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029 盗賊さん、スライムを使役する。
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ダンジョン前の受付小屋で、昨日と同じギルド職員に探索許可証を提出する。
「坊主、昨日の今日でもうひとりで探索か」
「えぇ、あのひとも忙しいみたいですからね」
「黙って来たってわけじゃねぇよな?」
「もちろんですよ。携帯食も用意してもらったくらいです」
ギルド職員はボクの目をじっと見つめて来たが、しばらくすると深く息を吐いた。
「どうやらウソじゃなさそうだな。武器は今日も借りるのか?」
「昨日、スライムと戦ってみて必要なさそうだったんで、今日はいいです。荷物になるだけなんで」
「1層はそうかもしれんが、申請だと2層まで探索する予定になってるぞ。耐久力は段違いだから武器なしだと厳しいかもしれんぞ」
「2層はちょっと様子見するだけで、すぐ戻るつもりですよ」
「それならいいが、2層のスライムどもは状態異常にして来やがるのが混じってるから、そこだけは気を付けとけよ」
「ご忠告痛み入ります」
「駆け出しは無茶しがちだからな。さっきも変な格好したやつが2層まで攻略してくるだのと抜かしてやがったからな」
「変な格好ですか」
「あぁ、妙な仮面で顔を隠したメイドだったな」
「あからさまに怪しいですね」
「まぁ、そうなんだが、きっちり探索許可証を出されたんじゃこっちとしちゃなにも言えなくてな」
ギルド職員は、顎をさすりながら困ったように言った。
「もし見かけて妙なことしてるようでしたら声かけときますよ」
「いや、変に関わらん方がいいだろう。もし問題行動をしてるようだったらこっちに報告してくれ」
「わかりました。それじゃ、行ってきます」
魔物出現エリアに続く扉を開き、中に踏み入ると同時に昨日見たのと同じスライムが現れた。
スライムは体当たりすべく、蛇行しながらボクに突進してくる。ボクは早速スキルの検証しようとスライムに手をかざす。即座に【奪取】を仕掛けようとしたが、ダンジョンの一部を盗み取ったときと似たような軽い抵抗感があって、スキル発動までに時間がかかった。
それでもスキルは発動するには発動した。直後、ボクの手の中にはスライムと同じ材質の球体が握り込まれていた。手の中のそれは動く様子はない。また身体の一部を奪われたスライムの方はというと、単純にひと回りちいさくなっていた。
想像通りの結果にボクは歓喜した。
スライム素材をウエストポーチにしまいながら次はどうしようかと考え、スライムの一部だけじゃなく、全体を盗み取った場合はどうなるのかと気になった。
ボクはスライムの体当たりを躱しながら、じっくりと時間をかけて魔力をスライムの身体に浸透させていく。やがてボクの魔力がスライム全体に染み渡ったのを感じ取ったボクは【奪取】を発動させた。すると対象にしていたスライムが目の前から忽然と姿を消し、ボクの手元で再度実体化していた。
ぽとりと床に落ち、ぷるんと身体を震わせたスライムは、さっきまでとは違って交戦的な様子ではなかった。
ボクの足元に擦り寄り、猫のように身体を擦り付けてくる。油断させて攻撃してくるようなこともなく、ボクに懐いているようにさえ見えた。
急に攻撃性を失ったスライムを不審に思って、どんな変化が生じたのかを確かめるように目に魔力を集中させた。するとどういうわけか、ボクとスライムは超極細の魔力の糸で繋げられていた。
魔物使いのようにボクがスライムを使役したということなのだろうか。実際のところわからないが、スライムがボクに取り入ろうとしていることだけは確かだった。
それならとボクは足元のスライムを抱え上げる。ひんやりとした触感が心地いい。試しになでてみるとつるりとした滑らかな触り心地はなかなかに素晴らしかった。
なでられたスライムは喜んでいるのか、ぷるぷると身体を揺らしていた。
しかし、このスライムどうしたものだろうか。ボクと魔力的な繋がりがあるなら、魔素の薄い場所でも消滅しないのか気になる。基本的にダンジョンの魔物は魔素濃度の薄い場所、ダンジョン外に出れば消滅してしまう。
身体を構成する高密度の魔素が拡散してしまうのが原因だと言われてるけど、まだ証明はされていない。
それならボクの【施錠】で魔素の拡散を防止したらどうだろうかとも考えたが、それだとスライムが身動き取れなくなってしまう。標本としてならそれもありだけどね。
そもそもそれ以前に、スライムがボクに使役されているのかどうかをどうにか確かめられないものだろうか。
なにか確かめる方法はないだろうかと考え込んでいると、手の中のスライムがなにかを知らせるように、身体をぷるぷると震わせた。
ボクはスライムを床に下ろした。するとボクの索敵の端に引っ掛かった新たなスライムの反応があった方向に全力で蛇行していった。
仲間と合流してボクから逃げる算段なのかなと動向を見守っていると【奪取】されたスライムは、新たに現れたスライムに対してなぜか体当たりを仕掛けていた。
それはダンジョンの魔物としてあまりにも不自然な行動だった。本来魔物は魔力を持った生物しか襲わない。それがどういうわけか、スライム同士で戦っているようだった。
と言ってもぽよんぽよんと身体をぶつけ合って、じゃれ合ってるようにしか見えない。
その戦いと呼んでいいのかわからないそれは、ボクが使役したと思われるスライムが劣勢のようだった。
遭遇時にボクが【奪取】で身体の一部を盗み取ったことで、ひと回りちいさくなっていたことが、その原因だった。
ボクが原因で弱体化してしまったのなら魔力的な繋がりを活かして補助してみようと魔力を分け与えてみた。するとスライムは急に動きがよくなり、素早さで翻弄して劣勢の状況を覆していた。
それでも弾力性のある者同士の体当たり合戦に決着の兆しはない。
なにか決め手となる武器でもあればいいんだけど、などと考えているとボクからの魔力補助を受けていたスライムは、身体の一部を刃物のように変化させ、高速回転して相手の身体を真っ二つにすぱりと斬り裂いていた。
もしかしてボクが直前にイメージしたことを読み取って、それを実行した?
それを確かめるようとスライムに対してわかりやすく不自然な要求として、身体を立方体に変化させるように念じてみた。するとボクの念じた通りにスライムは通常ではあり得ない姿に変化してみせた。
「坊主、昨日の今日でもうひとりで探索か」
「えぇ、あのひとも忙しいみたいですからね」
「黙って来たってわけじゃねぇよな?」
「もちろんですよ。携帯食も用意してもらったくらいです」
ギルド職員はボクの目をじっと見つめて来たが、しばらくすると深く息を吐いた。
「どうやらウソじゃなさそうだな。武器は今日も借りるのか?」
「昨日、スライムと戦ってみて必要なさそうだったんで、今日はいいです。荷物になるだけなんで」
「1層はそうかもしれんが、申請だと2層まで探索する予定になってるぞ。耐久力は段違いだから武器なしだと厳しいかもしれんぞ」
「2層はちょっと様子見するだけで、すぐ戻るつもりですよ」
「それならいいが、2層のスライムどもは状態異常にして来やがるのが混じってるから、そこだけは気を付けとけよ」
「ご忠告痛み入ります」
「駆け出しは無茶しがちだからな。さっきも変な格好したやつが2層まで攻略してくるだのと抜かしてやがったからな」
「変な格好ですか」
「あぁ、妙な仮面で顔を隠したメイドだったな」
「あからさまに怪しいですね」
「まぁ、そうなんだが、きっちり探索許可証を出されたんじゃこっちとしちゃなにも言えなくてな」
ギルド職員は、顎をさすりながら困ったように言った。
「もし見かけて妙なことしてるようでしたら声かけときますよ」
「いや、変に関わらん方がいいだろう。もし問題行動をしてるようだったらこっちに報告してくれ」
「わかりました。それじゃ、行ってきます」
魔物出現エリアに続く扉を開き、中に踏み入ると同時に昨日見たのと同じスライムが現れた。
スライムは体当たりすべく、蛇行しながらボクに突進してくる。ボクは早速スキルの検証しようとスライムに手をかざす。即座に【奪取】を仕掛けようとしたが、ダンジョンの一部を盗み取ったときと似たような軽い抵抗感があって、スキル発動までに時間がかかった。
それでもスキルは発動するには発動した。直後、ボクの手の中にはスライムと同じ材質の球体が握り込まれていた。手の中のそれは動く様子はない。また身体の一部を奪われたスライムの方はというと、単純にひと回りちいさくなっていた。
想像通りの結果にボクは歓喜した。
スライム素材をウエストポーチにしまいながら次はどうしようかと考え、スライムの一部だけじゃなく、全体を盗み取った場合はどうなるのかと気になった。
ボクはスライムの体当たりを躱しながら、じっくりと時間をかけて魔力をスライムの身体に浸透させていく。やがてボクの魔力がスライム全体に染み渡ったのを感じ取ったボクは【奪取】を発動させた。すると対象にしていたスライムが目の前から忽然と姿を消し、ボクの手元で再度実体化していた。
ぽとりと床に落ち、ぷるんと身体を震わせたスライムは、さっきまでとは違って交戦的な様子ではなかった。
ボクの足元に擦り寄り、猫のように身体を擦り付けてくる。油断させて攻撃してくるようなこともなく、ボクに懐いているようにさえ見えた。
急に攻撃性を失ったスライムを不審に思って、どんな変化が生じたのかを確かめるように目に魔力を集中させた。するとどういうわけか、ボクとスライムは超極細の魔力の糸で繋げられていた。
魔物使いのようにボクがスライムを使役したということなのだろうか。実際のところわからないが、スライムがボクに取り入ろうとしていることだけは確かだった。
それならとボクは足元のスライムを抱え上げる。ひんやりとした触感が心地いい。試しになでてみるとつるりとした滑らかな触り心地はなかなかに素晴らしかった。
なでられたスライムは喜んでいるのか、ぷるぷると身体を揺らしていた。
しかし、このスライムどうしたものだろうか。ボクと魔力的な繋がりがあるなら、魔素の薄い場所でも消滅しないのか気になる。基本的にダンジョンの魔物は魔素濃度の薄い場所、ダンジョン外に出れば消滅してしまう。
身体を構成する高密度の魔素が拡散してしまうのが原因だと言われてるけど、まだ証明はされていない。
それならボクの【施錠】で魔素の拡散を防止したらどうだろうかとも考えたが、それだとスライムが身動き取れなくなってしまう。標本としてならそれもありだけどね。
そもそもそれ以前に、スライムがボクに使役されているのかどうかをどうにか確かめられないものだろうか。
なにか確かめる方法はないだろうかと考え込んでいると、手の中のスライムがなにかを知らせるように、身体をぷるぷると震わせた。
ボクはスライムを床に下ろした。するとボクの索敵の端に引っ掛かった新たなスライムの反応があった方向に全力で蛇行していった。
仲間と合流してボクから逃げる算段なのかなと動向を見守っていると【奪取】されたスライムは、新たに現れたスライムに対してなぜか体当たりを仕掛けていた。
それはダンジョンの魔物としてあまりにも不自然な行動だった。本来魔物は魔力を持った生物しか襲わない。それがどういうわけか、スライム同士で戦っているようだった。
と言ってもぽよんぽよんと身体をぶつけ合って、じゃれ合ってるようにしか見えない。
その戦いと呼んでいいのかわからないそれは、ボクが使役したと思われるスライムが劣勢のようだった。
遭遇時にボクが【奪取】で身体の一部を盗み取ったことで、ひと回りちいさくなっていたことが、その原因だった。
ボクが原因で弱体化してしまったのなら魔力的な繋がりを活かして補助してみようと魔力を分け与えてみた。するとスライムは急に動きがよくなり、素早さで翻弄して劣勢の状況を覆していた。
それでも弾力性のある者同士の体当たり合戦に決着の兆しはない。
なにか決め手となる武器でもあればいいんだけど、などと考えているとボクからの魔力補助を受けていたスライムは、身体の一部を刃物のように変化させ、高速回転して相手の身体を真っ二つにすぱりと斬り裂いていた。
もしかしてボクが直前にイメージしたことを読み取って、それを実行した?
それを確かめるようとスライムに対してわかりやすく不自然な要求として、身体を立方体に変化させるように念じてみた。するとボクの念じた通りにスライムは通常ではあり得ない姿に変化してみせた。
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