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070 盗賊さん、ランクアップする。
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ボクは発行してもらったランクアップの証明書を軽く流し見て、早めに手続きを済ませてしまおうと冒険者ギルドに立ち寄ることにした。
混雑のピークは過ぎていたらしく、ギルド内はそこまで混んでいなかった。受付カウンター前に立つ男性職員に訪問内容を告げ、緑色の木札を受け取ると併設店舗のテーブルで番号が呼ばれるのを待つ。必要書類は既に手元にあるので、追加で用意する必要はなかったこともあって、多少の暇を持て余した。
やがて渡された木札の番号を呼ばれ、指定された受付に足を運ぶ。受付に今日の要件を告げ、冒険者証と買取所の女性から渡されたランクアップの証明書を提出した。するとボクの冒険者証を目にした受付の女性は「ちょっと待ってもらえますか」とひとこと残して席を立った。その場で冒険者証の更新作業は出来ないのだろうと、受付の前で女性が戻ってくるのを待った。ほどなく女性が戻ってきたかと思うと、彼女は副ギルド長のヒカリさんを引き連れて来ていた。
「申し訳ないのだけれど、少し時間をいただけないかしら」
ヒカリさんは腕を組んで開口一番にそう告げた。
「書類になにか不備がありましたか?」
「いえ、そういう訳ではありませんわ。冒険者証の更新を待つ間に、先日ダンジョンで冒険者を救助した際の状況を教えてもらいたいのです」
ラビィを救助した人間の名は知られているはわかっていたので、別段不思議なことではなかった。
「そういうことでしたか。では──」
その場で状況説明をしようとしたけれど、ヒカリさんに待ったをかけられた。
「話は奥の個室で聞かせてもらえるかしら。ここでは落ち着いて話が聞けませんから」
「はぁ、わかりました」
少し釈然としないものを感じながらも、ヒカリさんにギルド奥の個室に案内された。
ヒカリさんに促されるまま簡素な応接セットのソファに腰掛ける。対面のヒカリさんは、案内しながら目を通していたらしいボクが持ち込んだランクアップの証明書を無造作にローテーブルの上に置いた。その後、軽く自己紹介を交わしてから話を切り出された。
「まず最初にお聞きしたいのですが、あなたはダンジョンの異変に気付いていましたか?」
集団暴走の可能性があると報告したのは認識阻害の腕輪を付けた状態だったので、冒険者としてのボク自身はそれを報告をしていない。だからそれを咎められているのだろうと判断した。
「なんとも言い難いですね。ボクがバーガンディに来たのはつい最近のことですし、元々のダンジョンの状態がどういったものであったかを知りませんでしたから。ただ想像以上に魔物との遭遇率は高いなとは思いましたね」
「登録時期などからして、それは事実なのでしょうね。それはいいでしょう。では次にパチェスが発行した証明書の内容から4層の魔物がドロップするアイテムを多数持ち込んだとの記載がありますが、間違いありませんか」
パチェスというのは買取所の女性の名前かな、と頭の片隅に留めながら問われた内容をありのままに返す。
「あのアイテムがそうであったのなら、そうなのだと思いますよ。ただ、そのアイテムをドロップした魔物を倒したのは、2層でしたが」
「緊急依頼で討伐に参加していた冒険者からの報告とも一致しますね。だとするとあなたは要救護者を抱えた状態で、それらの魔物に対処しながら集団暴走間近のダンジョンから救出したと」
そこでヒカリさんは言葉を切って、なにやら考え込んでいた。やがてなんらかの結論が出たのか、ひとり納得するように大きく頷いていた。
「ランク3相当の魔物を複数相手にしながらの救助活動が可能となると、実力的にはランク4相当はありそうですね。ただ実績が足りてませんので、本来ならランク2まで上げれたら御の字といったところなのですが、今回は特別措置としてランク3まで上げさせてもらいますね。ただひとつこちらから条件を出させてもらってもかまいませんか?」
「条件ですか」
「えぇ、ギルドからの特別依頼に参加してもらいたいのです。もしご自身で難しいと判断されるようでしたら、断っていただいてもかまいません。その場合は、ランクアップは2までとさせていただくけれど、よろしいかしら」
「わかりました。依頼内容を聞かせていただけますか」
そう返すとヒカリさんは1枚の書類をボクの前に置いた。ざっと目を通した感じだと誓約書のようだった。
「依頼内容をお話する前に、そちらに署名していただけますかしら。依頼内容にまだ公にしていない情報が含まれますので、他言無用でお願いしたいのです」
「これに署名したら強制参加、なんてことはないですよね」
「安心してください。そういったことはありませんから。ただここで耳にしたことをどこかで漏らした場合は、相応の措置を受けてもらいますけどね」
言質を得たので、ボクは再度書類に目を通し、見落としがないかをしっかりと確認してから誓約書に署名した。それをヒカリさんに手渡すと、彼女は満足げに深く頷いた。
「では、特別依頼の内容なのですが、ここから南南東の森の中で新たに発見されたらしいダンジョンの調査です。まだ確定ではありませんので、本当にダンジョンがあるかどうかは判明していません。ですから、大々的に人員を調査に出すわけにも行きませんので、まだ知名度の低い実力者を集めての少数精鋭となります。がせ情報の可能性もありますからね」
領主に報告したダンジョンの調査はまだ行われていなかったのだと知ると同時に、随分と慎重にことを進めのだなと感じた。
「日程はどうなっているのでしょうか。それによっては受けられない可能性もありますから」
「それもそうですね。まだ人員の確保が出来ていないというのもあって、確定ではないのですが。一応調査は3日後を予定しています。もし、それまでに人員が用意出来なかった場合、最悪は私が同行することになると思いますわ」
「目立つのではありませんか。副ギルド長は高名な冒険者とお聞きしましたので」
そう指摘するとヒカリさんは苦笑した。
「そんなことはありませんよ。半ば引退している私の知名度なんてたかが知れてますし、ちょっと変装でもすれば平気です。もしバレても息抜きの新人指導ってことにしますから」
ボクがラスティとして錬金術ギルドに案内していた際に、有名な冒険者としてのヒカリさんを知らなかったのを気にしてるのかな。などと思いながら、ボクは依頼を受けるか否かを考えた末に、新ダンジョンの調査を引き受けることにした。
今のところ正確なダンジョンの場所を知っているのはボクだけだしね。
混雑のピークは過ぎていたらしく、ギルド内はそこまで混んでいなかった。受付カウンター前に立つ男性職員に訪問内容を告げ、緑色の木札を受け取ると併設店舗のテーブルで番号が呼ばれるのを待つ。必要書類は既に手元にあるので、追加で用意する必要はなかったこともあって、多少の暇を持て余した。
やがて渡された木札の番号を呼ばれ、指定された受付に足を運ぶ。受付に今日の要件を告げ、冒険者証と買取所の女性から渡されたランクアップの証明書を提出した。するとボクの冒険者証を目にした受付の女性は「ちょっと待ってもらえますか」とひとこと残して席を立った。その場で冒険者証の更新作業は出来ないのだろうと、受付の前で女性が戻ってくるのを待った。ほどなく女性が戻ってきたかと思うと、彼女は副ギルド長のヒカリさんを引き連れて来ていた。
「申し訳ないのだけれど、少し時間をいただけないかしら」
ヒカリさんは腕を組んで開口一番にそう告げた。
「書類になにか不備がありましたか?」
「いえ、そういう訳ではありませんわ。冒険者証の更新を待つ間に、先日ダンジョンで冒険者を救助した際の状況を教えてもらいたいのです」
ラビィを救助した人間の名は知られているはわかっていたので、別段不思議なことではなかった。
「そういうことでしたか。では──」
その場で状況説明をしようとしたけれど、ヒカリさんに待ったをかけられた。
「話は奥の個室で聞かせてもらえるかしら。ここでは落ち着いて話が聞けませんから」
「はぁ、わかりました」
少し釈然としないものを感じながらも、ヒカリさんにギルド奥の個室に案内された。
ヒカリさんに促されるまま簡素な応接セットのソファに腰掛ける。対面のヒカリさんは、案内しながら目を通していたらしいボクが持ち込んだランクアップの証明書を無造作にローテーブルの上に置いた。その後、軽く自己紹介を交わしてから話を切り出された。
「まず最初にお聞きしたいのですが、あなたはダンジョンの異変に気付いていましたか?」
集団暴走の可能性があると報告したのは認識阻害の腕輪を付けた状態だったので、冒険者としてのボク自身はそれを報告をしていない。だからそれを咎められているのだろうと判断した。
「なんとも言い難いですね。ボクがバーガンディに来たのはつい最近のことですし、元々のダンジョンの状態がどういったものであったかを知りませんでしたから。ただ想像以上に魔物との遭遇率は高いなとは思いましたね」
「登録時期などからして、それは事実なのでしょうね。それはいいでしょう。では次にパチェスが発行した証明書の内容から4層の魔物がドロップするアイテムを多数持ち込んだとの記載がありますが、間違いありませんか」
パチェスというのは買取所の女性の名前かな、と頭の片隅に留めながら問われた内容をありのままに返す。
「あのアイテムがそうであったのなら、そうなのだと思いますよ。ただ、そのアイテムをドロップした魔物を倒したのは、2層でしたが」
「緊急依頼で討伐に参加していた冒険者からの報告とも一致しますね。だとするとあなたは要救護者を抱えた状態で、それらの魔物に対処しながら集団暴走間近のダンジョンから救出したと」
そこでヒカリさんは言葉を切って、なにやら考え込んでいた。やがてなんらかの結論が出たのか、ひとり納得するように大きく頷いていた。
「ランク3相当の魔物を複数相手にしながらの救助活動が可能となると、実力的にはランク4相当はありそうですね。ただ実績が足りてませんので、本来ならランク2まで上げれたら御の字といったところなのですが、今回は特別措置としてランク3まで上げさせてもらいますね。ただひとつこちらから条件を出させてもらってもかまいませんか?」
「条件ですか」
「えぇ、ギルドからの特別依頼に参加してもらいたいのです。もしご自身で難しいと判断されるようでしたら、断っていただいてもかまいません。その場合は、ランクアップは2までとさせていただくけれど、よろしいかしら」
「わかりました。依頼内容を聞かせていただけますか」
そう返すとヒカリさんは1枚の書類をボクの前に置いた。ざっと目を通した感じだと誓約書のようだった。
「依頼内容をお話する前に、そちらに署名していただけますかしら。依頼内容にまだ公にしていない情報が含まれますので、他言無用でお願いしたいのです」
「これに署名したら強制参加、なんてことはないですよね」
「安心してください。そういったことはありませんから。ただここで耳にしたことをどこかで漏らした場合は、相応の措置を受けてもらいますけどね」
言質を得たので、ボクは再度書類に目を通し、見落としがないかをしっかりと確認してから誓約書に署名した。それをヒカリさんに手渡すと、彼女は満足げに深く頷いた。
「では、特別依頼の内容なのですが、ここから南南東の森の中で新たに発見されたらしいダンジョンの調査です。まだ確定ではありませんので、本当にダンジョンがあるかどうかは判明していません。ですから、大々的に人員を調査に出すわけにも行きませんので、まだ知名度の低い実力者を集めての少数精鋭となります。がせ情報の可能性もありますからね」
領主に報告したダンジョンの調査はまだ行われていなかったのだと知ると同時に、随分と慎重にことを進めのだなと感じた。
「日程はどうなっているのでしょうか。それによっては受けられない可能性もありますから」
「それもそうですね。まだ人員の確保が出来ていないというのもあって、確定ではないのですが。一応調査は3日後を予定しています。もし、それまでに人員が用意出来なかった場合、最悪は私が同行することになると思いますわ」
「目立つのではありませんか。副ギルド長は高名な冒険者とお聞きしましたので」
そう指摘するとヒカリさんは苦笑した。
「そんなことはありませんよ。半ば引退している私の知名度なんてたかが知れてますし、ちょっと変装でもすれば平気です。もしバレても息抜きの新人指導ってことにしますから」
ボクがラスティとして錬金術ギルドに案内していた際に、有名な冒険者としてのヒカリさんを知らなかったのを気にしてるのかな。などと思いながら、ボクは依頼を受けるか否かを考えた末に、新ダンジョンの調査を引き受けることにした。
今のところ正確なダンジョンの場所を知っているのはボクだけだしね。
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