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十二話「玉座の間、国王との謁見②」
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玉座の間の空気は荘厳華麗で、厳かな雰囲気で人を圧する力があった。
窓にはセンスのよいステンドグラスがはめられ、天井からは大きなシャンデリアがつるされていた。
玉座は二段差ほど高くなっており、金の縁取りのある深紅の毛せんが敷かれていた。
黄金色の大きな椅子が二つ並んでおり、向かって右の椅子には王妃ルイーサが。
向かって左の椅子には国王ジキワルドが座っていた。
父上の玉座の隣には、第一王子ワルフリートと第二王子ティオが並んで立っていた。
国王ジキワルドと王妃ルイーサは、エアネストの両親である。前世の記憶を取り戻してから、初めてお会いしたので緊張する。
国王ジキワルドはウェーブのかかったダークブロンドの髪を肩まで伸ばしており、水色の瞳で鋭い目つきをしていた。その視線から放たれる威圧感が半端ない。
第三王妃ルイーサはダークブロンドの髪を綺麗に結い上げ、水色の大きな目をもつ、綺麗な人だった。
エアネストの母親なので顔立ちが似ている。エアネストは母親似らしい。
ルイーサの出自は子爵家の次女。貴重なダークブロンドの髪と水色の瞳を持って生まれて、第三王妃の地位まで上り詰めた。
国王の隣には第一王子のワルフリートと、第二王子のティオが並んで立っていた。
第一王子と第二王子は第一王妃アンナ様の子である。第一王妃であるアンナ様は二十四年ほど前に亡くなっている。
第一王子と第二王子はローズブロンドの髪にエメラルドグリーンの瞳を持っている。
第一王子のワルフリートは、サラサラの短髪に切れ長の目を持つイケメン。感情が言葉や態度に出やすい人だ。
第二王子のティオはサラサラの前髪を七三でわけ、銀縁メガネをかけている。頭がいいのだが、ちょっとだけ口が悪い。
エアネストの記憶にある国王と王妃はとても温かな人たちだった。
今ボクの目の前にいる二人は、ひどく落胆した表情で冷たさとさげすみのまじった目でボクを見下ろしている。
ボクが金髪碧眼でなくなったことに対し、相当がっかりしているようだ。
ワルフリート兄上とティオ兄上もとてもやさしい人だったのに、今はその辺の野良犬か石ころを見るような目でボクを見ている。
黄金色の髪と藍色の目を失っても同じように愛されると思っていた。
髪と目の色が変わっただけで、こんなにも扱いが変わるんだ。ヴォルフリック兄上の言う通りだった。
ヴォルフリック兄上がボクの手を握っていてくださらなければ、ボクはきっとこの場の雰囲気に耐えられず倒れていただろう。
つないだままの兄上の手がとても温かい。大丈夫、ヴォルフリック兄上がいてくださる。ボクはきっとこの場を乗り越えられる。
「ヴォルフリックよ、久しいな」
兄上がタカのような眼光で父上をねめつけた。
「昨今は城の警備がだいぶ厳重になったようですね、エアネストを連れ城に入るのにも兵に槍を向けられ苦労しました」
「農民どもが押し寄せてきたからな、警備を強化するのは当然であろう」
「だというのに牢屋の周りには兵が一人もいませんでしたね」
「何が言いたい」
父上が鋭い目でヴォルフリック兄上を見すえる。
「おかしいではありませんか、農民が押し寄せてきて城の警備を厳重にしたのにも関わらず、誰一人農民を取り押さえに来ないなど」
兄上の言葉を聞き、父上の顔色がはっと変わる。
「てっきり陛下がこの機に乗じて、私を消すつもりかと思いました」
「口の利き方は相変わらずだな、まるで礼儀がなっておらん」
父上が険しい顔つきで兄上をじろりと見る。
「なんと不敬な!」
「身の程をわきまえなさい!」
ワルフリート兄上とティオ兄上がヴォルフリック兄上をたしなめる。
「これは失礼いたしました」
ヴォルフリック兄上が素直に謝罪した。その顔は一つも悪いとは思っていないように見えた。
ワルフリート兄上とティオ兄上にもそう見えたようで、ヴォルフリック兄上に尖った視線を向ける。
ボクはその様子をハラハラしながら見守っていた。
「エアネスト」
父上がボクに視線を移した。
「その髪の色はいかがした?」
「朝起きたら急に髪の色が変わっていました」
ヴォルフリック兄上が闇属性だということを知っているのは父上だけだ。
ワルフリート兄上とティオ兄上と母上は知らないこと。ボクの光の魔力を兄上に上げたことで、髪と目の色が変化したことは黙っていた方がいいだろう。
父上と母上とワルフリート兄上とティオ兄上がため息を吐いた。
「プラチナブロンドの髪と濃い青い目を持ち、生まれながらに国王の座を約束されていたお前がなんということだ」
ワルフリート兄上が冷たく言い放つ。
「エアネスト、どうやらあなたは神に見放されたようですね」
ティオ兄上の鋭利な視線が刺さる。
「お前が次の王になると思ったから親切にしてきたのに、あ~あ見事に無駄な時間と労力を費やした」
ワルフリート兄上が吐き捨てるように言った。
「はっきり言いすぎですよ兄上、もう少しオブラートに包んであげなくては。エアネストは甘やかされて育ったので、精神的に軟弱ですから」
ティオ兄上が薄ら笑いを浮かべる。
「もっともその軟弱者が次期国王になると予想し、無駄に高価な贈り物をしてしまった事をわたしも若干後悔していますが」
ティオ兄上が銀ぶちメガネを押し上げる。ボクを見るティオ兄上の目はとても冷ややかだった。
「なんだよティオも結局無駄だと思ってるんじゃん」
「ええ、エアネストにプラチナブロンドの髪と紺青の目以外の価値なんてありませんから」
「そうだよな、同じプラチナブロンドの髪に瑠璃色の瞳なら、いとこのソフィアに媚を売っとくんだった」
「隣国の凡骨王子にくれてやり、惜しいことをしましたね」
嘲笑(ちょうしょう)をまじえながら兄上達が話している。ボクに向けられた視線は侮蔑(ぶべつ)に満ちていた。
エアネストの記憶にある兄上たちはやさしかったのに、あれは幻だったのだろうか?
「ヴォルフリック久しぶりだな! 何年も塔に幽閉、いや塔で療養していた割には元気そうだな。聞いたぜ、お前雨を降らせたんだって!」
「兄として誇りに思いますよ」
ワルフリート兄上とティオ兄上は、ヴォルフリック兄上が黒い髪と瞳になり、牢屋に監禁されていたことを知らない。病弱のため塔に隔離されていたと思っているようだ。
「黙れ!」
ヴォルフリック兄上に睨まれ、ワルフリート兄上とティオ兄上はあわてて口をつぐんだ。
◇◇◇◇◇
窓にはセンスのよいステンドグラスがはめられ、天井からは大きなシャンデリアがつるされていた。
玉座は二段差ほど高くなっており、金の縁取りのある深紅の毛せんが敷かれていた。
黄金色の大きな椅子が二つ並んでおり、向かって右の椅子には王妃ルイーサが。
向かって左の椅子には国王ジキワルドが座っていた。
父上の玉座の隣には、第一王子ワルフリートと第二王子ティオが並んで立っていた。
国王ジキワルドと王妃ルイーサは、エアネストの両親である。前世の記憶を取り戻してから、初めてお会いしたので緊張する。
国王ジキワルドはウェーブのかかったダークブロンドの髪を肩まで伸ばしており、水色の瞳で鋭い目つきをしていた。その視線から放たれる威圧感が半端ない。
第三王妃ルイーサはダークブロンドの髪を綺麗に結い上げ、水色の大きな目をもつ、綺麗な人だった。
エアネストの母親なので顔立ちが似ている。エアネストは母親似らしい。
ルイーサの出自は子爵家の次女。貴重なダークブロンドの髪と水色の瞳を持って生まれて、第三王妃の地位まで上り詰めた。
国王の隣には第一王子のワルフリートと、第二王子のティオが並んで立っていた。
第一王子と第二王子は第一王妃アンナ様の子である。第一王妃であるアンナ様は二十四年ほど前に亡くなっている。
第一王子と第二王子はローズブロンドの髪にエメラルドグリーンの瞳を持っている。
第一王子のワルフリートは、サラサラの短髪に切れ長の目を持つイケメン。感情が言葉や態度に出やすい人だ。
第二王子のティオはサラサラの前髪を七三でわけ、銀縁メガネをかけている。頭がいいのだが、ちょっとだけ口が悪い。
エアネストの記憶にある国王と王妃はとても温かな人たちだった。
今ボクの目の前にいる二人は、ひどく落胆した表情で冷たさとさげすみのまじった目でボクを見下ろしている。
ボクが金髪碧眼でなくなったことに対し、相当がっかりしているようだ。
ワルフリート兄上とティオ兄上もとてもやさしい人だったのに、今はその辺の野良犬か石ころを見るような目でボクを見ている。
黄金色の髪と藍色の目を失っても同じように愛されると思っていた。
髪と目の色が変わっただけで、こんなにも扱いが変わるんだ。ヴォルフリック兄上の言う通りだった。
ヴォルフリック兄上がボクの手を握っていてくださらなければ、ボクはきっとこの場の雰囲気に耐えられず倒れていただろう。
つないだままの兄上の手がとても温かい。大丈夫、ヴォルフリック兄上がいてくださる。ボクはきっとこの場を乗り越えられる。
「ヴォルフリックよ、久しいな」
兄上がタカのような眼光で父上をねめつけた。
「昨今は城の警備がだいぶ厳重になったようですね、エアネストを連れ城に入るのにも兵に槍を向けられ苦労しました」
「農民どもが押し寄せてきたからな、警備を強化するのは当然であろう」
「だというのに牢屋の周りには兵が一人もいませんでしたね」
「何が言いたい」
父上が鋭い目でヴォルフリック兄上を見すえる。
「おかしいではありませんか、農民が押し寄せてきて城の警備を厳重にしたのにも関わらず、誰一人農民を取り押さえに来ないなど」
兄上の言葉を聞き、父上の顔色がはっと変わる。
「てっきり陛下がこの機に乗じて、私を消すつもりかと思いました」
「口の利き方は相変わらずだな、まるで礼儀がなっておらん」
父上が険しい顔つきで兄上をじろりと見る。
「なんと不敬な!」
「身の程をわきまえなさい!」
ワルフリート兄上とティオ兄上がヴォルフリック兄上をたしなめる。
「これは失礼いたしました」
ヴォルフリック兄上が素直に謝罪した。その顔は一つも悪いとは思っていないように見えた。
ワルフリート兄上とティオ兄上にもそう見えたようで、ヴォルフリック兄上に尖った視線を向ける。
ボクはその様子をハラハラしながら見守っていた。
「エアネスト」
父上がボクに視線を移した。
「その髪の色はいかがした?」
「朝起きたら急に髪の色が変わっていました」
ヴォルフリック兄上が闇属性だということを知っているのは父上だけだ。
ワルフリート兄上とティオ兄上と母上は知らないこと。ボクの光の魔力を兄上に上げたことで、髪と目の色が変化したことは黙っていた方がいいだろう。
父上と母上とワルフリート兄上とティオ兄上がため息を吐いた。
「プラチナブロンドの髪と濃い青い目を持ち、生まれながらに国王の座を約束されていたお前がなんということだ」
ワルフリート兄上が冷たく言い放つ。
「エアネスト、どうやらあなたは神に見放されたようですね」
ティオ兄上の鋭利な視線が刺さる。
「お前が次の王になると思ったから親切にしてきたのに、あ~あ見事に無駄な時間と労力を費やした」
ワルフリート兄上が吐き捨てるように言った。
「はっきり言いすぎですよ兄上、もう少しオブラートに包んであげなくては。エアネストは甘やかされて育ったので、精神的に軟弱ですから」
ティオ兄上が薄ら笑いを浮かべる。
「もっともその軟弱者が次期国王になると予想し、無駄に高価な贈り物をしてしまった事をわたしも若干後悔していますが」
ティオ兄上が銀ぶちメガネを押し上げる。ボクを見るティオ兄上の目はとても冷ややかだった。
「なんだよティオも結局無駄だと思ってるんじゃん」
「ええ、エアネストにプラチナブロンドの髪と紺青の目以外の価値なんてありませんから」
「そうだよな、同じプラチナブロンドの髪に瑠璃色の瞳なら、いとこのソフィアに媚を売っとくんだった」
「隣国の凡骨王子にくれてやり、惜しいことをしましたね」
嘲笑(ちょうしょう)をまじえながら兄上達が話している。ボクに向けられた視線は侮蔑(ぶべつ)に満ちていた。
エアネストの記憶にある兄上たちはやさしかったのに、あれは幻だったのだろうか?
「ヴォルフリック久しぶりだな! 何年も塔に幽閉、いや塔で療養していた割には元気そうだな。聞いたぜ、お前雨を降らせたんだって!」
「兄として誇りに思いますよ」
ワルフリート兄上とティオ兄上は、ヴォルフリック兄上が黒い髪と瞳になり、牢屋に監禁されていたことを知らない。病弱のため塔に隔離されていたと思っているようだ。
「黙れ!」
ヴォルフリック兄上に睨まれ、ワルフリート兄上とティオ兄上はあわてて口をつぐんだ。
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