オレ、もしかしてお姫様でした?

ブロークンブレーキ

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鐵也の追憶(小学1年生)☆

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 オレが小学校に入学してから約1月。

 オレは、ミレイに話しかけられずにいた。

「……~♪」

 今も、『彼女』は、ニコニコしながら、文庫本を読んでいた。

 他の奴らには、『彼女』が男に見えるせいか、誰にも気に留められることもない。

 しかし、オレには、違って見えた。

 『彼女』は、男子のブラウスをまとって、ズボンを履いていたけど。

 透き通るような薄い緑の髪は、少しの風にもサラサラとなびき、陽光にきらめく。

 子供っぽさを残しながらも鼻筋の通った整った顔立ちに浮かぶ表情は常に優しく。

 ややツリ目ながら、透き通るような大きく青い瞳は、宝石のよう。

 肌は、白く、それでいて、健康的な温かみのある色で、思わず触れてしまいそうになる。

 何処からどう見ても疑う余地のない世界一の美少女。

 声をかけないなんて、考えられなかった。

(いや……)

 それならそれで、今と似たような状況になっていたかも知れない。

 理由は逆だが。

 あまりにも、魅力的すぎて、……気後れしてしまう。

 現に、今の自分がそれである。

 こうも自分が臆病だったのかと、呆れ気味に嘆息し、わずかに目をそらしたその時だった。

「何だよオマエずっと本ばっか読んで陰気なやつっ!」

「かっ、返し……っ」

「……?」

 ミレイが、複数のとり男子に囲まれて、文庫本を取り上げられていた。

 リーダー格らしき一人の男子、いじめっ子が、取り上げた本を読み上げ、馬鹿にしている。

 ミレイは、とりかえそうと必死に手を伸ばすけれど、男子二人に肩を掴まれて届かない。

「やめてよっ、それボクのっ!」

「しつけーよっ!」

(ガスッ)

 いじめっ子がミレイのお腹を蹴るのが見えた。

「こんなモン持ってきたお前が悪いんだかんなっ!」

 男子が本を破くように手をかけた所で、オレは。

「ナニしてる?」

(ブンッ)

「ぎゃーーーーーーーーーーーっ?!」

 ソイツの回答を待つことなく、襟と腕を掴んでブン投げていた。

「……え?」

 驚き、こちらを見る『少女』の瞳が一瞬、視界に入る。

(ダンッ、ダダンッ!)

「うひーーーーーーーーーっ!」

 腰をしこたま床に叩きつけられたいじめっ子が悲鳴を上げるが、そんなことは知ったこっちゃない。

 ……ぼーっとこちらを見てる『少女』に、視線を取られる。

「お、おまえっ、このっ」

 横手から、割り込むようないじめっ子の声に、思わず。

「……あ?」

 ギロッと少しだけ、ミレイから表情が見えない角度で、『本気』で睨んだ。

「……ひいっ?」

 回れ右して、……悲鳴を上げながら逃げていくいじめっ子。

「……ふん」

 とりあえず、スッキリはした。

 しかし、うん、『彼女』の前で暴力的な部分を見せてしまった。

 どうしたものか、怖がられてしまったら、辛い。

(……ん?)

 気づけば、床に、『彼女』の文庫本が落ちていた。

(コレを拾って渡せば、……喜んでもらえるんじゃないだろうか?)

 そう簡単に行くだろうか?

 よくわからないけれど、でも、少しは、いい印象になるはずだ。

 ……多分。

 文庫本を拾って、表面をはたき、差し出す。

「ほら、オマエのだろ」

 ……高ぶってるせいか、優しく言えない。

「……う、うん」

 ミレイは、おずおずと受け取る。

(……やっぱり怖がられたかな?)

 と心配になったんだが。

「ありがとうっ!」

 『彼女』は、顔を上気させながら、とっても嬉しそうに、ぱあっと花のような笑みを浮かべた。

「お、……おう」

「本当にありがとうっ! 君ってカッコいいんだね! ボクはミレイ! 君の名前はっ?」

 ぐいぐいと押すように迫ってくる少女。

 うん、知ってるよ、その名前。

 それにしても。

 少し涙ぐんでて、子供の自分でも分かるくらいの、……あふれるほどの好意。

「鐵也……、オレの名前は、鐵也だ」

 照れや、喜びのあまり駆け回りたくなるような衝動を抑えつつ。

 オレは、まっすぐに『彼女』を見据えて、ほぼ1ヶ月越しの自己紹介を済ませたのだった。



 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇



「しかし、あのときのこと、ミレイが本当に覚えてるとは……、なぁ」

「当たり前だよ。あの時の鐵也、……本当にかっこよかったんだも、の、んっ」

 ミレイが、オレに組み敷かれて、貫かれて、喘ぎながらも、艶のある笑みを浮かべ、頷く。

 本当に、美しく育った。

 幼い可愛さの中に端正な美しさを含みつつある相貌。

 体つきは、長命のエルフのせいもあって、まだまだ小柄、小学校6年生くらいの身長だけれども。

 スレンダーながら、くびれた腰、女性らしい肉付きのお尻、腿。

 本人はぺったんこと自嘲しているが、胸も体躯に見合った膨らみを帯びてきており。

 美しいラインを描いていて、桃色の小さな乳首も含め、非常にそそる。

 母親の体躯も見てるせいか、本人は諦めてるようだが。

(このまま行けば、大きく育つような気もするんだがなぁ)

 少しでも手伝いになるようにと、乳房を撫で、ゆるりと揉む。

「ひゃああんっ」

 甘い声をあげ、ミレイが激しく首を振る。

 カワイイ。

(ゴスッ)

「ひうんっ?!」

 腰を突き上げる。

 背がぴんっと反り、また愛らしい嬌声が上がる。

 膣もいい。

 幼く小さいのもあるけれど、熱く濡れてもしっかり絡みついてくる。

 名器だ。

 今まで抱いたことがある女も、美貌、身体共によい女ばかりだったけれど。

「やはり、ミレイが一番だな」

「……ふぇっ?!」

 顔を真赤にして、ミレイが見上げている。

 ああ、やっぱりカワイイ。

「止まらん」

「んっ、うあっ、ふああああっ!」

 明日は、学校があるというのに、まだしばらくは、眠らせてやることができなさそうだ。
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