蜜より甘いキスをして

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第1章 出会い編

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次の日、私が丁度趣味の刺繍に精を出してる時だった。


「お嬢様、お客様が来られています。」



ウィンディがそう言う。


「?今日はそんな予定なかったはずなのだけれど……どなたかしら?」



「それが…………ラファエル様がお見えになっております。」



ガタンッ



「うっ嘘でしょ!?」



まさか昨日の……?



まさか、もうばれたの!?




私が慌てておろおろしていると、



「勝手にあがらせてもらってすまない。昨日のお詫びに来ました。」




うわぁぁぁぁぁあ!?!?なんで勝手にあがりこんで……。




てゆうかなんで貴方様が謝れる!?100%私が悪いのに!!


いや、この場合私が謝らせたんだ。


「そんな、私の方こそ謝罪に行くべきでした。申し訳ありません。」


これで許してほしい。私に何かあると私だけでなく家に傷がつく。それだけは避けたい。



「気にしてませんよ。それより今日はある確認とちょっとしたお願いをしに来ました。」



微笑みながらそう言う姿は王子様のようにかっこいい。いや、実際王子なのだけれど……。


「確認?」


「はい、魔力量の確認です。…………これを。」


そう言って渡されたのは魔力量測定器だ。


魔力量の確認?


色々と疑問はあるが王子がそうおっしゃるのだから測定してみる。



数値は1200。


「!!!!!!!」


王子がそれを見て目を見開く。

ウィンディでさえ口が開いてる。

「あの、すいません。私、魔法に関しては無知でして…………普通はどれくらいなのでしょうか。」



「あぁ…………やっぱり。やっと見つけた。…………失礼。」


うっすらと涙をためてそう言い、私へと手を伸ばす。

無視かい。


てゆうかなんなんだろう。



王子の手が私の頬に触れる。


スルッ


なぞるように触れる手に思わず目をよじる。


「あ、あの……。」


「あぁ。ごめんね。ふふっ。あったかいね。」


「?」

どうしたんだこの人。


「ねぇ僕と結婚して?」


………………?


……?





!?


「は?」
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