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四十五話「シエルとノヴァの甘〜い夜♡」***

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大理石の床にタオルを敷きその上に仰向けに横になると、トロリとした液体を全身にかけられた。

「ひゃっ」

「すまない、冷たかったか?」

ハチミツの入った容器を持ちながらオロオロするノヴァさんが可愛い。

「大丈夫です、ちょっとびっくりしただけですから」

宿の部屋に戻ったノヴァさんが、ハチミツを使ったプレイがしたいと言い出した。「ベッドがべたべたになるので嫌です」と言って断ったら、お風呂に連れていかれた。

大理石の床では冷たいだろうと、タイルの上にタオルを敷かれ、その上に寝るように頼まれた。

お風呂ならハチミツでべたべたになっても洗い流せるし、タオルは洗うか捨てるかすればいい。

ノヴァさんも俺も生まれたままの姿だ。ノヴァさんの竿はまだ何もしてないのに、天を突くほどそそり立っている。

「シエルの首は甘いな♡」

ノヴァさんが、俺の首筋をなめ、ニヤニヤと笑う。

そりゃあ甘いでしょう、ハチミツをかけているんですから。

ノヴァさんが首、鎖骨、胸の突起の順にペロペロとなめていく。

「んっ……ひぁっ、やっ、くすぐったいよ……」

「シエルの全てを余すとこなくなめたい♡」

俺を見るノヴァさんの目が色欲に染まる。

ノヴァさんは普段はなめない脇の下や、へそにも舌を這わせた。

「やぁっ……! そんなとこ、なめちゃ、やっ」

「シエルの体はどこもかしこも甘い」

ノヴァさんが脇の下に舌を這わせながら、ニコニコと笑う。どう見ても変態だ。

ノヴァさんが性行為により立ち上がった俺のおちんちんに、ハチミツをたっぷりとかけ先端を口に含む。

ノヴァさんに全身をなめられて勃起してしまうなんて……俺もそうとうおかしい。

「やらぁ……っ、だ…めっ、ノヴァさん、汚いよぅ……!」

ノヴァさん頭を掴みおちんちんから離そうとするがびくともしない。

「ペロペロ……! はぁはぁっ……! シエルに汚いところなどあるものか!」

ノヴァさんは俺のちんこの根元を掴み先端をチュッチュッと吸い、キャンディでもなめるみたいに裏筋をじゅるじゅるとなめた。

「うっ♡ はぁ、あっ、あぁっ♡ や、らぁっ……! ノヴァさん、出ちゃう……離して……!」

「シエルの液は全て私が飲むので、安心して出してくれ!」

そんな事を言われたら余計に出しづらいよ!

「ふっ♡ やっ……! ああぁっ……ん!」

先端を強く吸われ、ノヴァさんの口内で射精してしまった。

ごくごくと音を立て、ノヴァさんが俺の出した子種を嚥下する。

俺の顔に急速に熱が集まり耳まで赤くなる、今なら恥ずかしさで死ねる。

「シエルの子種汁は美味だな♡」

口元を手の甲で拭きながらノヴァさんがふんわりとほほ笑む。スケベな言葉を発しているのに、美形が言うと妖艶な色気が漂い、ちょっとかっこよく見える。 

ノヴァさんと両思いだと分かって嬉しさで、俺の頭のネジも何本か抜けてしまったらしい。

「私もそろそろシエルの中に出したい!」

ノヴァさんがギンギンに勃ち上がり、先走り液でべたべたになったペニスを掴み、俺のアナルにあてがう。

「待って、ノヴァさん」

「どうしたシエル? ここまでしておいてセックスはダメだとか、中出しは嫌だとか連れないことを言うのか? そんなことを言われたら悲しみで死んでしまう!」

ノヴァさんが悲しげな瞳で俺に訴える。俺の中に入れられないぐらいで、簡単に死ぬとか言わないでほしい!

「そうじゃなくて、その……、あの……おっ、俺もノヴァさんの……を、ペロペロしたいなって……」

心臓がバクバクしてる。今、大胆なことを言った気がする。

「俺がノヴァさんのを口に含むのは、嫌……ですか?」

ノヴァさんの顔をちらりと見る。ノヴァさんさ耳まで真っ赤にしていた。

「嫌ではない! むしろ嬉しい! ぜひしてくれ!」

ノヴァさんの鼻息が荒い。そこまで期待されると恥ずかしいな。

「えっと、その……初めてだから、上手くできないかもしれませんが……」

「き、気にするな! シエルの小さな口が私の物を含むと想像しただけで、私の股間は破裂しそうだ!」

ノヴァさんの男根に視線を向けると、先ほどより大きくなっていた。あんな大きいの俺の口に入るかな?

ハチミツの残りをノヴァさんのそそり立ったペニスにかけ、指で軽く触れるとノヴァさんの男根がブルリと震えた。

こんな太くて長いのがいつも俺の中に……ドクドクと心臓が音を立てる。

ノヴァさんは膝立ちになってもらい、俺はノヴァさんの前で四つん這いになる。ノヴァさんのペニスに顔を近づけ、かり首に舌を這わせる。

ブシューーーーッッ!!

と音を立てノヴァさんが射精した。

「ひやぁっ!」

とっさに目をつぶったので精液は目に入らなかったが、ドロリとした液体が顔や髪についてしまった。青臭い匂いが立ち込める。

「すまない、シエルにフェラしてもらえると思ったら嬉しくて、興奮が抑えきれなかった」

ノヴァさんが濡れたタオルで俺の髪と顔を拭いてくれた。

俺は顔に残っていたノヴァさんの白濁した液を指ですくい、口に含んだ。

「ノヴァさんのも、甘いです♡」

本当はハチミツの味では誤魔化せないぐらい、苦かった。俺のもこんな味がしたのかな? ノヴァさんよく全部飲めたな。

精子を全部飲み込むような真似は、俺にはできそうにない。

「くっ、シエル可愛すぎるっっ!!」

「ふわっ? ノヴァさん??」

俺はノヴァさんの欲情スイッチを押してしまったらしい。

大理石の上に敷いたタオルの上に押し倒され、復活したノヴァさんの肉棒をアナルに突っ込まれた。 

今日は対面座位とか湯船でいちゃいちゃとか、いつもと違ったエッチを楽しみたかったのだが無理そうだ。

足をめいっぱい開かされ、足を持ち上げられ、腰を掴まれガンガン奥を突かれた。

シャワーでハチミツと精液を洗い流したあとは、ベッドでいっぱい愛し合った。

中に出された子種を掻き出したかったんだけど、ノヴァさんにとろけるくらい愛されて、くたくたになった俺を睡魔が襲う。

ノヴァさんのペニスが入ったままベッドに横になり、後ろからたくましい腕に抱きしめられ「愛しているシエル。絶対にシエルを離さない、永遠に側にいる」なんて言われ首筋にキスされると、ノヴァさんの子なら生んでもいいかな~なんて流されてしまいそうになる。

今日の俺は脳みそがとろけてるからダメだ。明日考えよう。



◇◇◇◇◇
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