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019 盗賊さん、自己強化魔術の解説をする。
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「お疲れ、遅かったね」
両手を膝につき、息も絶え絶えにグレンは口を開く。
「はぁっ……はぁっ……ここまで走り回ったのは久しぶりでな」
「普段から少しは身体動かすようにした方がいいよ」
「だな。まさかオレもここまで体力がなくなってるとは思わなかったぜ」
「それで首尾はどうだった?」
「スライムを40匹くらい狩って、ドロップしたのは1個だけだな。ヒイロは?」
明らかに異常な結果が出てしまったので、正直に言うのは憚られる。ポーション作製の練習をするのに必要な最低限の数を確保出来ていればいいのだから、ここで提示すべき数はいくつくらいだろうかと考えて、ボクは嘘の結果を口にした。
「こっちも1個だね。ここってひとの出入り少ないし、最初に遭遇したスライムが特殊だったのかな。ひとが来なさ過ぎて、ドロップアイテムをたくさん体内に蓄えてたのかも」
水の魔石を属性変換の触媒としてだけ使うなら小粒のものひとつでポーション12本はつくれる。最初にドロップした9個はグレンに見られてるので仕方ないとして、グレンがスライムを討伐した数から、本来のドロップ率は3%くらいだと判断した。ボクの【トレジャーハント】で上乗せされたドロップ率を差し引いて考えても、それは間違いないはず。60体倒して1度だけ4個ドロップしてたしね。それを踏まえると通常のドロップ率は、ボクのユニークスキルとは別枠らしかった。
そんなわけでグレンが入手して来たものと合わせれば、11個入手出来たと最終結果を出す。それだけあればポーション作製の練習するだけなら充分だろうからね。
「んじゃ、この勝負は引き分けってことでいいのか」
「それで問題ないよ」
「まぁ、最初の9個でふたりの入場料分は手に入ってたし、予想以上の収穫だったな」
「水の魔石の取引額ってどのくらい?」
「1個で銀貨1枚だな」
「ひとり100体は倒さないと元は取れなそうだね」
「あぁ、その上で稼ぎを出そうと思ったら、その倍は狩らないとダメだろうしな。この辺の宿代、安くても銀貨2枚はするからな。飯のことも考えたらとてもじゃねぇが、ここで稼ごうとは思えねぇな」
「で、今日はどうする? もう少し狩ってくかい」
「いや、すまねぇ。オレの方はもう無理そうだ。足がガクガクいってやがるしよ」
そう言ったグレンの足元を見ると、確かに小刻みに震えていた。
「帰りの階段、大丈夫? 結構な段数あるけど」
「ま、まぁ、なんとかなるさ」
強がるグレンは外へと繋がる扉を開いて一足先に魔物出現エリアから出た。その後に続くようにボクをダンジョンを後にした。
限界が近そうなグレンに肩を貸しながらダンジョンを脱出し、レンタルした長剣を返却したボクらは錬金術ギルドに帰るべく家路に着いていた。
ボクの斜め後ろを歩くグレンは、足を上げるのを辛いのか、地面に足を擦るように歩いていた。そんな彼はボクにひとつの質問を投げかけてきた。
「なぁ、ヒイロは肉体強化の魔術とか使えたりするか?」
「一応、使えるよ」
「厚かましいとは思うが、よかったら教えてもらえねぇか」
「別にいいけど、戦闘で多用するつもりならボクはあんまりお勧めしたくないな」
「なんでだ?」
「自己強化系の魔術って、魔力の属性変換を必要としないから、どんな天職でも魔石なしで使えるんだけど、デメリットを考えるとどうしてもね」
「デメリットなんてあるのか」
「なんて説明したものかな。とりあえず魔術が魔力を消費して魔素に干渉することで、特殊な事象を引き起こすってことは知ってるよね」
「使ったことはねぇけど、そのくらいはな」
「では、ひとつ質問。肉体強化をする場合、魔力で干渉する魔素はどこから持ってくればいいと思う?」
しばしグレンは難しい顔をしていたが、思い当たるものに行き当たったのか、表情を緩めた。
「たぶん血中の魔素じゃないか」
「正解。体外にある魔素に働きかけても肉体は強化出来ないからね。じゃあ、次の質問。それを踏まえた上で考えられるデメリットは?」
答えを教えるだけなら簡単だけど、普段から魔術に関することを自身の頭で考えてもらわないとね。答えだけを求めてくるようなら、教えても簡単に忘れちゃうだろうしさ。わからなくてもボクに聞けばいい、なんて思考放棄した結論に至られたら困るからね。
「効果時間が短いとかじゃねぇかな。普通の魔術なら空気中から適当に魔素を集められっけど、血中の魔素しか使えねぇとなると量に限りがあるしな」
「うん、そうだね。『フィジカルブースト』で全身を強化した場合、どんなに長くても効果時間は大体心臓が20回脈打つくらいかな。加えて1度使うと血中の魔素が回復するまで、心臓が約23回から24回脈打つまで再使用出来なくなるんだ」
ボクの解説を聞いたグレンは、何か思い付いたように弾む声を出す。
「全身を強化した場合ってことは、身体の一部だけを強化するんなら問題ねぇんじゃねぇか」
「そういう解決法もあるね。実際に専用の魔術も作られてるんだ。体表面、皮膚だけを強靭にする『ハードスキン』だとか、視力を強化する『バードアイ』に『インセクトアイ』あとは嗅覚での探知能力を上げる『スニファー』なんてものもあるね」
「それだけあるなら充分に実戦で使えるんじゃねぇのか」
「戦うだけならそれで問題ないんだけどね」
そこで一旦言葉を切った。たぶんグレンは1番の問題点には考えいたらない気がする。だからそれだけはボクの方で答えを告げることにした。
「ただし、戦闘で深傷を負わないことが絶対条件になるかな」
「そりゃ、肉体強化の魔術を使っても使わなくても一緒じゃねぇのか」
やはり思い至らないかと少なからず落胆する。
「全く違うよ。血中の魔素を消費し尽くしてたら上級ポーション以外、全く効果を発揮しなくなるからね」
スキルを発動させるにも魔術と同様に魔力が必要だけど、その魔力は魔素に干渉して特殊な事象を引き起こす。それはポーションに抽出した【治癒】スキルも同じなのである。だからボクは基本的に魔力循環による身体能力の底上げしか行わないようにしていた。
両手を膝につき、息も絶え絶えにグレンは口を開く。
「はぁっ……はぁっ……ここまで走り回ったのは久しぶりでな」
「普段から少しは身体動かすようにした方がいいよ」
「だな。まさかオレもここまで体力がなくなってるとは思わなかったぜ」
「それで首尾はどうだった?」
「スライムを40匹くらい狩って、ドロップしたのは1個だけだな。ヒイロは?」
明らかに異常な結果が出てしまったので、正直に言うのは憚られる。ポーション作製の練習をするのに必要な最低限の数を確保出来ていればいいのだから、ここで提示すべき数はいくつくらいだろうかと考えて、ボクは嘘の結果を口にした。
「こっちも1個だね。ここってひとの出入り少ないし、最初に遭遇したスライムが特殊だったのかな。ひとが来なさ過ぎて、ドロップアイテムをたくさん体内に蓄えてたのかも」
水の魔石を属性変換の触媒としてだけ使うなら小粒のものひとつでポーション12本はつくれる。最初にドロップした9個はグレンに見られてるので仕方ないとして、グレンがスライムを討伐した数から、本来のドロップ率は3%くらいだと判断した。ボクの【トレジャーハント】で上乗せされたドロップ率を差し引いて考えても、それは間違いないはず。60体倒して1度だけ4個ドロップしてたしね。それを踏まえると通常のドロップ率は、ボクのユニークスキルとは別枠らしかった。
そんなわけでグレンが入手して来たものと合わせれば、11個入手出来たと最終結果を出す。それだけあればポーション作製の練習するだけなら充分だろうからね。
「んじゃ、この勝負は引き分けってことでいいのか」
「それで問題ないよ」
「まぁ、最初の9個でふたりの入場料分は手に入ってたし、予想以上の収穫だったな」
「水の魔石の取引額ってどのくらい?」
「1個で銀貨1枚だな」
「ひとり100体は倒さないと元は取れなそうだね」
「あぁ、その上で稼ぎを出そうと思ったら、その倍は狩らないとダメだろうしな。この辺の宿代、安くても銀貨2枚はするからな。飯のことも考えたらとてもじゃねぇが、ここで稼ごうとは思えねぇな」
「で、今日はどうする? もう少し狩ってくかい」
「いや、すまねぇ。オレの方はもう無理そうだ。足がガクガクいってやがるしよ」
そう言ったグレンの足元を見ると、確かに小刻みに震えていた。
「帰りの階段、大丈夫? 結構な段数あるけど」
「ま、まぁ、なんとかなるさ」
強がるグレンは外へと繋がる扉を開いて一足先に魔物出現エリアから出た。その後に続くようにボクをダンジョンを後にした。
限界が近そうなグレンに肩を貸しながらダンジョンを脱出し、レンタルした長剣を返却したボクらは錬金術ギルドに帰るべく家路に着いていた。
ボクの斜め後ろを歩くグレンは、足を上げるのを辛いのか、地面に足を擦るように歩いていた。そんな彼はボクにひとつの質問を投げかけてきた。
「なぁ、ヒイロは肉体強化の魔術とか使えたりするか?」
「一応、使えるよ」
「厚かましいとは思うが、よかったら教えてもらえねぇか」
「別にいいけど、戦闘で多用するつもりならボクはあんまりお勧めしたくないな」
「なんでだ?」
「自己強化系の魔術って、魔力の属性変換を必要としないから、どんな天職でも魔石なしで使えるんだけど、デメリットを考えるとどうしてもね」
「デメリットなんてあるのか」
「なんて説明したものかな。とりあえず魔術が魔力を消費して魔素に干渉することで、特殊な事象を引き起こすってことは知ってるよね」
「使ったことはねぇけど、そのくらいはな」
「では、ひとつ質問。肉体強化をする場合、魔力で干渉する魔素はどこから持ってくればいいと思う?」
しばしグレンは難しい顔をしていたが、思い当たるものに行き当たったのか、表情を緩めた。
「たぶん血中の魔素じゃないか」
「正解。体外にある魔素に働きかけても肉体は強化出来ないからね。じゃあ、次の質問。それを踏まえた上で考えられるデメリットは?」
答えを教えるだけなら簡単だけど、普段から魔術に関することを自身の頭で考えてもらわないとね。答えだけを求めてくるようなら、教えても簡単に忘れちゃうだろうしさ。わからなくてもボクに聞けばいい、なんて思考放棄した結論に至られたら困るからね。
「効果時間が短いとかじゃねぇかな。普通の魔術なら空気中から適当に魔素を集められっけど、血中の魔素しか使えねぇとなると量に限りがあるしな」
「うん、そうだね。『フィジカルブースト』で全身を強化した場合、どんなに長くても効果時間は大体心臓が20回脈打つくらいかな。加えて1度使うと血中の魔素が回復するまで、心臓が約23回から24回脈打つまで再使用出来なくなるんだ」
ボクの解説を聞いたグレンは、何か思い付いたように弾む声を出す。
「全身を強化した場合ってことは、身体の一部だけを強化するんなら問題ねぇんじゃねぇか」
「そういう解決法もあるね。実際に専用の魔術も作られてるんだ。体表面、皮膚だけを強靭にする『ハードスキン』だとか、視力を強化する『バードアイ』に『インセクトアイ』あとは嗅覚での探知能力を上げる『スニファー』なんてものもあるね」
「それだけあるなら充分に実戦で使えるんじゃねぇのか」
「戦うだけならそれで問題ないんだけどね」
そこで一旦言葉を切った。たぶんグレンは1番の問題点には考えいたらない気がする。だからそれだけはボクの方で答えを告げることにした。
「ただし、戦闘で深傷を負わないことが絶対条件になるかな」
「そりゃ、肉体強化の魔術を使っても使わなくても一緒じゃねぇのか」
やはり思い至らないかと少なからず落胆する。
「全く違うよ。血中の魔素を消費し尽くしてたら上級ポーション以外、全く効果を発揮しなくなるからね」
スキルを発動させるにも魔術と同様に魔力が必要だけど、その魔力は魔素に干渉して特殊な事象を引き起こす。それはポーションに抽出した【治癒】スキルも同じなのである。だからボクは基本的に魔力循環による身体能力の底上げしか行わないようにしていた。
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