食事のために準備をすることにした。
そしてしっかりと対策を取った上で、再び合流し、私たちは移動を始める。
無駄話などせず、速やかに城の庭園まで来ると、いつでも食事が開始できるよう、すでに昼食の用意は済まされていた。
少し経って、ミワンナ王女もこちらに到着し、王女に挨拶を済ませた私たちは、美しくセッティングされた席へと着席する。
「殿下、ここはとても素敵なお庭ですね」
「ありがとうございます。この城の庭には、冬の花しか咲かないのですが、美しい自慢の庭なのです」
ミワンナ王女はそう答え、嬉しそうな顔をこちらへ向けた。
小さな王女の笑顔は、年相応でとても可愛らしい。
シュノルゲルン城の周りは、リオの家の庭園とは全く違う雰囲気だが、うっすらと氷に包まれながらも、健気に咲いている花々に囲まれた庭は、かなりの絶景だった。
「ソア様、わたくし、あなたにとても聞きたいことがありまして……」
「なんでしょうか?」
リオとリュエルさんが私たちの席から少し離れたところで、侍女に食事を出してもらっている頃、殿下は先ほど言いかけていた言葉を口に出す。
「街の中心にある、あの聖なるクリスタルに認められるには、一体どうしたら良いのでしょうか。わたくしも、国民のために癒しの力が使えるようになりたいのです。この国の国王の後継者は、今やわたくしだけ……。王妃であった母様もわたくしが幼い頃に亡くなっています。わたくしもいつか、父と同じ立場となった時、国民のために尽くせるよう、まずはクリスタルに認められたいのです」
「殿下……」
真剣な面持ちで、国民のために頑張りたいとおっしゃる小さな姫の言葉からは、意志の固さを強く感じた。
ミワンナ王女は、将来きっと立派な君主となられるに違いない。
「ミワンナ様、素晴らしいお考えですね。でも、ごめんなさい。私自身、あの出来事については、よく分かっていないのです。街のブルークリスタルのそばを通った時、気がついたら私は、知らない世界を彷徨っていました。しばらくして、自分は夢の中にいるのだと確信を持ちましたが、すると突然世界が壊れ始めて、夢から覚めることができたのです。目を開けてみれば、いきなりクリスタルの中でしたけど……」
「クリスタルに閉じ込められている間、ソア様はずっと夢の中を彷徨っていたのですか……」
「はい。私の時間感覚的には半日くらいでしたけれど。どうやらその間、クリスタルにずっと何かを試されていたようです」
「それは……この短期間に、すごい体験をされましたね」
「ええ。でも今の殿下のように国民を想い、真っ直ぐな心をお持ちなら、いつかきっとクリスタルは答えてくださると思います」
「そうなってくれればよいのですが……。ソア様、貴重なお話をしてくださり、感謝いたします」
この小さな姫はそう言って、穏やかに笑って見せた。
幼い少女とは思えないほど、とても真っ直ぐな目をしている。
その後も王女とたわいもない話をしながら食事を取っていたら、時間はあっという間に流れていった。
殿下は午後の授業があるため、ランチが終わるとすぐに城の中へと戻ってしまったが、私たちも殿下を見送った後は、そばにいた侍女たちに任せ、この場を後にした。
そして三人で、城の中にある談話室へと移動する。
「北の雪山はいったいどんなところなのかな……」
「あっちはこの首都よりも、かなり厳しい気候だとは聞いてますけどね」
まぁ、そうよね。
ここでも充分に寒いのに……さらに北にあるんだもの。
「おい、ソア」
「なによ」
「雪山行ってもよ、また相手が動物だからって、会話しようとかすんじゃねーぞ? 今回の相手は悠長に話なんかしてられねぇ……気がつくとこちらの急所が一気にやられてるような、厄介な相手だ」
「も、もちろん分かってるわよ」
今回はさすがにない。
だって魔物になってなくても、狼は怖い存在だもの。
彼らとのんびり意思疎通ができるなんてことは、全く思っていない。
向こうからしたらこちらは、ただの食料としか見られていないんだからさ。
「まじで勝手に死ぬなよ? 今ソアがいなくなったら、俺どうなるかわかんねーからな?」
えっ、あんたそういうの、頑張って成長したんじゃなかったの?
いや、私のことでそんなに悲しんでくれるのは嬉しいんだけどさ、色々と重いんだよ、ほんとに。
今回の時も闇に落ちかけたりしてないでしょうね。
でも、もしかして……。
「ま、まさか最近の魔物騒ぎ……」
「んー……いや、たぶん俺じゃ……いや、どうだろ」
そこ、断言できんのかい!
恐ろしいやつだ……本当に……。
「でも今回は魔力の暴走なんてさせてない……はず? なぁ?」
「知りませんよ、私は」
リオに突然同意を求められたリュエルさんは、さらっと流すように目を逸らした。
「あ、リュエてめぇ、なんか最近冷てーぞ!」
「私だって冷たくもなりますよ。何回繰り返す気なんです、あなたは。島の時のように、この国の人たちを避難させなきゃいけない状況とかは、さすがに勘弁願いますよ。お願いですから、あの黒い力はもう二度と出さないでください」
「だー! わかってるっつの! 俺だってちゃんと途中で抑えただろうが!」
やっぱり出したんだ……なんか黒いの。
「う、うん……だって気になるし……」
「それでも、今日とかすぐは無理だからな。行くなら明日だ」
「分かってるわよ。ただ……」
私はリュエルさんの方へと視線を合わせる。
すると、リュエルさんは私が何が言いたいのかをすぐに察してくれた。
「ソアさんが明日ここを発つことを、侍女からミワンナ様に伝えてもらいましょう。この後、お二人に時間があれば、昼食でも一緒にいかがですか?」
「俺は別に構わねーが……」
「そういえば、もうそんな時間ですね」
今、こうしている間にも、小さな王女様を待たせているのだ。
彼女は私に何かを聞きたがっていたようだし、少しの時間でもいいから、お話ししてあげたい。
「王女様が一緒なら、庭とかのがいいんじゃねぇか?」
「そうですね。せっかくですし、外に出ますか」
リュエルさんはそう言うと、そばで控えていた城の侍女に、庭での王女との食事を提案する。
彼女はその場で快く了承してくれると、すぐに対応してくれた。
時間的にはあと一時間くらいで正午になるけれど、きっとまだ間に合うだろう。
私たちの方も、外に出るための着替えをする時間は十分にある。
(この国の外気温はかなり低いからねぇ。城の中は暖かいけれど、外に出たら一気に氷点下だもの)
私とリオ、リュエルさんは一度、部屋の前で別れ、それぞれ王女との食事のために準備をすることにした。
そしてしっかりと対策を取った上で、再び合流し、私たちは移動を始める。
無駄話などせず、速やかに城の庭園まで来ると、いつでも食事が開始できるよう、すでに昼食の用意は済まされていた。
少し経って、ミワンナ王女もこちらに到着し、王女に挨拶を済ませた私たちは、美しくセッティングされた席へと着席する。
「殿下、ここはとても素敵なお庭ですね」
「ありがとうございます。この城の庭には、冬の花しか咲かないのですが、美しい自慢の庭なのです」
ミワンナ王女はそう答え、嬉しそうな顔をこちらへ向けた。
小さな王女の笑顔は、年相応でとても可愛らしい。
シュノルゲルン城の周りは、リオの家の庭園とは全く違う雰囲気だが、うっすらと氷に包まれながらも、健気に咲いている花々に囲まれた庭は、かなりの絶景だった。
「ソア様、わたくし、あなたにとても聞きたいことがありまして……」
「なんでしょうか?」
リオとリュエルさんが私たちの席から少し離れたところで、侍女に食事を出してもらっている頃、殿下は先ほど言いかけていた言葉を口に出す。
「街の中心にある、あの聖なるクリスタルに認められるには、一体どうしたら良いのでしょうか。わたくしも、国民のために癒しの力が使えるようになりたいのです。この国の国王の後継者は、今やわたくしだけ……。王妃であった母様もわたくしが幼い頃に亡くなっています。わたくしもいつか、父と同じ立場となった時、国民のために尽くせるよう、まずはクリスタルに認められたいのです」
「殿下……」
真剣な面持ちで、国民のために頑張りたいとおっしゃる小さな姫の言葉からは、意志の固さを強く感じた。
ミワンナ王女は、将来きっと立派な君主となられるに違いない。
「ミワンナ様、素晴らしいお考えですね。でも、ごめんなさい。私自身、あの出来事については、よく分かっていないのです。街のブルークリスタルのそばを通った時、気がついたら私は、知らない世界を彷徨っていました。しばらくして、自分は夢の中にいるのだと確信を持ちましたが、すると突然世界が壊れ始めて、夢から覚めることができたのです。目を開けてみれば、いきなりクリスタルの中でしたけど……」
「クリスタルに閉じ込められている間、ソア様はずっと夢の中を彷徨っていたのですか……」
「はい。私の時間感覚的には半日くらいでしたけれど。どうやらその間、クリスタルにずっと何かを試されていたようです」
「それは……この短期間に、すごい体験をされましたね」
「ええ。でも今の殿下のように国民を想い、真っ直ぐな心をお持ちなら、いつかきっとクリスタルは答えてくださると思います」
「そうなってくれればよいのですが……。ソア様、貴重なお話をしてくださり、感謝いたします」
この小さな姫はそう言って、穏やかに笑って見せた。
幼い少女とは思えないほど、とても真っ直ぐな目をしている。
その後も王女とたわいもない話をしながら食事を取っていたら、時間はあっという間に流れていった。
殿下は午後の授業があるため、ランチが終わるとすぐに城の中へと戻ってしまったが、私たちも殿下を見送った後は、そばにいた侍女たちに任せ、この場を後にした。
そして三人で、城の中にある談話室へと移動する。
「北の雪山はいったいどんなところなのかな……」
「あっちはこの首都よりも、かなり厳しい気候だとは聞いてますけどね」
まぁ、そうよね。
ここでも充分に寒いのに……さらに北にあるんだもの。
「おい、ソア」
「なによ」
「雪山行ってもよ、また相手が動物だからって、会話しようとかすんじゃねーぞ? 今回の相手は悠長に話なんかしてられねぇ……気がつくとこちらの急所が一気にやられてるような、厄介な相手だ」
「も、もちろん分かってるわよ」
今回はさすがにない。
だって魔物になってなくても、狼は怖い存在だもの。
彼らとのんびり意思疎通ができるなんてことは、全く思っていない。
向こうからしたらこちらは、ただの食料としか見られていないんだからさ。
「まじで勝手に死ぬなよ? 今ソアがいなくなったら、俺どうなるかわかんねーからな?」
えっ、あんたそういうの、頑張って成長したんじゃなかったの?
いや、私のことでそんなに悲しんでくれるのは嬉しいんだけどさ、色々と重いんだよ、ほんとに。
今回の時も闇に落ちかけたりしてないでしょうね。
でも、もしかして……。
「ま、まさか最近の魔物騒ぎ……」
「んー……いや、たぶん俺じゃ……いや、どうだろ」
そこ、断言できんのかい!
恐ろしいやつだ……本当に……。
「でも今回は魔力の暴走なんてさせてない……はず? なぁ?」
「知りませんよ、私は」
リオに突然同意を求められたリュエルさんは、さらっと流すように目を逸らした。
「あ、リュエてめぇ、なんか最近冷てーぞ!」
「私だって冷たくもなりますよ。何回繰り返す気なんです、あなたは。島の時のように、この国の人たちを避難させなきゃいけない状況とかは、さすがに勘弁願いますよ。お願いですから、あの黒い力はもう二度と出さないでください」
「だー! わかってるっつの! 俺だってちゃんと途中で抑えただろうが!」
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