【BL】【完結】貧乏男爵子息の僕がイケメン公爵令息に愛されるまで

まほりろ

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九話***

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◇◇◇◇◇サフィール視点◇◇◇◇◇



朝の光が窓から差し込む、窓の外では小鳥がチュンチュンと……。

ベッドに横になった僕を、後ろから誰かが抱きしめている。僕のアナルにはペニスが……。

僕を後ろから抱きしめている人が、おちんちんと乳首を同時にいじる。

これが朝チュンというやつか……とぼんやりと考える。二秒後、背中を冷たい汗が伝う。

いま僕は誰に抱かれている……?

僕のお尻に入っているのがレオナルド様の逸物いちもつならいい。

処女を失った僕に飽きたレオナルド様が、友達や舎弟に僕を払い下げたとしたら……?

これからみんなで僕を回す予定とか?

背筋を嫌な汗が流れる。

レオナルド様に、初めてを捧げられれば後はどうでもいいと思っていた。

だけどレオナルド様にやさしく抱かれた次の日、レオナルド様の目の前で、レオナルド様のご友人たちに回されるのはつらい!

「やっ、やだ……!」

僕の体をはう手を払う。

「サフィール、すまない。怖がらせたか?」

後ろからやさしい声が聞こえる。

顔だけ振り向くと、眉根を下げたレオナルド様の顔があった。

「レオナルド様……?」

よかった、僕のアナルに入っていたのはレオナルド様の男根だった……!

心の底からホッとした。

「すまない、サフィールが可愛すぎて起きるまで待てなかった」

レオナルド様が僕の首筋をチュッと強く吸う。

「ん……」

それだけで、心臓がドキドキしてしまう。

「したい、サフィールを抱き潰したい!」

レオナルド様が僕の耳をなめ、耳たぶを軽くかむ。

背筋がゾクゾクとする。

「でも、僕……部屋に帰らないと」

昨日の午後の授業をさぼってしまった。寮の部屋に帰らず無断外泊してしまった。

反省文の提出はさけられない。

「案ずるな、そなたは体調を崩し私の部屋に泊まったことになっている、届け出も出してある」

「そうですか」

胸をなで下ろす。

ん、待てよ? 僕、レオナルド様の部屋に泊まったことになってるの? それはそれでいろいろとまずいような……?

口約束とはいえ婚約者のいる身で、他の男性の部屋に泊まってしまった。

婚約破棄はさけられないだろうな。自ら望んだことだ受け入れよう。

「今日は休みだ、一日中サフィールの中に挿れていたい!」

一日中? レオナルド様って絶倫なの?

これだけ性欲が強いと処理するのも大変だろうな。レオナルド様の相手をしている人は大変だな。それとも複数の相手を代わる代わる抱いているのかな?

僕もレオナルド様のセフレの一人にしてもらえないかな?

うつぶせにされ、腰を掴まれ後ろから突かれる。触れる角度が変わり、体がピクピクと震える。

「あっ、あっ……! はぁ、レオナルド様ぁぁ……!」

まだいいって言ってないのに……!


◇◇◇◇◇
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