BL「幼なじみに婚約破棄された僕が、隣国の皇子に求婚されるまで」第9回BL小説大賞、奨励賞受賞作品

まほりろ

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八話「はじらい死草②」***

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「あっ、あ…っ、ひゃっ♡ あっ、はぁ…ん♡ ノヴァしゃん、ノヴァしゃんの太っいのまらぁ?」

ノヴァさんは俺の乳首を舌先で転がしたり吸ったりしている。胸の突起を吸われるたびにエッチな声が漏れてしまう。

乳首を攻めながらノヴァさんの指が俺のお尻の穴を解かす。二本に増やされたノヴァさんの指が、前立腺を集中的に攻めてくる。

「あっ、あっ、ひっ……うっ、あっ♡ ノヴァしゃ~ん♡」

「まだだ、よく解かさないと痛い思いをするのはそなただぞ」

ノヴァさんがアナルを解かす指を三本に増やす。太くしなやかな指がバラバラに動き、俺の中を解かしていく。

「あっ、あん♡ はっ、ああ…ん♡ 指もしゅきだけど、そろそろノヴァしゃんのおちんちんもほちいの♡ 治療れしょ?」

こてんと首をかしげ、ノヴァさんを見上げる。

「くっ、どうなってもしらんぞ……!!」

ノヴァさんがアナルにいれた指を引き抜く。

「あん……♡」

喪失感と、もっとおっきいのが入ってくる期待で背中が震える。

ノヴァさんか俺の太ももをつかみ、大きく広げた。抜ぎ捨てたマントを丸め俺の背中に入れる。

俺のアナルはくぱくぱいやらしく閉じたり開いたりして、ノヴァさんを誘っていると思われる。アナルを凝視するノヴァさんの顔が赤い。

いやさっきまでその穴に指を入れてたでしょ?

「い、入れるぞ!」

「うん、ノヴァしゃんの、エッチな棒ちょうらい♡」

俺の頭は完全に沸いていた。後で正気に戻ったら顔から炎が出るほど恥ずかしいだろう。黒歴史ってやつだ。

はじらい死草のせいで頭がおかしくなってるんだ! と自分に言い聞かせる。治療行為でなかったら爆死してる!

ノヴァさんは自身の肉棒を掴み、アナルに押しつけてくる。

「ぅっ、はっ…♡ あっ、あ…っ、ぁあっ!」

入り口をぐりゅぐりゅと突かれ、中をこじ開けられ、痛いはずなのに……はじらい死草のせいなのか、快楽しか感じない。

肉壁を押しわけて、ノヴァさんのおっきな男根が中に入ってくる。

「はぁ、ああ…っ、はぅっ、あっ……、ひゃああん♡」

ノヴァさんのおちんちんが前立腺に触れ、俺はたまらず高い声を出してしまう。

ノヴァさんは構わずにずりゅずりゅとペニスを進めていく。

ずん! 突かれノヴァさんのペニスが俺の最奥の扉をノックした。 

「はぁん……♡」

それだけでいっちゃいそう、いや実際に達していた。

白濁液が俺の腹部を濡らす。

「くっ、あおりすぎだ……!」

ノヴァさんが顔をしかめ、俺の腰を掴みペニスをゆっくり引き抜き、再び最奥を突いた。

「ひゃん……♡」

ノヴァさんの腰の動きが徐々に激しくなっていく。

「はぁっ、ひっ、あっ♡ ふっ、あっ、はん……♡」

ノヴァさんが腰を打ち付けるたびに俺のおちんちんがふるふると揺れる。

先ほど達したばかりなのに、俺のおちんちんは完全に勃起していた。

「くそっ、可愛いすぎるっ……!」

揺れるおちんちんを見ながら、ノヴァさんがボソリと漏らした。

ノヴァさんもおかしくなってるのかな? 揺れるおちんちんを見て「可愛い」と発言するなんてどうかしてる。まあでも、正気じゃ出会ったばかりの男を抱けないか。

「はっ、あっ♡ ひっ、ふっ♡ ああっ♡♡ ノヴァしゃん、ちゅーして♡」

俺のとろけた頭は、ノヴァさんに追い打ちをかけるような事を言う。

ごめんなさい、ごめんなさい! 正気に戻ったら全裸で土下座します!

「……き……だ、シエル……!」

ノヴァさんは俺の名前を呼びながら、唇にキスをした。

名前を呼ぶ前に何か言っていたような気がするが、聞き取れなかった。

「ふっ、……んん、ン……っ♡」

ノヴァさんの舌が俺の舌を絡めとる。俺はノヴァさんの首に手を回す。

くちゅくちゅと唾液の混じる音がする。

ノヴァさんの手が胸の突起をやさしく撫でる。

上の口と下の口を同時に攻められ、俺はイキそうだった。

「はぅっ♡ あっ、ふぁっ……♡♡ ノヴァしゃん、イっちゃう……!」

「イケばいい」

ノヴァさんのペニスが最奥をぐりっと突く。

「ふぁあああっ♡♡」

俺が達すると、ノヴァさんが俺の中で達した。

「出すぞ……!」

「ひゃあああっ♡」

ノヴァさんの子種が俺の中に注がれた。



◇◇◇◇◇
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