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第一章
七話
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「魔物……ですか?」
リュエルさんは静かに頷くと、再びまた口を開いた。
「魔物という言い方が正しいものなのか、今はまだ定かではありませんが、シュノルゲルン国の人々の間では、この呼び方がすでに定着しつつあるようです。数日前、この北国の中でもさらに北にある雪山の方より、動物に似た見た目でありながら、強い魔法を放ち、人間に危害を与える『魔物』という存在が突然現れたと……」
「それは大変なことが起きましたね」
魔法なんて、ただでさえ危険なものも多いのに、そんな脅威的な力を持った生物がいきなり襲ってくるなんて、普通の人間だったら恐ろしくて仕方ないだろう。
(私も大蛇に襲われた時は本当に怖かったし、お猿さんが暴れてた時も驚いたけれど、どちらもすぐにリオが助けてくれたから……)
それにしても……数日前か。
随分と急に現れたものね。
もしかして……リオの暴走から影響出たやつじゃないよね……?
いや、さすがに……。
私は横にいる夫の顔を横目でちらりと覗くが、リオはこちらの視線には気がつかず、ずっと何か考え事をしているようだった。
「おそらく、その件について、陛下からお二人にお話があるかと思います。リオやソアさんの力のことは、こちらの国でもそれなりに評判ではありましたから……」
こんな遠くの国までも、私たちのことが知られてるなんて……。
そんな大それた力なんて、私自身には何もないのだけれど。
まぁでもリオがいれば、魔物の方は一気に片付きそうだけどね。
それに……。
「リュエルさん、その魔物って、すごい巨大だったりしますか?」
「……いえ、目撃者の話では、狼に似ていたそうです。大きさもそこまで大きくはなかったと聞いています。ただ、大群だったため、退治も難しかったことでしょう。被害の全貌は、未だ正確に把握できていないようです。向かった兵士たちからの連絡待ちといったところですかね」
リュエルさんはそれだけ言うと、謁見の間へ入るための入り口……大きな扉の前に立っている兵士へと声をかけに向かった。
「リオ……今回は違ったね」
「んー……」
私は周りに聞こえないよう、小声で話しかけるも、リオは口元に指を当てながらまたもや何か考え込んでいる。
さっきから様子が変だけどどうしたのかしら。
でも、リュエルさんのくれた情報から、シュノルゲルンの人々を襲った魔物は、どうやら例のあの島にいたお猿さんの仲間ではなかったようだ……。
狼に似てる姿なら、南方にあるあの暑い島にいるはずがないしね。
でも狼タイプの魔物か……牙も鋭いし、足も速くてとても強そうだな……。
◇ ◇ ◇
謁見の間についた私たちは、シュノルゲルン国王に挨拶を済ませた。
こういった場がまだあまり慣れていない私ではあったが、一応ダンシェケルト家で習った作法通りにはできているはずなので、そこまでは心配していない。
「此度、我が国に来ていただき、先ずは感謝する。リュエル殿から色々と聞いてはいるだろうが、御二方にはここに気が済むだけ滞在してもらって構わない」
「陛下、ありがとうございます」
王の言葉というのは、こうも一つ一つの重みが違うものなのか。
今現在、私たちがいるこの謁見の間は、まるで息を呑むような美しさに溢れている。
ここへ訪れた者の心を一瞬で虜にするほどに。
そして中央から奥まで続く階段の先には、まるでこの城の美しさを引き立てているかのような麗人の王が、玉座の上に腰を下ろしていた。
先ほど挨拶に来られた小さな王女ミワンナ様も、綺麗と可愛らしさが同時に存在するような美貌の持ち主ではあったが、シュノルゲルンの王は、まるで彫刻のような完璧な美しさを保っている。
「いや、こちらも色々と迷惑をかけたようだしな……ふむ……」
私の顔を見るや、陛下は「聖女か……」と、ボソリと呟いた。
かの王にじっと見られていては、私の心もあまり穏やかではいられない。
こういう時、自分はどう反応したらいいものなのか。
あれから少し経って、何かを納得したような素振りを見せた王は、再びその口を開いた。
「迷惑ついでに頼みたいのだが、北の大地で尋常ではない脅威が迫っているようなのだ。もし良ければ、貴殿たちにも協力を要請をしたい。こちらも勝手なことを言っているとは思うのだが……」
これは例の魔物のことを言っているとみて良いのだろうか。
私もできるだけ協力はしたいと思っているけれど、ここではなんて答えたら正解なんだろう。
隣にいるリオは、さっきからずっと黙ったままで、いったい何を考えているのかよく分からないし……。
「あ、あの……」
「陛下、その件につきましては、私もつい先ほど彼らに伝えたばかりでして……」
返答に戸惑っている私を見かねてか、リュエルさんが横から助け舟を出してくれた。
リュエルさんの言葉を聞いて、王は「そうだったか」と、今度は優しく笑いかける。
「時は一刻を争うが、きっと考える時間もいるだろう。うむ、御三方、もう下がって構わない。返事はここでせずとも、後の判断は全て主らに任せる」
私たちは陛下に一礼をしてから、謁見の間を後にした。
そして再び、来た方向へと戻る。
「……リオ、先程からどうして黙っていたのですか?」
しばらく経って、最初にこの沈黙を破ったのは、リュエルさんだった。
私もリオの態度がずっと気になってはいたのだけれど……。
「あぁ? んなもん、昨日王様にお前は黙ってろって言われたからだよ」
「昨日の陛下は「ソア様が目覚めたら、まずは自分と一番にお話しをさせてほしい」と、お願いしていただけではありませんか」
「俺にとっては同じことだ。つまり今日は何も口を挟むなってことだろ」
えぇ、何その解釈。
私と話をさせてほしい=お前はずっと黙ってろには、普通ならないと思うんだけど……。
だから王様の前では、妙に大人しかったのか……。
「あなたは全くもう……それでなくとも、ついこないだ陛下たちの前で……」
え、陛下たちの前で?
やっぱりリオ、何かしてたの?
「……と、これはソアさんの前で、言わなくても良いことでしたね。失言失礼いたしました」
「あぁ」
え、なになに?
リュエルさん、なんで急に言うのやめるの?
ちょっと待って、リオと王様たちの間で、一体何があった?
それにミワンナ様のあの態度……。
「すみません、私的には先ほどの言葉、すごく気になるのですが……」
「お前はそんなこと、いちいち気にするな」
「ソアさんは何も知らなくても大丈夫ですよ。結果的には全て丸く収まりましたので……結果的には」
え、え、え?
ま、待って、本当にどういうこと?
結果的には一体何が収まったの?
そしてその前には何があったの?
気にするななんて言われても、めちゃくちゃ気になっちゃうんですけどー!
リュエルさんは静かに頷くと、再びまた口を開いた。
「魔物という言い方が正しいものなのか、今はまだ定かではありませんが、シュノルゲルン国の人々の間では、この呼び方がすでに定着しつつあるようです。数日前、この北国の中でもさらに北にある雪山の方より、動物に似た見た目でありながら、強い魔法を放ち、人間に危害を与える『魔物』という存在が突然現れたと……」
「それは大変なことが起きましたね」
魔法なんて、ただでさえ危険なものも多いのに、そんな脅威的な力を持った生物がいきなり襲ってくるなんて、普通の人間だったら恐ろしくて仕方ないだろう。
(私も大蛇に襲われた時は本当に怖かったし、お猿さんが暴れてた時も驚いたけれど、どちらもすぐにリオが助けてくれたから……)
それにしても……数日前か。
随分と急に現れたものね。
もしかして……リオの暴走から影響出たやつじゃないよね……?
いや、さすがに……。
私は横にいる夫の顔を横目でちらりと覗くが、リオはこちらの視線には気がつかず、ずっと何か考え事をしているようだった。
「おそらく、その件について、陛下からお二人にお話があるかと思います。リオやソアさんの力のことは、こちらの国でもそれなりに評判ではありましたから……」
こんな遠くの国までも、私たちのことが知られてるなんて……。
そんな大それた力なんて、私自身には何もないのだけれど。
まぁでもリオがいれば、魔物の方は一気に片付きそうだけどね。
それに……。
「リュエルさん、その魔物って、すごい巨大だったりしますか?」
「……いえ、目撃者の話では、狼に似ていたそうです。大きさもそこまで大きくはなかったと聞いています。ただ、大群だったため、退治も難しかったことでしょう。被害の全貌は、未だ正確に把握できていないようです。向かった兵士たちからの連絡待ちといったところですかね」
リュエルさんはそれだけ言うと、謁見の間へ入るための入り口……大きな扉の前に立っている兵士へと声をかけに向かった。
「リオ……今回は違ったね」
「んー……」
私は周りに聞こえないよう、小声で話しかけるも、リオは口元に指を当てながらまたもや何か考え込んでいる。
さっきから様子が変だけどどうしたのかしら。
でも、リュエルさんのくれた情報から、シュノルゲルンの人々を襲った魔物は、どうやら例のあの島にいたお猿さんの仲間ではなかったようだ……。
狼に似てる姿なら、南方にあるあの暑い島にいるはずがないしね。
でも狼タイプの魔物か……牙も鋭いし、足も速くてとても強そうだな……。
◇ ◇ ◇
謁見の間についた私たちは、シュノルゲルン国王に挨拶を済ませた。
こういった場がまだあまり慣れていない私ではあったが、一応ダンシェケルト家で習った作法通りにはできているはずなので、そこまでは心配していない。
「此度、我が国に来ていただき、先ずは感謝する。リュエル殿から色々と聞いてはいるだろうが、御二方にはここに気が済むだけ滞在してもらって構わない」
「陛下、ありがとうございます」
王の言葉というのは、こうも一つ一つの重みが違うものなのか。
今現在、私たちがいるこの謁見の間は、まるで息を呑むような美しさに溢れている。
ここへ訪れた者の心を一瞬で虜にするほどに。
そして中央から奥まで続く階段の先には、まるでこの城の美しさを引き立てているかのような麗人の王が、玉座の上に腰を下ろしていた。
先ほど挨拶に来られた小さな王女ミワンナ様も、綺麗と可愛らしさが同時に存在するような美貌の持ち主ではあったが、シュノルゲルンの王は、まるで彫刻のような完璧な美しさを保っている。
「いや、こちらも色々と迷惑をかけたようだしな……ふむ……」
私の顔を見るや、陛下は「聖女か……」と、ボソリと呟いた。
かの王にじっと見られていては、私の心もあまり穏やかではいられない。
こういう時、自分はどう反応したらいいものなのか。
あれから少し経って、何かを納得したような素振りを見せた王は、再びその口を開いた。
「迷惑ついでに頼みたいのだが、北の大地で尋常ではない脅威が迫っているようなのだ。もし良ければ、貴殿たちにも協力を要請をしたい。こちらも勝手なことを言っているとは思うのだが……」
これは例の魔物のことを言っているとみて良いのだろうか。
私もできるだけ協力はしたいと思っているけれど、ここではなんて答えたら正解なんだろう。
隣にいるリオは、さっきからずっと黙ったままで、いったい何を考えているのかよく分からないし……。
「あ、あの……」
「陛下、その件につきましては、私もつい先ほど彼らに伝えたばかりでして……」
返答に戸惑っている私を見かねてか、リュエルさんが横から助け舟を出してくれた。
リュエルさんの言葉を聞いて、王は「そうだったか」と、今度は優しく笑いかける。
「時は一刻を争うが、きっと考える時間もいるだろう。うむ、御三方、もう下がって構わない。返事はここでせずとも、後の判断は全て主らに任せる」
私たちは陛下に一礼をしてから、謁見の間を後にした。
そして再び、来た方向へと戻る。
「……リオ、先程からどうして黙っていたのですか?」
しばらく経って、最初にこの沈黙を破ったのは、リュエルさんだった。
私もリオの態度がずっと気になってはいたのだけれど……。
「あぁ? んなもん、昨日王様にお前は黙ってろって言われたからだよ」
「昨日の陛下は「ソア様が目覚めたら、まずは自分と一番にお話しをさせてほしい」と、お願いしていただけではありませんか」
「俺にとっては同じことだ。つまり今日は何も口を挟むなってことだろ」
えぇ、何その解釈。
私と話をさせてほしい=お前はずっと黙ってろには、普通ならないと思うんだけど……。
だから王様の前では、妙に大人しかったのか……。
「あなたは全くもう……それでなくとも、ついこないだ陛下たちの前で……」
え、陛下たちの前で?
やっぱりリオ、何かしてたの?
「……と、これはソアさんの前で、言わなくても良いことでしたね。失言失礼いたしました」
「あぁ」
え、なになに?
リュエルさん、なんで急に言うのやめるの?
ちょっと待って、リオと王様たちの間で、一体何があった?
それにミワンナ様のあの態度……。
「すみません、私的には先ほどの言葉、すごく気になるのですが……」
「お前はそんなこと、いちいち気にするな」
「ソアさんは何も知らなくても大丈夫ですよ。結果的には全て丸く収まりましたので……結果的には」
え、え、え?
ま、待って、本当にどういうこと?
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そしてその前には何があったの?
気にするななんて言われても、めちゃくちゃ気になっちゃうんですけどー!
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