【BL】完結「異世界に転移したら溺愛された。自分の事を唯一嫌っている人を好きになってしまったぼく」

32話「それから」最終話＊

◇◇◇◇◇最終話◇◇◇◇◇



 「リュート、エッチしたい♡」

「うん、この実験が終わったらね」

「もう、そればっかり」

「お母さま、えっちってなぁに？」

「わぁっ、ミハエル起きちゃった？！」

ぼくの服の裾を引っ張る可愛い我が子。リュートと同じ青い髪で、顔立ちも似ている。将来美形に育つこと間違いなし！

「ソフィーとレオも起っきしたよ」

「ええっ？？」

長男のミハエル四歳を筆頭に、次男のレオ三歳、長女のソフィー二歳がいる。

リュートと中出しセックスしまくっていたら、いつの間にか三人も子を授かっていた。

子供たちにぼくの魅了の技は効かないようで、ホッとしている。まだ幼いから効かないだけかもしれないから、油断はできないけど。

ソフィーはぼくにそっくりな顔立ちの茶髪に黒い目の女の子、レオはぼくの両親に似て黒髪で顔はリュートに似ている。

子供たちが起きてしまったので、今日は性行為を出来そうにない。

一日一セックスを目標にしてきたのに、子供が三人に増えてからは、三日に一回しかエッチしていない。

その三日ぶりのセックスも、お預けになりそうだ。

「お母さま泣いてるの？」

「泣いてないよ、瞳がうるうるしているだけ」

「ハルトを泣かせるなんて、いけない子たちだね。眠りシュラーフ」

リュートが呪文をとなえると、ミハエルがぼくにもたれかかり深い眠りについた。

「ちょっ……リュート？！」

お仕置きにしては過激すぎない？

「いけない子にはおしおきが必要かな」

このあとリュートはレオとソフィーにも眠りシュラーフの魔法をかけていた。

「リュート、やりすぎじゃない？」

セックスするために、子供に魔法をかける？

「おれの奥さんを泣かせるからだよ」

リュートがくすりと笑う。

「それにハルトはセックスしないと、機嫌が悪くなるし」

「それは認めるけど」

「それともセックスをやめて、子供たちを起こして遊んで上げる？」

「やっ、それはだめ……！」

リュートとエッチしたい！

「ハルトは本当に快楽に正直だね」

リュートとの性行為が気持ち良すぎるのがいけない。

「セックスが終わったら、子供たちと遊ぼうか」

「うん」

結局、リュートとの性交が気持ちよすぎて、「リュート、もう一回♡」「あと、一回だけ♡」とおねだりしてしまい、夕飯の準備の時間までセックスに興じてしまった。

ぼくたち、だめな親だな。



◇◇◇◇◇終わり◇◇◇◇◇




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