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四十七話「白のベビードール①」
しおりを挟む――ノヴァ視点――
すやすやと眠る天使のような顔を眺め、艷やかな唇に口づける。
舌を口内に侵入させ貪りたい気持ちを抑え、部屋をあとにする。
昨日はお互いの気持ちを確かめ合い、将来を誓った。浴室でのハチミツにまみれたシエルは愛らしくも妖艶で、その上シエルがフェラしてくれたので、嬉しくてついハッスルしてしまった。
腹をぽっこりと膨らませ「もっ、無理……お腹タプタプでこれ以上は入らない……!」と涙目で訴えるシエルに「頼む! 最後にもう一度だけ!」と頼み込み中に出させてもらった。
中に出した子種が出ないように自身のペニスを栓にし、繋がったまま眠った。
寝ているシエルの体を拭き、シーツを変えたのは日が昇ってからだ。
その間もシエルは目覚めなかった、よほど疲れているのかすーすーと寝息を立てている。
もう少し加減したいのだが、瞳に涙をためて喘ぐシエルを見ていると抱きたい気持ちの方が勝って、ハッスルしてしまう。今日も一日中シエルと性行為したい。
片時も側を離れたくない愛しい婚約者を部屋に残し、部屋を出たのにはもちろんそれなりの理由がある。
階段のところに待機している宿の従業員から、大きな紙袋と食事の乗ったカートを受け取る。
薔薇の香りだろうかやたらと強い香水をつけている男だった。服や食事に匂いが付く、不快だ。こいつは二度と呼ばない事にしよう。
従業員の男がにやけた面で私に触れようと近づいて来る。殺してもいいだろうか? 殺意を込めて睨むと顔を青ざめさせ五歩後ろに下がったので、とりあえずこいつの処分は後にしよう。
紙袋の中を確認すると、私が注文した通りの服が入っていた。
部屋まで持って越させてもいいのだが、全裸のシエルが無防備に寝ている部屋に誰も入れたくなかった。
昨日の夕食も廊下で受け取った。シエルがシャワーを浴びている最中に、第三者を部屋に入れるなど私には出来ない。
下がるように伝えると、従業員は逃げるように階段を降りて行った。滑って転んだのか派手な音がしたが、私には関係のないことだ。紙袋を脇に抱え食事の乗ったトレーを押し部屋に戻る。
昨日はシエルの苦手な魚料理を注文してしまい後悔した。今日は野菜と果物中心にリクエストした。
叶うなら、またシエルに「はい、あーん」で食べさせて貰いたい。
甘い期待を抱き扉を開けると、ドンと音がし腹部に衝撃が走る。何事かと、下を向くとシエルが全裸で抱きついていた。
◇◇◇◇◇
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