オレ、もしかしてお姫様でした?

ブロークンブレーキ

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寝室(二人)☆

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 鐵也に、ベッドの上に降ろされ、並んで座る。

「「……(はーっ)」」

 俺と鐵也、どちらからともなく、ため息が漏れた。

 そりゃ、夫婦なんだから、えっちするなとはいえないけどさ。

 驚いた……というか。

 ……むう。

 鐵也はというと、気むずかしげに両眼の間を指で押さえてる。

 サミングのせいか、さっきのストレスか、それともさすがに今日疲れたか。

 思い当たることが多すぎる。

 だいたい、鐵也は……。

 んー……。

(とん、とん)

「ん?」

 肩を叩かれ、鐵也が怪訝そうに振り向く。

「……ごめんな?」

「目なら気にしてないぞ」

「いや、それもあるけど」

「お義母さんのことか?」

「いや、その、それもあるんだけど……さ」

 思わず両手の指をぐにぐに合わせながら、思いを告げる。

「ずっと、守ってくれて……さ」

「たった2日間だ」

「その前も、ずっとだろ?」

「……、……、……」


 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇


 オレは、昔っから典型的な読書(マンガ)系オタクだった。

 まだ小学校入った頃は、児童向け小説とかばっかだったんだけどさ。

 だけど、それが逆に不味かった。

「何だよオマエずっと本ばっか読んで陰気なやつっ!」

「かっ、返し……っ」

 昼休み。

 ほとんど友達もできず、孤立してたオレは、わかりやすく、いじめっ子のターゲットにされたわけだ。

 読んでた文庫を奪われて、目の前で破られそうになって。

 そして。

「ナニしてる?」

「ぎゃーーーーーーーーーーーっ?!」

「……え?」

 いじめっ子の身体がすぱーっんと飛んだのを覚えてる。

「……ふん」

 しこたま打ち付けたお尻を押さえて逃げてくいじめっ子を背に。

 落ちた文庫を拾って、表面をはたき、差し出してきた男子。

「ほら、オマエのだろ」

「……う、うん」

 それが……、鐵也とオレの初めての出会いだった。

 まあ、そう思ってた。

 実際は、そのまえ寝ぼけ眼のパジャマ姿見られてたみたいだけど。



 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇



「それからずっと、だよな?

 ちょっとしたことから、大きなことまで、いつも、いつも。

 10年間、ずっと守ってくれて、ありがとな、鐵也」

 肩を預け、見上げながら、礼を言う。

「……大したことじゃない」

 さりげにいいながら、目を合わせない鐵也。

 ちょっと照れてるのかな。

 ほんと、男のダチを……、長く、……ん?

「そういや、鐵也には、ずっと"この姿"で見えてたんだっけ?」

「……っ」

 鐵也の肩がびくっと震える。

「てことは……」

 鐵也とは、幾度となく、川遊びや温泉に行った。

 そりゃあもう、上着脱いで、短パン一丁、タオル腰布一丁で、大暴れとかも。

 うん。

『いやーっ、なぁっ、鐵也っ、可愛い女の子が温泉で隣にとかさっ!

 夢じゃないっ? なぁ、よくないっ? オレだったらもー押し倒してこうっ、さぁ!』

 みたいなアニメオタク丸出しの馬鹿談義とか……したっけー。

「……」

 そのときも、鐵也、今みたいな感じで、額にげんこを当てて目をつぶってむーっという表情してたなぁ。

 うん、……今の姿で想像してみる。

「……」

「……」

「……その、……ごめん」

「……ナニがだ?」

 うう、声が据わってる。

「えと、……温泉とか、……蛇の生殺しだよね?」

「……ぐっ」

 うん、分かるよ、元男だもの。

「……ごめん」

「いいから、謝るな」
 
 鐵也が、すっかり疲れた様子で、髪をかき分け深くため息を吐く。

「……悪気はなかったんだろう?」

「そりゃそうだけどさ」

 同じ手で、オレの緑の髪をワシワシしてくる。

「……んー」

「どうした?」

「いや、その、……ちょっと、うん、思い出したというか、気づいたというか」

 記憶をもう一度辿り、朧気ながら、あることに思いが至る。

「何のことだ?」

「いや、オレの初恋」

「……は?」

 ゲンナリした様子で鐵也が呻く。

「オマエを手ひどく振ったツグミヤのことまだ覚えて……」

 あー、2年の時、そんなこともあったなあ。

「違う違う」

 思わず笑ってしまう。

 ぐっと人差し指を鐵也の鼻に当てる。 

「うん、オレの初恋、鐵也だわ」

「……っ?!」

 鐵也の動きが止まる。

「うん、今の気持ちとあの時の気持ちと同じだから」

「同じ?」

 珍しく驚いた顔してるなー。

「例えば、そうだなぁ。

 すごいなー。

 カッコいいなぁ。

 優しいなぁ。

 仲良くしたいなー。

 ぎゅーっとしたいなー。

 ずっと一緒にいたいなー。

 胸の奥がポカポカするなー。

 そんな感じかな?」

「……正直でありゃ、イイってもんじゃないぞ」

「あはははは」

 鐵也が自分の顔を平手で押さえて、真っ赤になってる。

 うん、今度の照れはわかりやすいや。

「まー、つっても、……子供の頃のことだし、エロい気持ちとかはないんだけどさ」

「……ふむ?」

(どさっ)

「……うえっ?」

 いきなり、鐵也ががばーっと押し倒してきた。

 何故?

「つまり、……今は、エロい気持ちがあるのか?」

「そ、そりゃ、まぁ、……その」

「どうした? 正直にいわないのか?」

 チョーカーのすぐ上の首筋に軽く歯を当て。

「んぐっ」

 シャツをたくし上げ、ブラの下に手を入れ、弄り。

「ひゃっ」

 ショートパンツのジッパーを下ろし、ショーツの中にもう一方の手を入れて、恥丘を掴むように弄る。

「あうっ、うっ、ううっ」

「こういうのが好きだろ? なぁ?」

「うっ……、あうっ、……うー」

 びくびくする、ふわふわする、ぞわぞわする。

「ん、……きもち、いー……、よぉ」

「……ははっ」

 鐵也が愉快そうな笑みを浮かべ。

 つっても、獲物を捕食する獅子みたいな笑みなんだけど。

(ぐいっ、ずりっ)

「ひゃっ???」

 ショートパンツとショーツを強引に脱がされる。

 つっても、左足首に残ってるけど。

(カチャカチャ)

 見下ろせば、……この数日ですっかり見慣れた鐵也の勃起ペニス。

「行くぞ」

「う……、うん」

(ずぶっ、ぞぶぞぶぞぶっ……)

 膣内に、ペニスが深く……、押し込まれていく。

 鐵也の、熱い、ペニス。

「あうっ」

 オレに、興奮してくれてて、固く、強くて、おっきくて。

「ひぐっ」

 狭い膣口や膣道を押し広げて。

「あうううっ」

 子宮口を強く押し上げて。

「ひんっ」

(ぐいっ)

 それなのに、更にもうひと押し、ふた押し。

「あああっ!」

 普通の女の子の体躯でも苦しいような巨根が。

 根本まで押し込まれて。

 恥丘が押しつぶされる感触。

「ふぁっ……、あぁ」

 数日前まで男だったのに。

 幼馴染(♂)とのセックスで、感じちゃって、る。

「……ふ、……うっ」

 鐵也が軽く腰を引いて、ゴツッ、と打ち込んでくる。

「ひいっ」

 膣内を抉られ、拡張され、子宮口を強く叩かれて。

 反る背中、浮く腰。

「は、……っ」

 鐵也が、小さく……、息を吐き、お尻、腰を持つ手に力が入る。

 あっ、これ、あれだ。

(ゴツッ)

「ングっ!」

(ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ)

「ああっ、あっ、あっ、あっ、ああっ!!!」

 鐵也が伸し掛かったまま、貪るように、腰を激しく打ち込んでくる。

 唇を重ね、舌を絡め。

 ブラをたくし上げられ、胸を弄られ。

「やぁっうっ、うんんっ、ひゃうっ、ふぁうっ」

 1階に両親がいることなんて忘れて、あられもない声を上げ続ける。

(ぐいっ、ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンッ)

「ぐうっ、くっ、ぐううっ」

「ひゃっ、ひゃっ、ひゃっひゃああああああああああああああっ!!」

 抱きしめられて、更に激しく突き上げられて。

 私は、絶叫しながら、……達してしまった。

(びゅるるるっ、びゅっ、びゅびゅーーーーーーーっ!)

 子宮口に叩きつけられる精液が、熱くて……、強くて。

 更に、二度、三度と達する。

「まだだ……」

「……ひゃ?」

 ぼーっとしてる中で、まだ固いままの鐵也のペニスが動き出す。

 ちょっと、……まっ、イッたばっかで、続け……、あうううっ。

 結局その後。

「あーっ、あーっ、あーっ、ああああっ、ああっ、ひゃあああああっ!」

 靴下以外、全部剥かれて、激しく何十回、何百回と子宮口叩かれて。

 何度も子宮内に注ぎ込まれて。

 何度も何度も達して。

 数え切れないくらい絶叫して。

 オレが完全に気を失う4時間後まで、オレたちの睦み合いは、続いたのだった。
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