かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる

竜頭蛇

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スタイリッシュ配信

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「今日は周りの気遣った配信をどうかお願いします!」

『任せなさい! あたしにかかればそんなもの楽勝よ!』

 雅のマネージャーである安藤はその言葉を聞いて真顔になる。
『そんなものは楽勝』。
 その言葉は使った時に必ずと言っていいほど雅は大失敗をするのだ。

『サクッと今日はボスを倒してスタイリッシュ配信するわよ! 網膜に刻みつけなさい、豚ども!』

 ・ブヒヒィぃぃぃ!!
 ・雅様今日も可愛いお!
 ・雅様、自分顔面ぺろぺろしていいすか
 ・前振りキチャ!
 ・テンション高、ああ、これもうあかんやつや

「雅さん、そんなに張り切らずに落ち着いて」

『行くわよぉ、豚どもぉ! 蹄を鳴らしてついて来なさい! あ!?』

 モニターの雅が早速、床に設置された罠を踏み抜いた。
 鉄球が背後から転がって来たのを見ると、雅はダッシュし、周りにいる配信者も悲鳴を上げながら走り出した。

 ・あ
 ・やったのかい、みやび!?
 ・初手フラグ回収、さすがです雅様!
 ・上級家畜のワイが蹄を鳴らす暇もないなんてなんと恐ろしいお方だ
 ・雅様開始5秒で変態おじさんをわからせる……。 さすがです、雅様! お風呂にもおトイレにもお供します!
 ・愚民どもが阿鼻叫喚の渦に
 ・今日のノルマ達成おめでとうございます

「本人が厄介ごとを起こそうとするつもりがなくても、なるなんて……」

 安藤はがっくりした顔をして、トラブルに巻き込まれた配信者のマネージャーにお詫びの電話をかける。

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