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第三章
98話・後日談11「君に永遠の愛を誓う」最終話・R18
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「ところでハルト様、『若返ったせいかな……? この体すぐ勃っちゃうんだ』ってどういう意味ですか?
子供の姿から大人の姿になったのなら、若返ったというのはおかしいのではありませんか?」
「それは……リーゼロッテの中で達したあと、一度四十一歳の姿になったんだ。
その後アダルギーサから貰った薬で二十歳若返ったから、その言葉が出てきた訳で……」
リーゼロッテが僕の胸をポカポカと叩く。
「痛っ、痛いよ、リーゼロッテ!」
「私、ハルト様の四十一歳のお姿を見てないです。
酷いです。
私に黙って若返りの薬を飲むなんて」
「ごめんね。
リーゼロッテには、四十一歳のしょぼくれたおじさんの姿を見せたくなくて……」
特に下半身の何が興奮してもぐにゃぐにゃのままなことは、彼女には知られたくなかった。
アダルギーサに頼めば、四十一歳の体でもぎんぎんになる薬を作って貰えるかもしれないけど、それはそれで傷つく。
「私、言いましたよね。
ハルト様のお心に惚れていると。
だからハルト様がどんな姿になっても、例えハルト様がおじさんになっても、おじいさんになっても嫌いになったりしません!」
「ありがとう、リーゼロッテ」
リーゼロッテがここまで言ってくれたんだ。僕も彼女に本当のことを伝えなくちゃ。
「実は、四十一歳の僕はリーゼロッテの裸を見ても、おっぱいを揉んでも勃たたなくてね……。
そんな情けない姿を君に見せたくなかったんだ」
「セッ……、夫婦の営みだけが愛を確かめ合う方法ではありませんわ」
リーゼロッテが「セックス」と言いかけて、言い直した。
「うん、そうだね。
リーゼロッテが言うように愛を確かめ合う方法は沢山ある。
でも僕は男だから、一度リーゼロッテの体を知ってしまったから、我慢出来そうにないんだ。
毎日、毎晩、いや昼夜を問わず君を抱きたいと思ってる!
リビングや、キッチンや、玄関や、階段や、廊下や、外で君と体位や服装を変えて色んなセックスを試したい!
出来れば君の中に僕の物を一日中入れたままにしたい!!」
「……、ハ、ハルト様……卑猥です」
リーゼロッテの顔がみるみる赤く染まっていく。
「うん、僕は卑猥だよ。
さっきまでしていたのに、今も君としたくてたまらないんだ。
リーゼロッテはこんな卑猥な僕は嫌い?」
「き、嫌いになったりしません!
ハルト様の……せ、生理的な欲求の強さはよく分かりました。
ハルト様、約束してください。
私以外とは絶対にエッチな事をしないって!」
「君以外に性欲なんか抱かないよ。
君以外の人間に触れるのも、君以外の人間を視界に入れるのも嫌だ。
リーゼロッテも約束してくれる?
僕以外とはセックスしないって」
「私もハルト様以外の人に触れられるなんて嫌です!
ハルト様以外の方とは、せ、性行為どころか口づけを交わすのも嫌です!」
「ありがとう。
僕はリーゼロッテの事だけを生涯愛すると誓うよ!」
「私も、ハルト様のことだけを一生愛し続けると誓います!」
リーゼロッテと深くキスを交わした。
「それから僕が四十一歳になった姿は、二十年後に見せて上げられるよ」
「楽しみにしてます」
「その頃には僕はすっかりおじさんになってるけど、それでもいいかな?」
「ハルト様がおじさんなら、私はおばさんになってます」
「リーゼロッテは歳を重ねてもおばさんになんかならないよ」
「それはハルト様も一緒です」
このあと僕たちは、ベッドの中でイチャイチャしながらお互いの良いところを伝えあった。
アダルギーサの開発した若返りの薬が定期的に食事や飲み物に混ぜられていたらしく、あと百年はこの姿のままだと言うことを……このときの僕たちは知らない。
――終わり――
最後まで読んでくださりありがとうございます!
子供の姿から大人の姿になったのなら、若返ったというのはおかしいのではありませんか?」
「それは……リーゼロッテの中で達したあと、一度四十一歳の姿になったんだ。
その後アダルギーサから貰った薬で二十歳若返ったから、その言葉が出てきた訳で……」
リーゼロッテが僕の胸をポカポカと叩く。
「痛っ、痛いよ、リーゼロッテ!」
「私、ハルト様の四十一歳のお姿を見てないです。
酷いです。
私に黙って若返りの薬を飲むなんて」
「ごめんね。
リーゼロッテには、四十一歳のしょぼくれたおじさんの姿を見せたくなくて……」
特に下半身の何が興奮してもぐにゃぐにゃのままなことは、彼女には知られたくなかった。
アダルギーサに頼めば、四十一歳の体でもぎんぎんになる薬を作って貰えるかもしれないけど、それはそれで傷つく。
「私、言いましたよね。
ハルト様のお心に惚れていると。
だからハルト様がどんな姿になっても、例えハルト様がおじさんになっても、おじいさんになっても嫌いになったりしません!」
「ありがとう、リーゼロッテ」
リーゼロッテがここまで言ってくれたんだ。僕も彼女に本当のことを伝えなくちゃ。
「実は、四十一歳の僕はリーゼロッテの裸を見ても、おっぱいを揉んでも勃たたなくてね……。
そんな情けない姿を君に見せたくなかったんだ」
「セッ……、夫婦の営みだけが愛を確かめ合う方法ではありませんわ」
リーゼロッテが「セックス」と言いかけて、言い直した。
「うん、そうだね。
リーゼロッテが言うように愛を確かめ合う方法は沢山ある。
でも僕は男だから、一度リーゼロッテの体を知ってしまったから、我慢出来そうにないんだ。
毎日、毎晩、いや昼夜を問わず君を抱きたいと思ってる!
リビングや、キッチンや、玄関や、階段や、廊下や、外で君と体位や服装を変えて色んなセックスを試したい!
出来れば君の中に僕の物を一日中入れたままにしたい!!」
「……、ハ、ハルト様……卑猥です」
リーゼロッテの顔がみるみる赤く染まっていく。
「うん、僕は卑猥だよ。
さっきまでしていたのに、今も君としたくてたまらないんだ。
リーゼロッテはこんな卑猥な僕は嫌い?」
「き、嫌いになったりしません!
ハルト様の……せ、生理的な欲求の強さはよく分かりました。
ハルト様、約束してください。
私以外とは絶対にエッチな事をしないって!」
「君以外に性欲なんか抱かないよ。
君以外の人間に触れるのも、君以外の人間を視界に入れるのも嫌だ。
リーゼロッテも約束してくれる?
僕以外とはセックスしないって」
「私もハルト様以外の人に触れられるなんて嫌です!
ハルト様以外の方とは、せ、性行為どころか口づけを交わすのも嫌です!」
「ありがとう。
僕はリーゼロッテの事だけを生涯愛すると誓うよ!」
「私も、ハルト様のことだけを一生愛し続けると誓います!」
リーゼロッテと深くキスを交わした。
「それから僕が四十一歳になった姿は、二十年後に見せて上げられるよ」
「楽しみにしてます」
「その頃には僕はすっかりおじさんになってるけど、それでもいいかな?」
「ハルト様がおじさんなら、私はおばさんになってます」
「リーゼロッテは歳を重ねてもおばさんになんかならないよ」
「それはハルト様も一緒です」
このあと僕たちは、ベッドの中でイチャイチャしながらお互いの良いところを伝えあった。
アダルギーサの開発した若返りの薬が定期的に食事や飲み物に混ぜられていたらしく、あと百年はこの姿のままだと言うことを……このときの僕たちは知らない。
――終わり――
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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いつも感想ありがとうございます!🙏✨🥰💕
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ぶんまる様
いつも感想ありがとうございます!😄✨
最終回までお付き合いいただけて嬉しいです!🥳✨
こんな褒めていただけると続きを書いた甲斐があります!💖🥰✨
努力が報われました!ありがとうございます!!🥳🥰✨💕
penpen様
毎話感想ありがとうございます!(*´∀`*)
最後までお付き合いくださりありがとうございました!😄✨
ハルトとリーゼロッテの死後、アダルギーサとシャインだけ残されるのが不憫で……二人は不老不死に。💦(;´∀`)