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後日談・二「かき氷、冷やし始めました」***
しおりを挟む全裸でソファーに横になるボクのおちんちんを、ヴォルフリック兄上が口に含みちゅっちゅっとしゃぶる。
「……ぁっ、あ…、……ああっ、ん、兄上……!」
ヴォルフリック兄上がペニスをなめながら、アナルに指を入れ解かしていく。
「エアネスト、お前の陰茎はいつまでもつるつるで、きれいな桃色だな」
ヴォルフリック兄上がアナルを解かす指を二本に増やし、おちんちんの裏筋をペロペロとなめる。
「あっ……、あっ……あっ、あん、やっ……、気にしてい、るんです……から言わないで、ください」
ボクのおちんちんはつるつるのままで毛の一本も生えていない、色はピンク。ついでに言うと胸の突起もさくら色だ。
一説によると、男性の乳首やペニスは摩擦や刺激を受けると、肌を刺激から守ろうとメラニン色素が多く分泌され、黒くなるらしい。
ヴォルフリック兄上に触られたり、なめられたり、吸われたりしているのにボクのペニスと乳首は淡紅色(たんこうしょく)のままだ。解せない。
もうすぐ一五歳になるのに、おちんちんがつるつるのままで、乳首もペニスも石竹色(せきちくいろ)なんて、恥ずかしくて人様には言えない。
「私が気に入っているのだからいいだろう。それとも他の誰かに見せる気なのか?」
ヴォルフリック兄上がおちんちんを口から離し、鋭い目でボクを見据える。
「だ、誰にも見せません! 裸を見ていいのはヴォルフリック兄上だけです!」
ボクの答えに気をよくしたらしいヴォルフリック兄上が、ニコリと笑う。
「なら気にすることはない、私はエアネストの桃色の乳首もペニスを愛しているのだから」
恥ずかしいので何度も桃色と言わないでほしい。
兄上は亀頭を口に含み、裏筋を手でこする。
「はぁっ……! あっ、あっ! やっ……ぁぁっ、ん、ふっ、……ああっ! 兄上、でちゃう……!」
気持ちいい! イきそう!
ヴォルフリック兄上が亀頭をカリッとかむ、ボクは我慢出来ずにヴォルフリック兄上の口の中に射精した。
「ぁああっ……!」
ヴォルフリック兄上がボクの精液をゴクリと飲みこむ。
「エアネストの精子、うまかったぞ」
ヴォルフリック兄上が口を手でぬぐう。そのしぐさがひどく官能的で、顔に熱が集まる。
◇◇◇◇◇
「ヴォルフリック兄上、そろそろ執務に……」
「ひどいことを言うな、私はまだイっていない」
ヴォルフリック兄上がズボンのファスナーを下げる。
兄上なペニスは天をつくほど立ち上がっており、取り出すのに苦労していた。
兄上が男根をボクのアナルに押し当てる。
指で解かされたそこは、兄上のペニスをすんなりと受け入れる。
「ああっ、はァ…、兄上のが中に……!」
兄上の男根が中に入ってくる。奥をズンズン突いてほしい。
ボクのお尻が兄上のペニスを締め付ける。
「エアネスト、あまり締め付けるな」
「はぁ、あっ、う……っ、兄上のが早くほしくて」
「あおるな!」
兄上のペニスが一気に最奥を突いた。
「ああっ……!」
兄上の亀頭とボクの結腸がキスをした。
兄上がボクの腰を掴み、ズンズンと奥を突く。
「あっ、やっ、ふぁ、はぁ、あっ、ああっ、ヴォルフリック兄上……!」
「エアネスト、愛している」
兄上がボクの唇にキスをする。ボクは兄上の背に腕を腕を回す。
「はぁ、あっ! ひっ、ああっ、ふぁ、兄上、激し……イク、イっちゃう……!」
兄上が激しく腰を振る。結合部分がぐちゃぐちゃとみだらな音をたてる。
「激しいの好きだろ?」
「ァああああッっ!!」
兄上に奥を突かれ、ボクは達した。ボクのペニスからドクドクと白濁した液が漏れる。
「エアネスト、締め付けがすごい」
達した事で、ボクのアナルが兄上のペニスをぎゅうぎゅうと締め付けたらしい。
「くっ、出すぞ!」
ヴォルフリック兄上がボクの中に精子を注ぐ。
ボクたちはほぼ同時に達した。
◇◇◇◇◇
夏のセックスはたくさん汗をかく、髪は汗で体にはりつき体中汗でベタベタ。息はあがり、体中が熱い。
「少し休憩するか?」
二度目の射精を終えたヴォルフリック兄上が、ボクの中からペニスを抜き出す。
キュポンと音をたて、兄上の男根が離れていく。
兄上が気遣うように、ボクの頬に張り付いた髪をすく。
そう言えば喉が渇いた。窓を締め切って性行為をしていたから暑い。
そうだ、こんなときこそあれの出番だ!
「兄上、かき氷を食べますか?」
「もう溶けているだろう?」
執務用の机の上に、溶けたかき氷の入った皿が三つ。
「ふふふ、確かに三つは溶けました。でも一つだけ溶けてないかき氷があるんですよ」
ヴォルフリック兄上の下からはい出し、執務用の机からかき氷を持ってきた。
執務室に持ってきたときと同じように、凍ったままだった。
「エアネストがかき氷を持って来てから随分と時間がたったのに、なぜ凍ったままなのだ?」
兄上が不思議そうに尋ねる。
「それは、ボクがIの魔法を使って作ったかき氷だからです。正確には冬に凍った氷をIの魔法を使って保存していたといいますか」
「魔王を氷漬けにしたあの魔法か? そんなもので凍らせておいた氷を食べて大丈夫なのか?」
「その点は心配いりません、シュトラール様の元に通い、Iの魔法の使い方を教わったのです。修行のかいがあって、氷の味と質を維持したまま、人の肌に触れると、溶ける氷を作る事に成功しました」
ヴォルフリック兄上が眉根を寄せる。
説明を聞いても抵抗があるよね。ヴォルフリック兄上は氷漬けにされた魔王を見ている訳だし。
「私が知らない間にシュトラールの元に行ったのか? そして二人で秘密の修行を……」
えっ? 気になるのはそっち?
「大丈夫ですよヴォルフリック兄上。シュトラール様は兄上の大伯父上。ボクは確かに多少シュトラール様に可愛がられていますが、シュトラール様が一番大切にしているのは身内であるヴォルフリック兄上ですから」
ニッコリと笑って返すと、ヴォルフリック兄上がはぁと深く息を吐いた。
「私が心配しているのは、そういう意味ではない」
「ではどういう意味ですか?」
ボクが首をかしげると、ヴォルフリック兄上がまた深く息を吐いた。
ヴォルフリック兄上はボクの頭をなで、
「頼むから私以外の人間、精霊や魔族を含めて、私以外の者と二人きりで会うな」
額にキスをした。
「はい」
「今度エアネストがシュトラールに会いに行くときは私も一緒だ、よいな?」
「はい、ヴォルフリック兄上」
ヴォルフリック兄上が、ボクの唇に自身の唇を重ねる。
「私はお前の一番であり続けたい」
「心配しなくても、ボクの一番はこれからもずっとヴォルフリック兄上です」
ヴォルフリック兄上がボクの口に唇にキスをする、今度は舌を絡めたキスだった。
唇を離されたとき、お互いの間を銀の糸が引いていた。
「それでヴォルフリック兄上! かき氷なんですが!」
ボクの手の中にはキラキラと輝く、かき氷の乗った皿が。
「食べられるのか?」
ヴォルフリック兄上が不安げな表情でボクに問う。
「大丈夫ですよ、心配ならボクが先に食べましょうか?」
シュトラール様に人に食べさせて問題ないというお墨付きはもらっている。
昨日かき氷の試作品を食べたけど、問題なかった。
スプーンでかき氷をすくい、自身の口に運ぶ。
口に入れる寸前、ヴォルフリック兄上に手を掴まれた。
「ヴォルフリック兄上?」
「お前を危険にさらすくらいなら私が食べる」
ヴォルフリック兄上がかき氷を口に含む。
「どうですか?」
「口に入れた瞬間に溶けた、頭がキンキンすることもない、非常に柔らかな味わいだ。とても美味だ!」
ヴォルフリック兄上がふわりと笑う。
よかった、ヴォルフリック兄上が美味しいと言ってくれた!
「よかった」
そのことが純粋に嬉しかった。
名産品にするには、もう少し改良が必要かな。
今は氷に直接魔法をかけてる。それだとボクが死んだあと、かき氷を輸出できなくなってしまう。
前世の冷凍庫みたいに、一定の温度を保てる入れ物を作りたい。
人や動物には害のない、氷専用の冷凍庫を。
それにはもう少し時間がかかりそうだ。
「兄上、あーんしてください」
「あーん」
「美味しいですか?」
「ああ、とても」
「よかった」
「今度はエアネストが食してみよ、あーん」
「あーん」
「うまいか?」
「はい、とっても」
それを開発するのは明日にしよう。今日はヴォルフリック兄上とこうして戯れていたいな。
◇◇◇◇◇
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