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5話「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者!?」
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⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
【粗筋】
前世の私は天才だった。
しかし「お姉様ばかりズルい!」が口癖の弟と、「女が剣術や魔法が出来て何になる! 可愛げがないと言われ煙たがられるだけだ! 弟はこの家の跡継ぎなんだ! 弟を立てなさい!」が口癖の両親に、弟を立てることを強要された。
前世の私は愚かで嫉妬深い弟の尻拭いをしながら、目立たないように馬鹿な振りをして過ごさなければならなかった。
……で、前世の弟が前世と同じ顔と性格で現れた。
しかも現世の私の婚約者だという。
勘弁してよ神様!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【本文】
前世では双子の弟がいた。
双子と言っても二卵性なので顔は似ていなかった。
弟は「お姉様はズルい! お姉様の物が欲しい!」と言っては私の物を盗んでいった。
そしてその弟が現世の婚約者だ。
しかも前世とバリバリおんなじ顔して現れやがった!
向こうには前世の記憶はないが、こっちにはあるので背徳感がはんぱない。
奴は顔だけでなく性格も前世のまんまで、
「家は子爵家なのにそっちが伯爵家なのがズルい!」
「チェスの大会で優勝したのがズルい!」
「学園に首席合格したのがズルい!」
「剣術大会で優勝するのもズルい!」
「光魔法SSランクなのがズルい!」
「天才と持て囃されちやほやされてるのがズルい!」
「俺より友達が多いのがズルい!」
……など「ズルい」攻撃を仕掛けてきた。
前世では同じ両親から生まれた双子の姉弟で、両親は跡継ぎの弟に甘かったが、現世の私の両親は奴にとっては赤の他人。
現世の両親は「人様の持ってるものを欲しがるだけでなんの努力もしない男は娘の婚約者に相応しくない」と言って、早々に奴に見切りをつけた。
こちらは格上の伯爵家、理不尽な理由を付けて一方的に婚約破棄だって出来てしまうのだ。
奴はずっと私に対して卑屈な態度を取っていたので、理不尽というほどでもないけどな。
前世では弟が「ズルい」という度に両親に、
「姉なんだから弟に勝ちを譲ってあげなさい」
「女の癖に勉強や武術ができても自慢にならん! 可愛げがないと言われ煙たがられるだけだ!」
と不合理な事を言われた。
前世の私は弟に勝ちを譲り、弟の尻拭いをしながら馬鹿な振りをして生活しなくてはならなかったのだ。
現世では「女の癖に」という価値観自体がナンセンスだ!
女が男と肩を並べられる時代になったのだ!
男女平等様々だ!
それから奴がどうなったかって?
私が格上の公爵令息と婚約したら「理不尽な理由をつけて俺と婚約破棄しといて、自分だけ公爵令息と婚約して幸せになるのはズルい!」と言って難癖を付けてきた。
元婚約者は私の新しい婚約者の不興を買って窮地に陥っている。
新しい婚約者は私の事を溺愛していて、私をお姫様のように扱ってくれるのだ。
今世で私はあいつの姉じゃない。
私にとっての奴は愚かな元婚約者でしかない。
故に奴を助ける義理はない。
奴が私に助けを求めてきたとき、前世から言ってやりたかった言葉を言ってやった。
「私には関係ないわ。ご自分でなんとかなさって」
胸のつかえがスッと取れた。
――終――
【粗筋】
前世の私は天才だった。
しかし「お姉様ばかりズルい!」が口癖の弟と、「女が剣術や魔法が出来て何になる! 可愛げがないと言われ煙たがられるだけだ! 弟はこの家の跡継ぎなんだ! 弟を立てなさい!」が口癖の両親に、弟を立てることを強要された。
前世の私は愚かで嫉妬深い弟の尻拭いをしながら、目立たないように馬鹿な振りをして過ごさなければならなかった。
……で、前世の弟が前世と同じ顔と性格で現れた。
しかも現世の私の婚約者だという。
勘弁してよ神様!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【本文】
前世では双子の弟がいた。
双子と言っても二卵性なので顔は似ていなかった。
弟は「お姉様はズルい! お姉様の物が欲しい!」と言っては私の物を盗んでいった。
そしてその弟が現世の婚約者だ。
しかも前世とバリバリおんなじ顔して現れやがった!
向こうには前世の記憶はないが、こっちにはあるので背徳感がはんぱない。
奴は顔だけでなく性格も前世のまんまで、
「家は子爵家なのにそっちが伯爵家なのがズルい!」
「チェスの大会で優勝したのがズルい!」
「学園に首席合格したのがズルい!」
「剣術大会で優勝するのもズルい!」
「光魔法SSランクなのがズルい!」
「天才と持て囃されちやほやされてるのがズルい!」
「俺より友達が多いのがズルい!」
……など「ズルい」攻撃を仕掛けてきた。
前世では同じ両親から生まれた双子の姉弟で、両親は跡継ぎの弟に甘かったが、現世の私の両親は奴にとっては赤の他人。
現世の両親は「人様の持ってるものを欲しがるだけでなんの努力もしない男は娘の婚約者に相応しくない」と言って、早々に奴に見切りをつけた。
こちらは格上の伯爵家、理不尽な理由を付けて一方的に婚約破棄だって出来てしまうのだ。
奴はずっと私に対して卑屈な態度を取っていたので、理不尽というほどでもないけどな。
前世では弟が「ズルい」という度に両親に、
「姉なんだから弟に勝ちを譲ってあげなさい」
「女の癖に勉強や武術ができても自慢にならん! 可愛げがないと言われ煙たがられるだけだ!」
と不合理な事を言われた。
前世の私は弟に勝ちを譲り、弟の尻拭いをしながら馬鹿な振りをして生活しなくてはならなかったのだ。
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女が男と肩を並べられる時代になったのだ!
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故に奴を助ける義理はない。
奴が私に助けを求めてきたとき、前世から言ってやりたかった言葉を言ってやった。
「私には関係ないわ。ご自分でなんとかなさって」
胸のつかえがスッと取れた。
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