【BL】【完結】兄様と僕が馬車の中でいちゃいちゃしている話

まほりろ

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十八話「兄様と僕が馬車の中でいちゃいちゃしている話⑦」***

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「やっ、兄様ぁ……!」

ゴトゴトと揺れる馬車の中。

「ふふっ、エミリーは可愛いね」

ガタッと音を立て、馬車が大きく揺れる。

「ああっ、ん!」

兄様の逸物が深く刺さる。

馬車の中で、僕は兄様の膝の上に向かい合わせに座らされている。

僕のシャツのボタンは全て外されていて、下半身は靴下しか身に着けていない。

兄様との二回戦目。

「馬車が家に着いちゃうよ」

「それまでには終わらせるよ」

兄様はフフッと笑い、最奥を突いた。

「ん、ふぁっ♡」

「エミリーは本当に愛らしいな」

兄様はにこにこと笑いながら、僕の腰を掴み中をズンズンと突き続けた。


◇◇◇◇◇


「失礼します、リーヴェス様、エミリー様、お屋敷に到着いたしました」

御者が馬車のドアを開ける。

「しーっ」

兄様が小声で話す。

「エミリーは疲れて寝てしまったようだ、私が部屋まで運ぶ、お前はもう下がれ」

「はっ、かしこまりました」

御者が離れていく足音が聞こえる。

「行ったよ、もう起きてもいいよエミリー」

「はい……兄様」

僕は兄様の上着をかけてもらい、寝たふりをしていた。

馬車の中で兄様と性行為をしたあと、どんな顔で御者にあっていいのか分からず、兄様に頼んでたぬき寝入りしていたのだ。

ちなみに兄様の服は正されているが、僕の服は乱れたままだ。

シャツのボタンは全開だし、ズボンとパンツは半分下ろされたままで、おちんちんがこんにちはしている。

兄様の上着で隠していなかったら、御者は悲鳴を上げていたことだろう。

馬車の中には、精液の匂いが充満していたはずなのに爽やかな花の香りがする。

兄様と僕についた白濁した液もきれいになっていた。

兄様が浄化の魔法を使ってくれたのかな?

「兄様、もう服を着てもいい?」

兄様のシャツの袖をちょいちょいと引っ張る。

「どうしよう? このまま部屋に運びたい気もする」

このまま……兄様に運ばれる? 胸もお尻もおちんちんも丸出しのままで……!?

かぁっと音を立て頬に熱が集まる。

「やだぁ……兄様ぁ」

涙で視界が歪む。

「冗談だよ」

兄様がくすりと笑う。

「明日も馬車の中でセックスしてくれるなら、服を着てもいいよ」

兄様が僕の耳に顔を寄せ、ささやく。

明日も兄様と馬車の中でエッチなことするの? ボンと音を立て、僕の顔が深紅に染まる。

「兄様ぁ……!」

兄様の服を強く握る。

「約束してくれるかな?」

「…………うん」

僕は小さくうなずいた。

「よしよしエミリーはいい子だね、服を着てもいいよ」

兄様が花がほころぶように笑い、僕の髪をなでる。

「もっとも、部屋でまた脱がすことになるんだけどね」

兄様が爽やかなほほ笑みを浮かべる。

今日は兄様に朝まで組み敷かれてしまうパターンかな。





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