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083 盗賊さん、魔物を紹介する。
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サク姉の考察に同意を示す。するとサク姉は、ずいっとボクに顔を寄せて来た。
「ヒロちゃん。他にも検証したんでしょ。どんなことがわかったのか教えてくれないかな」
どうやらサク姉の研究者魂に火が付いたらしい。
「それなら下の階に移動してからでいいかな。下の方がここより魔素が濃いからさ」
「いいよいいよ」
「アッシュもそれでいいかな」
「あぁ、かまわないよ」
地下2階に案内すると、ふたりは興味深げに辺りを見回していた。
「ここは元からこうだったの?」
「いや、ボクが【奪取】と【施錠】を駆使して整えたんだよ」
「なんというか、なんでもありな感じよね。それで、ここではなにを見せてくれるの」
「[マジックキューブ]に関しては、もう説明するまでもないだろうから──」
ボクはウエストポーチからダンジョンで捕獲した魔物を格納した[モンスターキューブ]を取り出した。それを【解錠】しようとして、ふと思い付いたことを実行すべく、魔力を流し込んだ。すると[モンスターキューブ]からマスタードスライムが1体出現した。
ただ[モンスターキューブ]に格納した個体とは別個体だからか、魔力的な繋がりは感じなかった。だからといって、そのスライムが敵対的な行動を取るようなことはなく、ボクの指示を待つように足元で静止していた。
「それって、魔物よね。魔物まで複製出来るの」
「やってみたら出来たって感じだね。ボクもまさか魔物を複製出来るとは思わなかったよ」
「ここってそれなりに魔素濃度は高いだろうけど、ダンジョンと比べると薄いし、その魔物よく消滅しないね。それともただ消滅してないだけなのかな。さっきから全く動かないし」
ありそうな指摘にボクは、足元のマスタードスライムに対して身体を立方体に変形するよう口頭で指示を下してみた。その指示をマスタードスライムは、忠実に実行してみせた。そんなスライムの姿を目にしたアッシュは感心していた。
「魔物にしては攻撃的ではないね。しかも完全にヒイロの支配下にあるようだ。だが、魔物として存在するには空気中の魔素は不足しているだろうに、身体を維持出来ているのは、ヒイロのユニークスキルが作用しているのかな」
「どうなんだろう。複製体だからなのかな? ダンジョンで使役したスライムは外に出るのを拒んだんだよね」
「その使役ってのは、どうやったのかな」
「【奪取】で魔物の身体をすべてまとめて盗み取ったんだよ。そしたらなぜか魔力的な繋がりが出来たんだ。それでそのとき使役したのが──」
そこまで口にして、ボクはウエストポーチの表面を軽くポンポンと叩きながら「プル出てきてくれるかな」と呼びかけた。ボクの呼びかけに応じるようにプルは、おそるおそるウエストポーチの外に這い出した。
「この子が、そのスライムだよ」
手の上に乗せてふたりの前に差し出すと、サク姉が興味津々とばかりに目をキラキラとさせてプルを見ていた。
「ヒロちゃん、その子触っても大丈夫かしら」
サク姉はプルを誘うように両手を突き出してくる。
「問題ないですよ」
「プル」
名前を呼ぶとプルは、少し逡巡するような躊躇いを見せていたが、しばらくしてサク姉の手の平に乗り移っていた。そんなボクらのやり取りを傍観していたアッシュは、呆れていた。
「本当に『盗賊』なのか疑わしい要素ばかりが出てくるな。それになにをどう考えれば、魔物をダンジョンから盗み出そうなどといった発想が出てくるのか、不思議で仕方ないね」
「きっかけはダンジョンに対して【奪取】を使用した際に、その一部を盗めたからだよ。もしかしたら魔物もいけるんじゃないかと思って、試したら上手くいったんだ。予想だと、魔物の一部を素材としてダンジョン外に持ち出せるようになるんじゃないかと思ってたんだけどね」
「そういう流れだったのか。私もダンジョンの壁をスキルで破壊しようと試みたことがあるから、それを考えればひとのことは言えないかもしれないな。それはそうと魔物の一部だけを素材としてダンジョンから盗み出せたのかな。複製した魔物や使役された魔物は、ちょっとした弾みでダンジョン内と同じように消滅してしまいそうだし、素材として魔物の一部をどうにか手に入れたのなら研究資料として分けて欲しいのだが」
そんなアッシュの発言を耳にして、ボクはウエストポーチの中で手付かずのまま放置していたプルの身体の一部を【奪取】したものの存在を思い出した。魔物そのものを使役した上でダンジョン外に連れ出せていたので、すっかりその存在をますれてしまっていた。
ウエストポーチの中から使役前のプルから奪った身体の一部を探して取り出す。手の中に収まる程度の大きさをした弾力性のある球体は、ダンジョン外に出しても消滅する様子はなかった。どうやら【奪取】で奪った魔物の一部は、魔物そのもののようにドロップアイテムを体積と同程度の量を吸収させて、物体として存在するのに必要な要素を取り込ませなくても、素材として持ち出せるのだと今になってはっきりと証明された。
「スライムの一部を【奪取】した物がこれだよ」
スライム素材の球体を受け取ったアッシュは、その感触を確かめるようにぐにぐにと握り込んでいた。
「まさかこんな形でダンジョンの魔物の素材が手に入るとはね。それはそうとヒイロ。さっき、使役した魔物が外に出るのを拒否していたと言っていたが、どうやってダンジョン外に連れ出したんだ。あのプルと呼称していたスライムは、足元のスライムと違って[アイテムキューブ]に格納して連れ出したわけじゃないんだろう」
「プルには、プルの体積と同じだけのアイテムを取り込ませたんだよ。アイテムって、ダンジョン外に持ち出せるように魔素が物質化したものなわけだから、それを餌として与えれば、魔素の薄い場所でも活動出来るようになるんじゃないかと思って試したら、上手くいったんだよ」
「実際のところはどうなんだろうな。ヒイロのユニークスキルがサクラの考察通りだとすると、わざわざアイテムを与えずとも【奪取】で使役した時点で、ダンジョン外に連れ出せても不思議じゃないと思うが」
プルに関してアッシュと意見のやり取りをしていると、サク姉が話題の中心となっているプルを連れて話に混ざって来た。
「それ、多分だけど、この子がまだダンジョン内で遊び足りなかったから、外に出たがらなかっただけなんじゃないかな」
あまり論理的とは言い難いサク姉の意見に苦笑しながらも、普段のプルの様子を思い返すと、それが的外れだと断言できるようなものではなかった。
「ヒロちゃん。他にも検証したんでしょ。どんなことがわかったのか教えてくれないかな」
どうやらサク姉の研究者魂に火が付いたらしい。
「それなら下の階に移動してからでいいかな。下の方がここより魔素が濃いからさ」
「いいよいいよ」
「アッシュもそれでいいかな」
「あぁ、かまわないよ」
地下2階に案内すると、ふたりは興味深げに辺りを見回していた。
「ここは元からこうだったの?」
「いや、ボクが【奪取】と【施錠】を駆使して整えたんだよ」
「なんというか、なんでもありな感じよね。それで、ここではなにを見せてくれるの」
「[マジックキューブ]に関しては、もう説明するまでもないだろうから──」
ボクはウエストポーチからダンジョンで捕獲した魔物を格納した[モンスターキューブ]を取り出した。それを【解錠】しようとして、ふと思い付いたことを実行すべく、魔力を流し込んだ。すると[モンスターキューブ]からマスタードスライムが1体出現した。
ただ[モンスターキューブ]に格納した個体とは別個体だからか、魔力的な繋がりは感じなかった。だからといって、そのスライムが敵対的な行動を取るようなことはなく、ボクの指示を待つように足元で静止していた。
「それって、魔物よね。魔物まで複製出来るの」
「やってみたら出来たって感じだね。ボクもまさか魔物を複製出来るとは思わなかったよ」
「ここってそれなりに魔素濃度は高いだろうけど、ダンジョンと比べると薄いし、その魔物よく消滅しないね。それともただ消滅してないだけなのかな。さっきから全く動かないし」
ありそうな指摘にボクは、足元のマスタードスライムに対して身体を立方体に変形するよう口頭で指示を下してみた。その指示をマスタードスライムは、忠実に実行してみせた。そんなスライムの姿を目にしたアッシュは感心していた。
「魔物にしては攻撃的ではないね。しかも完全にヒイロの支配下にあるようだ。だが、魔物として存在するには空気中の魔素は不足しているだろうに、身体を維持出来ているのは、ヒイロのユニークスキルが作用しているのかな」
「どうなんだろう。複製体だからなのかな? ダンジョンで使役したスライムは外に出るのを拒んだんだよね」
「その使役ってのは、どうやったのかな」
「【奪取】で魔物の身体をすべてまとめて盗み取ったんだよ。そしたらなぜか魔力的な繋がりが出来たんだ。それでそのとき使役したのが──」
そこまで口にして、ボクはウエストポーチの表面を軽くポンポンと叩きながら「プル出てきてくれるかな」と呼びかけた。ボクの呼びかけに応じるようにプルは、おそるおそるウエストポーチの外に這い出した。
「この子が、そのスライムだよ」
手の上に乗せてふたりの前に差し出すと、サク姉が興味津々とばかりに目をキラキラとさせてプルを見ていた。
「ヒロちゃん、その子触っても大丈夫かしら」
サク姉はプルを誘うように両手を突き出してくる。
「問題ないですよ」
「プル」
名前を呼ぶとプルは、少し逡巡するような躊躇いを見せていたが、しばらくしてサク姉の手の平に乗り移っていた。そんなボクらのやり取りを傍観していたアッシュは、呆れていた。
「本当に『盗賊』なのか疑わしい要素ばかりが出てくるな。それになにをどう考えれば、魔物をダンジョンから盗み出そうなどといった発想が出てくるのか、不思議で仕方ないね」
「きっかけはダンジョンに対して【奪取】を使用した際に、その一部を盗めたからだよ。もしかしたら魔物もいけるんじゃないかと思って、試したら上手くいったんだ。予想だと、魔物の一部を素材としてダンジョン外に持ち出せるようになるんじゃないかと思ってたんだけどね」
「そういう流れだったのか。私もダンジョンの壁をスキルで破壊しようと試みたことがあるから、それを考えればひとのことは言えないかもしれないな。それはそうと魔物の一部だけを素材としてダンジョンから盗み出せたのかな。複製した魔物や使役された魔物は、ちょっとした弾みでダンジョン内と同じように消滅してしまいそうだし、素材として魔物の一部をどうにか手に入れたのなら研究資料として分けて欲しいのだが」
そんなアッシュの発言を耳にして、ボクはウエストポーチの中で手付かずのまま放置していたプルの身体の一部を【奪取】したものの存在を思い出した。魔物そのものを使役した上でダンジョン外に連れ出せていたので、すっかりその存在をますれてしまっていた。
ウエストポーチの中から使役前のプルから奪った身体の一部を探して取り出す。手の中に収まる程度の大きさをした弾力性のある球体は、ダンジョン外に出しても消滅する様子はなかった。どうやら【奪取】で奪った魔物の一部は、魔物そのもののようにドロップアイテムを体積と同程度の量を吸収させて、物体として存在するのに必要な要素を取り込ませなくても、素材として持ち出せるのだと今になってはっきりと証明された。
「スライムの一部を【奪取】した物がこれだよ」
スライム素材の球体を受け取ったアッシュは、その感触を確かめるようにぐにぐにと握り込んでいた。
「まさかこんな形でダンジョンの魔物の素材が手に入るとはね。それはそうとヒイロ。さっき、使役した魔物が外に出るのを拒否していたと言っていたが、どうやってダンジョン外に連れ出したんだ。あのプルと呼称していたスライムは、足元のスライムと違って[アイテムキューブ]に格納して連れ出したわけじゃないんだろう」
「プルには、プルの体積と同じだけのアイテムを取り込ませたんだよ。アイテムって、ダンジョン外に持ち出せるように魔素が物質化したものなわけだから、それを餌として与えれば、魔素の薄い場所でも活動出来るようになるんじゃないかと思って試したら、上手くいったんだよ」
「実際のところはどうなんだろうな。ヒイロのユニークスキルがサクラの考察通りだとすると、わざわざアイテムを与えずとも【奪取】で使役した時点で、ダンジョン外に連れ出せても不思議じゃないと思うが」
プルに関してアッシュと意見のやり取りをしていると、サク姉が話題の中心となっているプルを連れて話に混ざって来た。
「それ、多分だけど、この子がまだダンジョン内で遊び足りなかったから、外に出たがらなかっただけなんじゃないかな」
あまり論理的とは言い難いサク姉の意見に苦笑しながらも、普段のプルの様子を思い返すと、それが的外れだと断言できるようなものではなかった。
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