【BL】【完結】兄様と僕が馬車の中でいちゃいちゃしている話

まほりろ

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三話「兄様が僕の体をこしょこしょする話③」*

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兄様は僕の腰に手を回し、正門へ歩いていく。

前を歩いていた学園の生徒が、兄様を見て道を譲り深く頭を下げた。

僕としては端っこを歩きたいんだけど、兄様はいつも道の中央を通る。

そのたびに生徒が海が割れるように左右に避け、兄様のための道ができる。

最近はなれてきたけど、知らない人に頭を下げられるのって変な気分だなぁ。

正門にはシュトラウス公爵家の迎えの馬車が来ていた。

僕が先に馬車に乗り、兄様が後から馬車に乗り込む。

次男の僕が先に馬車に乗るのは変なので、僕は兄様の後から乗るよと伝えたら、兄様は笑いながら「レディーファーストだよ」と答えた。僕は女の子じゃないのに。

僕が頬をふくらませると、兄様はにこにこしながら僕の頬をつついて楽しんでいた。

兄様はいつも僕を子供扱いする。僕も明日で十八歳になるのに。

馬車のドアが閉まると、兄様は僕の腰に手を回してきた。

今までも兄様が僕の手を握ってくることや、肩に手をおくことはあった。だけど馬車の中で腰に手を回されたのは初めてだ。

兄様の手は腰というより、僕のお腹と胸の中間ぐらいに添えられている。

馬車が揺れるたびに、兄様の手が僕の胸の突起に触れるのでくすぐったくてたまらない。

兄上の反対の手は僕の膝の上に置かれ、馬車が揺れるたびに僕の大事なところに触れてこそばゆい。

ガタッと音がして馬車が大きく揺れ、兄様の手が僕の平らな胸を包み、胸を軽く揉んだ。反対の手は、僕のおちんちんを包みこむようにズボンの上から触れていた。

「んっ……」

普段人に触れられたことのない箇所に触られ、思わず声が漏れてしまう。

兄様の手はすぐに胸の突起に触れるか触れないか位置に戻っていく。反対の手もおちんちんに触れるか触れないかの位置に戻っていく。

今のは何だったんだろう?

揺れたはずみでつい触ってしまっただけだよね? きっとそうに違いない。


◇◇◇◇◇



※主人公と周りの人が勘違いしているだけで、主人公の誕生日は昨日でした。主人公はすでに18歳を超えています。
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