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霞の果てに
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ほんの少し
生まれるのが遅かっただけなのに
一方は虫けらのように風に散り
一方は放漫になに不自由なく過ごしている
湖畔の風は
あのときも同じように吹き抜け
一面に咲いた蓮花は
零を仰ぎ見た
そして
華奢な椅子に
座っている彼らを見あげ首をかしげて
こうはなしかける
「なにをしているんだい?」と
ほんの少しだけ
生まれるのが早かった笑顔たちに
生まれるのが遅かっただけなのに
一方は虫けらのように風に散り
一方は放漫になに不自由なく過ごしている
湖畔の風は
あのときも同じように吹き抜け
一面に咲いた蓮花は
零を仰ぎ見た
そして
華奢な椅子に
座っている彼らを見あげ首をかしげて
こうはなしかける
「なにをしているんだい?」と
ほんの少しだけ
生まれるのが早かった笑顔たちに
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