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異世界と少年と私
密偵
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ロワーズは、緊急に張られたテントの中で他の騎士に淡々と指示を出していた。ロワーズの周囲に集まった騎士は一般騎士とマントが違うので階級の高い騎士かもしれない。ロワーズは黒に金の狼と大剣の刺繍が施されたマントで、階級の高いと思われる騎士たちは黒と銀の刺繍が施されていた。一般騎士のマントには刺繍はなく、ブレストプレート部分と盾に狼が描かれた紋章《エンブレム》がある。これが結構かっこよくて、いつかカルロスにちゃんと見せてもらおうと思っていた。ディエゴはなんか貞操の危機を感じるからカルロスに見せてもらうと決めている。
こちらに気づいたロワーズが軽く手を上げる。
「戻ったか。騎士の治療、感謝する。疲れたであろう。しばらくの間、こちらに座ると良い」
案内された席にシオンを抱っこしたまま座る。シオンも緊迫した状況を感じ取っているのか、とても大人しい。長時間シオンを抱っこしているけど、体力のおかげか疲れはない。レズリーも遅れて天幕へやって来たが、表情が暗く難しい顔をしていた。
レズリーの報告と、ロワーズと回りにいた騎士の会議内容に耳を立てる。
「南の結界も人為的に壊された気配があった。魔石の魔力が全て吸い取られていた。北と同じ状況だ」
レズリーがそう報告すると、騎士たちは全員ロワーズに顔を向けた。
「そうか。魔物の数も多すぎだ。奴らの瞳孔も奇妙だった。何かに誘導されたのかもしれない。サミュエル卿、本日、魔石の警護に当たっていた人数は?」
サミュエル卿と呼ばれた三十代のスキンヘッドの騎士がすぐに答える。
「南は五人、北は六人だ」
「個別に尋問せよ」
「了解した」
誰かが企んで結界を壊し魔物を入れた可能性が高いのか……確かにあの天幕に侵入してきたゴブリンは目の焦点が合っておらず、薬物中毒者のような表情をしてた。あれが普通なのかどうか、『普通』のゴブリンを見たことないから分からないけど……。ロワーズと騎士たちに緊張感が漂う中、奥にいた一人の騎士が声を上げた。
「団長は、我ら騎士を疑っておられるのですか?」
「イアン卿、この状況で騎士を尋問するのは当たり前の事だ。それくらいお前も分かっているだろう。何か別に述べたいことがあるなら申せ」
イアン卿が厳しい顔で私を睨む。え? 私?
「そちらのローブの方はどなたでしょうか? 団長の愛人との噂ですが……出発時に姿を見ていないどころか、夜の花の名簿にも記載されていなかった。それに、子連れで野営地とは……子供は団長の落とし胤でしょうか?」
「イアンよ。お前は結界を壊した奴よりもこの子供の方が気になるのか?」
「いえ、そのような事は。ただ常時ローブを羽織っている。噂では銀髪だと申す騎士もおりましたので」
「だったらどうしたと言うのだ、イアンよ。そのことが結界の壊れた事となんの関係がある。おまえは令嬢の髪の色の方が結界の破壊より重要だと言っているのか?」
ロワーズの声からはやや苛立ちを感じられる。でも、確かにさっきからイアン卿が尋ねる内容は私とシオンのことばかりで重要だとは思えない。他の騎士にも訝し気な視線を送られたイアン卿は苦虫を噛み潰したように返事をする。
「いえ、そのような事は……出過ぎたことを申しました」
「はぁ。それでは話を進めるぞ」
うん。何か勘違い的に疑われてたのか? まぁ、確かにぽっと出なのは認める。でも、もし今回のことを疑われているのならば、こちらにはずっと護衛騎士が付いていたのだからアリバイはある。要らない発言はせずに黙っておこうと思ったけど、こちらを何度もチラチラと見るイアン卿がうざい。一応、鑑定する。
イアン フォン ペチャム(ユージーン オリオ)
年齢:三十一
種族:人族
職業:セラール聖国密偵
魔力4
体力5
スキル:言語、 長剣、短剣、索敵、戦闘、快速、殺気、防御、 房中術、精神耐性、 (隠匿)(暗殺)(偽者)(暗器)(強姦)(虐殺)
魔法属性:風
魔法:生活魔法、風魔法
固有スキル:(変装1)
称号:(粘着質の蛇)(人生を奪う者)(亞人の敵)
めっちゃ悪党で草。こいつ……セラール聖国ってあの現在一生行きたくない国ナンバーワンの場所か。強姦、虐殺とかもう犯罪者でしょう。こっちの基準が分からないけど、絶対まともな分類じゃないな。
変装――(変装1 )触れた者に一日のみ変装可能。一日経つと解除される。心臓を喰えば、一カ月心臓の持ち主に変装可能。*変装時人格が心臓の持ち主に近くなる場合がある。一カ月途中解除不可。解除後も持ち主の人格から自分の人格への変動に時間を要する場合がある)
ああ、こいつはイアン卿ですらないのか。心臓食べるとか恐ろしいスキル過ぎない? 妄想魔法もおかしなスキルだと思ったけど……こいつのスキルよりは断然マシだ。それにしても制御の多いスキルだ。でも、凄く恐ろしいスキルでもある。
(これはどっちだろう?)
一日変装だとしたら、何処かに本物のイアン卿がまだ生きてるはずだ。でも、後者なら既にイアン卿は亡くなっている。オリジナルに性格が引っ張られるっていっても……元のイアン卿の性格なんて知らないしな。でも、こいつユージーン・オリオの現在の行動はちょっと異様な感じがする。質問の内容もだけど、なんだか到底密偵とは思えない行動が目立つ。とりあえず、スキルを頂こう。
ドドン
『隠匿を覚えました』
暗器はダメだったか。隠匿は今後使えそうだしコピーできて良かった。犯罪者のスキルなので頂くのを躊躇したけど、そんな悠長な事をいっていられる世界じゃない。貰えるものは貰う。
念のためにその場にいた他の階級の高い騎士たちも鑑定をしたが、怪しい人物は他には居なかった。さて、このことをロワーズに伝えたいのだけど……騎士たちと真剣に話し込んでる。レズリーも忙しそうでこちらに気づいてもらえない。
ロワーズの注意を引きたくて左右に動いてみたり、咳払いをしたりしてみるが――
(ダメだ。全く気づかない)
唯一、気づいてくれたのは……イアン卿改めユージーンだ。まだ訝しげにこちらを睨んで私の動向を監視している。こっち見んなって。犯罪者の目ってなんか違うよね。
今日は魔物や犯罪者に対面しても落ち着いている自分に驚きはある。シオンも隠そうと頑張ったがゴブリンの死体を見てしまっている。でも、そこまで動揺してるようには思えなかった。今は耐性のスキルに感謝だけど、なんだか感情を押し殺しているようで懸念もある。
おっと……今はどうやってロワーズの気を引くかを考えないと。ユージーンがいつ何を仕掛けて来るかも分からない。
(ロワーズ! こっち! こっち見て!)
ダメだ。全くこちらを見向きもしない。くっ。嫌だけど妄想魔法を使おう。操作もかなり上手くなったし、大丈夫……よね? クロは結構命令に従うようになった。大丈夫。よし、やるぞ。
こちらに気づいたロワーズが軽く手を上げる。
「戻ったか。騎士の治療、感謝する。疲れたであろう。しばらくの間、こちらに座ると良い」
案内された席にシオンを抱っこしたまま座る。シオンも緊迫した状況を感じ取っているのか、とても大人しい。長時間シオンを抱っこしているけど、体力のおかげか疲れはない。レズリーも遅れて天幕へやって来たが、表情が暗く難しい顔をしていた。
レズリーの報告と、ロワーズと回りにいた騎士の会議内容に耳を立てる。
「南の結界も人為的に壊された気配があった。魔石の魔力が全て吸い取られていた。北と同じ状況だ」
レズリーがそう報告すると、騎士たちは全員ロワーズに顔を向けた。
「そうか。魔物の数も多すぎだ。奴らの瞳孔も奇妙だった。何かに誘導されたのかもしれない。サミュエル卿、本日、魔石の警護に当たっていた人数は?」
サミュエル卿と呼ばれた三十代のスキンヘッドの騎士がすぐに答える。
「南は五人、北は六人だ」
「個別に尋問せよ」
「了解した」
誰かが企んで結界を壊し魔物を入れた可能性が高いのか……確かにあの天幕に侵入してきたゴブリンは目の焦点が合っておらず、薬物中毒者のような表情をしてた。あれが普通なのかどうか、『普通』のゴブリンを見たことないから分からないけど……。ロワーズと騎士たちに緊張感が漂う中、奥にいた一人の騎士が声を上げた。
「団長は、我ら騎士を疑っておられるのですか?」
「イアン卿、この状況で騎士を尋問するのは当たり前の事だ。それくらいお前も分かっているだろう。何か別に述べたいことがあるなら申せ」
イアン卿が厳しい顔で私を睨む。え? 私?
「そちらのローブの方はどなたでしょうか? 団長の愛人との噂ですが……出発時に姿を見ていないどころか、夜の花の名簿にも記載されていなかった。それに、子連れで野営地とは……子供は団長の落とし胤でしょうか?」
「イアンよ。お前は結界を壊した奴よりもこの子供の方が気になるのか?」
「いえ、そのような事は。ただ常時ローブを羽織っている。噂では銀髪だと申す騎士もおりましたので」
「だったらどうしたと言うのだ、イアンよ。そのことが結界の壊れた事となんの関係がある。おまえは令嬢の髪の色の方が結界の破壊より重要だと言っているのか?」
ロワーズの声からはやや苛立ちを感じられる。でも、確かにさっきからイアン卿が尋ねる内容は私とシオンのことばかりで重要だとは思えない。他の騎士にも訝し気な視線を送られたイアン卿は苦虫を噛み潰したように返事をする。
「いえ、そのような事は……出過ぎたことを申しました」
「はぁ。それでは話を進めるぞ」
うん。何か勘違い的に疑われてたのか? まぁ、確かにぽっと出なのは認める。でも、もし今回のことを疑われているのならば、こちらにはずっと護衛騎士が付いていたのだからアリバイはある。要らない発言はせずに黙っておこうと思ったけど、こちらを何度もチラチラと見るイアン卿がうざい。一応、鑑定する。
イアン フォン ペチャム(ユージーン オリオ)
年齢:三十一
種族:人族
職業:セラール聖国密偵
魔力4
体力5
スキル:言語、 長剣、短剣、索敵、戦闘、快速、殺気、防御、 房中術、精神耐性、 (隠匿)(暗殺)(偽者)(暗器)(強姦)(虐殺)
魔法属性:風
魔法:生活魔法、風魔法
固有スキル:(変装1)
称号:(粘着質の蛇)(人生を奪う者)(亞人の敵)
めっちゃ悪党で草。こいつ……セラール聖国ってあの現在一生行きたくない国ナンバーワンの場所か。強姦、虐殺とかもう犯罪者でしょう。こっちの基準が分からないけど、絶対まともな分類じゃないな。
変装――(変装1 )触れた者に一日のみ変装可能。一日経つと解除される。心臓を喰えば、一カ月心臓の持ち主に変装可能。*変装時人格が心臓の持ち主に近くなる場合がある。一カ月途中解除不可。解除後も持ち主の人格から自分の人格への変動に時間を要する場合がある)
ああ、こいつはイアン卿ですらないのか。心臓食べるとか恐ろしいスキル過ぎない? 妄想魔法もおかしなスキルだと思ったけど……こいつのスキルよりは断然マシだ。それにしても制御の多いスキルだ。でも、凄く恐ろしいスキルでもある。
(これはどっちだろう?)
一日変装だとしたら、何処かに本物のイアン卿がまだ生きてるはずだ。でも、後者なら既にイアン卿は亡くなっている。オリジナルに性格が引っ張られるっていっても……元のイアン卿の性格なんて知らないしな。でも、こいつユージーン・オリオの現在の行動はちょっと異様な感じがする。質問の内容もだけど、なんだか到底密偵とは思えない行動が目立つ。とりあえず、スキルを頂こう。
ドドン
『隠匿を覚えました』
暗器はダメだったか。隠匿は今後使えそうだしコピーできて良かった。犯罪者のスキルなので頂くのを躊躇したけど、そんな悠長な事をいっていられる世界じゃない。貰えるものは貰う。
念のためにその場にいた他の階級の高い騎士たちも鑑定をしたが、怪しい人物は他には居なかった。さて、このことをロワーズに伝えたいのだけど……騎士たちと真剣に話し込んでる。レズリーも忙しそうでこちらに気づいてもらえない。
ロワーズの注意を引きたくて左右に動いてみたり、咳払いをしたりしてみるが――
(ダメだ。全く気づかない)
唯一、気づいてくれたのは……イアン卿改めユージーンだ。まだ訝しげにこちらを睨んで私の動向を監視している。こっち見んなって。犯罪者の目ってなんか違うよね。
今日は魔物や犯罪者に対面しても落ち着いている自分に驚きはある。シオンも隠そうと頑張ったがゴブリンの死体を見てしまっている。でも、そこまで動揺してるようには思えなかった。今は耐性のスキルに感謝だけど、なんだか感情を押し殺しているようで懸念もある。
おっと……今はどうやってロワーズの気を引くかを考えないと。ユージーンがいつ何を仕掛けて来るかも分からない。
(ロワーズ! こっち! こっち見て!)
ダメだ。全くこちらを見向きもしない。くっ。嫌だけど妄想魔法を使おう。操作もかなり上手くなったし、大丈夫……よね? クロは結構命令に従うようになった。大丈夫。よし、やるぞ。
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