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088 盗賊さん、愚痴を聞く。
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「ヒロちゃん、お夕飯摂るのにどこかいいお店知ってたりする?」
「ボクもここに来て日が浅いからほとんど知らないよ」
「だよねぇ」
テーブルに突っ伏して気怠げに応じるサク姉は、ボクの回答は予想済みだったらしい。
「一応、案内できる店は一軒だけあるにはあるけど。まだ今朝頼んだ調査報告受けてないから、待たなきゃなんだよね」
「そういえば言ってたね。アッシュのやつが気を利かせて私らの分までなにか買ってきてくれるといいんだけど、望み薄よね」
「まぁ、それは期待出来ないかもしれないけど、ここの管理者がそろそろ帰ってくるだろうから食事の心配はしなくても平気だよ。今日、ふたりをここに連れて来ることはきちんと伝えてあるから」
そう応じながらボクは、連れて来る人数まで伝えていたかどうか、自信が持てなかった。
「本当に私達もここに滞在しても大丈夫なの?」
「平気だと思うよ。今はボクと管理者のふたりだけだからね、ここを使ってるの」
「それなら生活費くらいは管理者のひとに渡しておかないとね。私は錬金術に関してはからっきしだからギルド関係のことは手伝えないだろうし」
「サク姉の召喚獣がいればいろいろとやれることはあると思うけど、サク姉はサク姉の仕事があるだろうしね」
「仕事といってもこの付近のダンジョンの攻略とかだし、その辺りは私達の裁量任せだから後回しでも問題ないんだよね」
「それならさ。サク姉、明日はボクと一緒にダンジョンに行かない? 畑を管理させるのに魔物としてのゴーレムを捕獲したいからさ」
「いいよ。アッシュはどうする?」
「魔物を捕獲するのに、足止め要員としてついて来てくれると助かるけど」
「まぁ、あいつのことだから面倒な要求して来そうではあるのよね」
「そこはもう諦めてるよ。今日はどこでなにしてるのか知らないけど、ちゃんと帰って来るのかな」
「どうだろ。いつも思い付きで行動してるからね、あいつ」
「本当に仕方ないね」
ここにはいないアッシュに呆れてため息を吐く。その会話が切っ掛けになったのか、それからはサク姉のアッシュに対する愚痴の聞き役に徹することとなった。相当に不満が溜まっていたらしく、ボクに話したことである程度は陰鬱な気分は解消されたようだった。
18の鐘が鳴って、しばらく経ったころにグレンが帰宅した。ボクは出迎えるように玄関へと歩み寄る。グレンは目に見えて疲労しており、服や身体を土で汚していた。
「おかえり、グレン。もしかして借用地の整地してたの?」
「ん、あぁ、孤児院のガキんちょどもと一緒にな。魔力循環の訓練も兼ねて農具持って耕してたんだが、調子が良かったのは最初だけでな。昼過ぎからはまともに魔力循環も出来ねぇくらいにバテちまったよ」
「そりゃ慣れない肉体労働をしたらそうなるよ。明日は筋肉痛で動けなくなるんじゃない」
「そいつは考えるだけで、嫌になるぜ」
「とりあえず、お風呂入って土汚れ落としてきなよ」
「あぁ、そうするわ。このままじゃ料理出来ねぇしな」
「そんなに疲れてるんなら、どこか屋台で出来合いのものを買って来て済ませた方がいいんじゃない」
「いや、節約しねぇとだし。今ある食材をさっさと使っちまわねぇと傷んじまうからな」
そんなボクらのやり取りをテーブルに座したまま聞き耳を立てていたらしいサク姉が、自分の存在を主張するように手を挙げて大きく振りながら話に割り込んで来た。
「それなら私がつくろうか? 一般的な料理くらいならひと通り出来るからさ」
グレンは唐突に話しかけてきたサク姉の存在に驚き、すぐにそれが誰かなのか思い至って、ボクに視線をよこしてきた。ボクはそれに頷きを返した。
「まだ紹介出来てなかったけど、彼女がボクと同郷の友人だよ」
「私、サクラ・イーゼレクトよろしくね」
サク姉はこちらに歩み寄って来るでもなく、テーブルについたまま自己紹介していた。
「オレはグレンってんだ。よろしく頼むよ」
「はいはーい。よろしくね」
男相手だと露骨に態度が悪くなるサク姉は、遠慮もなにも放り投げてグレンに対して雑に言葉を投げた。
「それで台所と食材を借りてもいいのかな」
「いや、さすがにお客人にそんなことさせられねぇよ」
「そういうのいいよ。あなたは疲れてるのは見え見えだし、私は別に疲れてるわけでもない。それに滞在の許可ももらってるから、なにもしないってのは私としても落ち着かないしね」
グレンはサク姉の物言いに苦笑した。
「あんたイイ性格してんな」
「よく言われる」
「だろうね。あんた相手に遠慮すんのもバカらしいし、夕食の準備頼むわ」
「えぇ、任されましょうか」
そう応じたサク姉は椅子から腰を上げ、台所に入って行った。それを見送ったグレンは、ボクに視線を移した。
「なんつーか、クセの強いひとだな」
「なんかごめん」
「いや、問題ねーよ。むしろあの方がやり易くて助かる。変に気を使う必要もなさそうだしな」
「それならよかったよ」
「あぁ、んじゃ、オレは風呂に行って来るぜ」
「ちょっと待った」
ボクは話を切り上げてお風呂に行こうとするグレンを引き留めた。
「まだなにかあったか」
「その土汚れだけでもボクのスキルで除去するよ。そこまで汚れると洗うの大変だろう」
そう告げながらボクはグレンの全身を包むように魔力を放出し、土だけを【奪取】した。すっかり土汚れの落ちたグレンは、深く感心していた。
「やっぱすげーな、ヒイロのユニークスキルは」
「今日は私用で畑仕事は手伝えなかったし、これくらいはねさせてもらわないとね」
「んなこと気にすることねぇのによ。まぁ、でも、あんがとよ。んじゃ、またあとでな」
感謝を伝えたグレンは、改めてお風呂に向かった。
「ボクもここに来て日が浅いからほとんど知らないよ」
「だよねぇ」
テーブルに突っ伏して気怠げに応じるサク姉は、ボクの回答は予想済みだったらしい。
「一応、案内できる店は一軒だけあるにはあるけど。まだ今朝頼んだ調査報告受けてないから、待たなきゃなんだよね」
「そういえば言ってたね。アッシュのやつが気を利かせて私らの分までなにか買ってきてくれるといいんだけど、望み薄よね」
「まぁ、それは期待出来ないかもしれないけど、ここの管理者がそろそろ帰ってくるだろうから食事の心配はしなくても平気だよ。今日、ふたりをここに連れて来ることはきちんと伝えてあるから」
そう応じながらボクは、連れて来る人数まで伝えていたかどうか、自信が持てなかった。
「本当に私達もここに滞在しても大丈夫なの?」
「平気だと思うよ。今はボクと管理者のふたりだけだからね、ここを使ってるの」
「それなら生活費くらいは管理者のひとに渡しておかないとね。私は錬金術に関してはからっきしだからギルド関係のことは手伝えないだろうし」
「サク姉の召喚獣がいればいろいろとやれることはあると思うけど、サク姉はサク姉の仕事があるだろうしね」
「仕事といってもこの付近のダンジョンの攻略とかだし、その辺りは私達の裁量任せだから後回しでも問題ないんだよね」
「それならさ。サク姉、明日はボクと一緒にダンジョンに行かない? 畑を管理させるのに魔物としてのゴーレムを捕獲したいからさ」
「いいよ。アッシュはどうする?」
「魔物を捕獲するのに、足止め要員としてついて来てくれると助かるけど」
「まぁ、あいつのことだから面倒な要求して来そうではあるのよね」
「そこはもう諦めてるよ。今日はどこでなにしてるのか知らないけど、ちゃんと帰って来るのかな」
「どうだろ。いつも思い付きで行動してるからね、あいつ」
「本当に仕方ないね」
ここにはいないアッシュに呆れてため息を吐く。その会話が切っ掛けになったのか、それからはサク姉のアッシュに対する愚痴の聞き役に徹することとなった。相当に不満が溜まっていたらしく、ボクに話したことである程度は陰鬱な気分は解消されたようだった。
18の鐘が鳴って、しばらく経ったころにグレンが帰宅した。ボクは出迎えるように玄関へと歩み寄る。グレンは目に見えて疲労しており、服や身体を土で汚していた。
「おかえり、グレン。もしかして借用地の整地してたの?」
「ん、あぁ、孤児院のガキんちょどもと一緒にな。魔力循環の訓練も兼ねて農具持って耕してたんだが、調子が良かったのは最初だけでな。昼過ぎからはまともに魔力循環も出来ねぇくらいにバテちまったよ」
「そりゃ慣れない肉体労働をしたらそうなるよ。明日は筋肉痛で動けなくなるんじゃない」
「そいつは考えるだけで、嫌になるぜ」
「とりあえず、お風呂入って土汚れ落としてきなよ」
「あぁ、そうするわ。このままじゃ料理出来ねぇしな」
「そんなに疲れてるんなら、どこか屋台で出来合いのものを買って来て済ませた方がいいんじゃない」
「いや、節約しねぇとだし。今ある食材をさっさと使っちまわねぇと傷んじまうからな」
そんなボクらのやり取りをテーブルに座したまま聞き耳を立てていたらしいサク姉が、自分の存在を主張するように手を挙げて大きく振りながら話に割り込んで来た。
「それなら私がつくろうか? 一般的な料理くらいならひと通り出来るからさ」
グレンは唐突に話しかけてきたサク姉の存在に驚き、すぐにそれが誰かなのか思い至って、ボクに視線をよこしてきた。ボクはそれに頷きを返した。
「まだ紹介出来てなかったけど、彼女がボクと同郷の友人だよ」
「私、サクラ・イーゼレクトよろしくね」
サク姉はこちらに歩み寄って来るでもなく、テーブルについたまま自己紹介していた。
「オレはグレンってんだ。よろしく頼むよ」
「はいはーい。よろしくね」
男相手だと露骨に態度が悪くなるサク姉は、遠慮もなにも放り投げてグレンに対して雑に言葉を投げた。
「それで台所と食材を借りてもいいのかな」
「いや、さすがにお客人にそんなことさせられねぇよ」
「そういうのいいよ。あなたは疲れてるのは見え見えだし、私は別に疲れてるわけでもない。それに滞在の許可ももらってるから、なにもしないってのは私としても落ち着かないしね」
グレンはサク姉の物言いに苦笑した。
「あんたイイ性格してんな」
「よく言われる」
「だろうね。あんた相手に遠慮すんのもバカらしいし、夕食の準備頼むわ」
「えぇ、任されましょうか」
そう応じたサク姉は椅子から腰を上げ、台所に入って行った。それを見送ったグレンは、ボクに視線を移した。
「なんつーか、クセの強いひとだな」
「なんかごめん」
「いや、問題ねーよ。むしろあの方がやり易くて助かる。変に気を使う必要もなさそうだしな」
「それならよかったよ」
「あぁ、んじゃ、オレは風呂に行って来るぜ」
「ちょっと待った」
ボクは話を切り上げてお風呂に行こうとするグレンを引き留めた。
「まだなにかあったか」
「その土汚れだけでもボクのスキルで除去するよ。そこまで汚れると洗うの大変だろう」
そう告げながらボクはグレンの全身を包むように魔力を放出し、土だけを【奪取】した。すっかり土汚れの落ちたグレンは、深く感心していた。
「やっぱすげーな、ヒイロのユニークスキルは」
「今日は私用で畑仕事は手伝えなかったし、これくらいはねさせてもらわないとね」
「んなこと気にすることねぇのによ。まぁ、でも、あんがとよ。んじゃ、またあとでな」
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