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五十四話「ボクの決心が鈍る前に」***
しおりを挟む人里離れた森の中、湖のほとりに布を敷く。
全裸にされたボクは、四つん這いになり、頭を低くし、お尻を高く上げた。
兄上も全裸になり、ボクの後ろで膝立ちになる。
なんだろう? この体勢はなに? そしてなんでこんなところで全裸になっているのだろう?
「兄上、外でするんですか?」
「宿駅の壁は薄い、お前の喘ぎ声や求め声を他のやつに聞かれるのは癪(しゃく)だ」
喘ぎ声はわかる、求め声って?
「でも、外でしていたら他の人に見られてしまいますよ?」
あられもない格好を兄上以外に見られたら、羞恥心で死ねる。
「案ずるなここには人は来ない、シュタイン領にある精霊の森と同じような空間だ」
「そうなんですか?」
「清らかな気を感じるだろ? ルーン魔法で授かった馬に乗っていたから入れた。普通の人間には入れないし、モンスターも入って来れない」
安全な場所だと兄上が説明してくれた。
「わかりました」
思わず納得しかけて首をひねる。いやいやいやいや、だからって外でする?! ボク初めてなのに……!
で、でも場所は兄上におまかせると約束したし、心を決めよう!
「兄上、一思いにブスッとやってください!!」
兄上がため息を吐いた。
「私は今からお前を抱くのであって、殺すのではない」
こういうのは思いきりが大切。
「ボクの決心が鈍る前に、早く!」
「わかった、まずはお前の穴を解かそう」
兄上が瓶を開ける音がして、とろりとした液体をお尻にかけられた。
「ん……!」
ひんやりとした感覚に、身震いする。
「冷たかったか?」
「だ、大丈夫です」
こんなことでボクの決心は鈍らない。
「まずは指を一本入れるぞ」
「はっ、はい」
思わず声が震える、落ち着けボク、指が入るだけだ。
「ぁっ……」
兄上の長い指がボクのお尻の中に。
「あっ……、ぁ…っ、はぅっ……」
兄上の指がボクのお尻の穴を解かしていく。
「二本目を入れるぞ」
「……はい」
一本でも体がビクンビクン反応しているのに、二本に増やされるの?
兄上の二本目の指が、中に入ってくる。
「ふぁっ……!」
滑りをよくするためにたらした液体がぐちゅぐちゅと音を立てる。
「ふっ……、ぁっ、ん、あっ……、ん…!」
体が熱い、恥ずかしい。
でも耐えなくちゃ……!
「あん…!」
兄上がお尻の中のある箇所に触れたとき、ボクの体がピクン! と跳ねた。
今のなに?
「エアネストの感じるところはここか?」
背後で兄上がくすりと笑ったのが分かる。
「ぃっ、あっ……、ァっ、あぁ……っ、ひぁ、ァん、やぁッ……!」
同じところばかり責められ、高い声が出てしまう。
「ふァ……ぁっ、兄上ぇぇ……!」
情けない声があげてしまう。
「こちらも、硬くなってきたようだな」
「ひゃっ…!」
お尻の穴をいじっているのとは反対の手で、おちんちんを握られる。
ゆるく立ち上がっていたおちんちんに兄上の指が触れ、硬さをます。
「尻の穴をいじられて、ペニスが硬くなるとは、みだらな体だな」
兄上がクックッと笑う。
「やっ、あ…っ、ん、はン、ぁ……っ、はァッ、ぁあっ……ン、兄上ぇ……、いじわる……しないで」
「すまない、エアネストがかわいすぎて、つい当てこすりしたくなった」
兄上がお尻の穴を弄りながら、おちんちんを上下に擦る。
「ん、やッ、皮肉は、やぁ……!」
「すまない、やさしくする」
兄上がやさしく、やさしくボクのお尻の穴を解かし、おちんちんを扱いていく。
いつの間にか、お尻の穴を解かす兄上の指が三本に増えていた。
「あぁっ、ぁっ! はぅ、あ……んン! はぁ……、あっ、ひぅっ」
「一度イっておくか?」
兄上がボクのおちんちんの先端を指でこすり、お尻の穴の気持ちの良いところを重点的にいじった。
「ぁっ、はぅ……っ、ふぁ、やッ、でちゃう……!」
「出せ」
兄上の指にお尻の穴の気持ちいいところを突かれ、ボクは達した。
「はぁぁあ……ん!」
どくどくと白濁した液が流れ兄上の手を汚した。
「エアネスト、ここでやめておくか?」
ボクはふるふると首を横に振る。
「やめません、今度はボクが兄上を気持ちよくします」
ボクだけ達して終わってしまったら、一カ月前と何も変わらない。
兄上にこれ以上、我慢させられない。
「そうか、では続きをしよう」
心臓がドクンドクンと音を立てる!
「はい」
これからが本番だ。
◇◇◇◇◇
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