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六話「ティミディテの森」*

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「痛っ……!」

裸足で森を歩くのは危険な行為である。というより無謀である。

街道とは違い、とがった木の根や、とげの生えたつたなどがあちこちに存在している。

森に入って一分、棘の生えた蔦に足を取られ、ふくらはぎを大きく切ってしまった。

あまりの痛さにその場にうずくまると、先を歩いていたノヴァさんが俺の様子に気づき戻ってきてくれた。

「大丈夫か?」

「ちょっと切っただけですから」

森に入って一分でこの失態、完全に足手まといになっている。

「すまない、そなたが裸足なのを忘れていた」

ノヴァさんが回復ベッセルングをかけてくれた。

ふくらはぎの傷が治っていく。

何度見ても魔法ってすごいな。

「ありがとうございます」

笑顔でお礼を伝えると、ノヴァさんの顔が赤くなった。

「次はケガしないように気をつけますね」

「素足でそれは難しいだろうな」

「ふぁっ、ちょっ……ノヴァさん!」

ノヴァさんが俺の肩と足に手をそえ、持ち上げた。お姫様抱っこというやつだ。

「裸足で森を歩くのは危険だ、すまないが森を抜けるまでこうさせてもらう」

「……はい」

まあ、三歩歩くたびにケガされたんじゃ、日が暮れたって村にたどり着けないよな。

そのたびに回復ベッセルングをかけさせられたんじゃ、ノヴァさんも大変だろうし。

そういえば、ザフィーアも回復魔法が使えるんだよな。次からは自分で治そう。

しかし、ぜいたくは言えないがお姫様抱っこよりおんぶがよかったな。

海外にはおんぶという概念がない国もあると聞いたことがある。ノヴァさんがおんぶを知らない可能性もある、お姫様抱っこでも仕方ないか、裸足で歩くよりずっといい。

可愛い女の子ならともかく、会ったばかりの男をお姫様抱っこしなくちゃいけないなんて、ノヴァさんも気の毒に。

俺の着ていたシャツが振動でめくれ、桃色のちんこが顕になる。俺はシャツの裾を引っ張りちんこを隠した。

「ちゃんと掴まっていてくれ、落としそうだ」

「すみません」

俺はちんこを隠すのを諦め、ノヴァさんの首に手を回ししっかりと抱きついた。

俺が女なら、ノヴァさんに何を言われてもシャツの裾で大事なところを隠し続けただろう。

だが俺は男だ、昨日全裸で一緒に野宿した仲だし、いまさら隠すことでもないだろう。

ザフィーアのちんこは小ぶりで、先端はピンク色で、毛が生えていなかった。

十八歳にしてこの成長の遅さ。精通もしてなさそうだな。

性的なことに厳格な国だったからな。快楽を得るためにちんこをいじったりしなかっただろうし。

筆頭公爵の一人息子で、王太子の婚約者であるザフィーアに猥談わいだんをするような友人もいなかったしなぁ。

ノヴァさんも粗末なちんこになんか興味ないよな。

ちらっとノヴァさんを見ると、ふるふる揺れる俺のちんこを凝視していた。

ノヴァさんは俺の視線に気づき、慌てたように視線を逸した。

毛の生えてないちんこが珍しかったのかな?

ノヴァさんのは立派だったもんな。

どうせ転生するならノヴァさんみたいな長身で細マッチョの美形な剣士が良かったな。

ザフィーアも目鼻立ちは整っているけど美形っていうよりは可愛いって感じなんだよな。

体は小さいし、華奢きゃしゃだし、力はないし、肌が白くて体が細くて髪は腰まで長くて、これじゃ美少年っていうより美少女だ。

例えるなら中二の貧乳の女子の体に、ちんこをつけた感じ。まるで男らしさがない。

もう少し年を重ねれば背がすらっと伸びて、筋肉がついて男らしくなるのだろうか?

ノヴァさんは奇麗な顔をしてるけど男らしさがある、ほどよくついた筋肉、育ちの良さを感じさせる洗練された動き、そこから醸し出される大人の色気、実に羨ましい。

ノヴァさんの顔を見ていたら、心臓の鼓動が早くなった。トクントクンとうるさいくらいに鳴っている。

心なしか体も熱い、寒中水泳したあと全裸で野宿したから熱が出たのかな?

「んっ、ん……」

振動するたびにシャツで乳首がこすれて、変な声が漏れてしまう。

ザフィーアは絹の服しか着たことなかったから、粗末な布でできた服の摩擦に肌が慣れていないようだ。ちょっとした刺激で声が出そうになる。

やばい、昨日会ったばかりの人にお姫様抱っこされて乳首をピンピンに立ててたら、変態だと思われる。

「んっ、ん……ぁっ」

俺の意思を無視し体は敏感に反応してしまう。熱は引く気配がない、それどころかどんどん熱くなっていく。

下半身に目をやれば、むき出しのおちんちんがゆるく立ち上がっていた。

俺はノヴァさんの首に回していた手を離し、シャツの裾を引っ張り、立ち上がりかけたおちんちんを隠した。

恥ずかしくてノヴァさんの顔は見られない。

「ぁっ、ひっ、んん……!」

シャツでちんこを隠したのはいいが、布でおちんちんが擦れ、高い声が漏れてしまう。

やばい! このままではノヴァさんにお姫様抱っこされたまま達してしまう……!

『この、淫乱! 変質者が! みだらな液で私の衣服を汚したな!』

そうなったらノヴァさんに死ぬほど冷たい目で睨まれ、口汚くののしられ、森に置き去りにされてしまう! それは困る……!

「ノヴァさん、あのっ……」

もじもじしながら、ノヴァさんのシャツを引っ張る。

「どうした?」

ノヴァさんも俺の体の異変に気づいているのだろう、ノヴァさんの声が上ずっている。ここはどうか気がつかないふりをしていただきたい。

「とっ、トイレに……」

森の中に当然トイレはないが、ここは察してほしい。

「分かった、ではその木の影でしてくるといい」

「……はい」

俺はこくんとうなずいた。

「ぁっ……!」

地面に下ろされた振動だけでイキそうになる。足に力が入らずよろめいてしまい、ノヴァさんの胸に顔をうずめしまった。

ノヴァさんが息をのむ音が聞こえた。

ごめんなさい、男に抱きつかれても嬉しくないですよね。

「ノヴァさん、絶対に見ないでくださいね! でも、遠くに行かないでくださいね!」

自分でも勝手なお願いをしていると思う。

だがここでノヴァさんに見捨てられたら、森の中で装備するものがシャツ一枚の俺は、確実にのたれ死ぬ。

「分かった」

ノヴァさんが、首を縦に振る。

俺はふらつく足で大きな木の後ろにまわり、木の根本に腰をおろした。

俺のおちんちんは天をつくほどそそり立っていた。

早く擦りたい、イキたい……!

震える手でシャツをたくし上げ、左手を胸に、右手をおちんちんに置く。

「ん、ぁっ……!」

カチンコチンのおちんちんは触れただけで、達ってしまいそうだった。

ピンク色の胸の突起に触れるとこちらも硬くなっていた。

つまんだり、指先で転がしたり、やさしくなでたりして、緩急をつけて自分の乳首をいじる。

「ぁっ、んんっ、ん、ふぁっ……!」

やばい、乳首攻め気持ちいい……!

ごめんザフィーア。レーゲンケーニクライヒ国では性行為は罪悪で、自分で自分の胸の突起をいじるなんて絶対にやっちゃいけない行為だったんだろうけど、この体、感度よすぎ……! 乳首攻めすごく気持ちいい!!

「んっ、ンんんっ、んっ……ふぁっ!」

息が上がる。

すぐ近くにノヴァさんがいるから、声を抑えなくちゃいけないのに……! 我慢できない!

「あっ、あっ、ぁあっ! ひぅ…ん!」

乳首と一緒にちんこを擦ると、数回擦っただけで達してしまった。白濁した液が俺の右手を濡らす。


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