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六十七話「ノヴァさんと魔法の空間《ツァウバー・ラウム》と消えたシエルのパンツと」①
しおりを挟む「私とトマは村長さんの家の手伝いをしてきます。お二人ともお疲れでしょう。狭い家ですがゆっくりお休みください」
トマのお母さんがトマを連れ、家を出て行く。
トマの家にはベッドが一つしかないので、みんなで一緒には眠れないのだ。トマとトマのお母さんが俺たちに気を使い、ベッドを譲ってくれたのだ。
トマもトマのお母さんも、重症者の看病などで疲れているのに、悪いことをしてしまった。
だが実際問題、切実に眠い。シャワーを借りてベッドに横になりたい。
だけど寝る前にノヴァさんにご褒美の膝枕はしてあげたい。
ラック・ヴィルの宿を出てまる一日ノヴァさんとセックスしてない。一日一回解毒治療しなくてはいけないのだ。まあそれについては、ノヴァさんに二、三聞きたいことがあるんだけど。
ノヴァさんが先にシャワーを浴びていいよと言ってくれたので、お言葉に甘えシャワーを借りる。
浴室から出ると、トマのお母さんから借りた麻のロングワンピが消えていた。
代わりに水色のレースのパンツと同色のブラジャー(懲りないなぁノヴァさん)と、シルク素材の白のマイクロミニワンピが置いてあった。
用意したのは十中八九ノヴァさんだろう。
ノヴァさんの用意する服は、前にボタンが付いたワンピースが多い、今回用意されていた服もフロントボタンタイプだった。
外で着る服はくるぶし丈のロングスカート。室内で着る服はパンツが見えそうなマイクロミニ。自分が見るのはいいけど他の奴が見るのは癪ってことかな? ノヴァさんらしいや。
これが置いてあるってことは、今夜(もうすぐ朝だけど)は寝かせてもらえそうにないな。
ブラジャーを指先でつまみ持ち上げてみる、覆う面積が極端に少なくほとんど紐だ。おそらく胸の突起以外は隠せないだろう。
これを身に着けたらノヴァさんは喜ぶかな? 満面の笑みを浮かべペニスを勃起させるノヴァさんが目に浮かぶ。
でもなぁ、やっぱり少し抵抗が……うーんどうしよう??
このあと俺がブラジャーを身に着けたかどうかは、ご想像におまかせする。
そういえば俺の着ていた服とパンツがなくなっている。ノヴァさんが片付けてくれたのかな?
今まで使用済みのパンツやエッチな液の付いたシーツの処理などは、全てノヴァさんに任せてきたけど、どうやって処分してるんだろう?。
ノヴァさんが洗濯してる様子はないから、捨てているのかな? それとも炎《フランメ》の魔法で燃やしているのかな?
うーん、気になるな。今度ノヴァさんに聞いてみよう。
応援ありがとうございます!
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