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014 盗賊さん、推測を語る。
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「グレン。これからボクが話すことは、あくまでも推測だということを念頭に置いて聞いてくれ」
グレンは力なく頷いたのを確認し、ボクはこれまで得た情報から推測を語り出す。
「落ち込むなというのは無理かもしれないが、グレンが師事していた錬金術師は、おそらく薬師だ。錬金術師はポーションの作製に薬効なんて言葉は用いないからね。そこで学んでいた以上、錬金術師資格を取るのは事実上無理なのはもうわかってるよね」
「そうなるよな」
力なく笑うグレンの頰は引きつっていた。
「それを踏まえると、その人物は十中八九詐欺師だ。それも領外から来る錬金術師志望の人間を中心に狙ったね。そこでグレンがつくらされていたのは、ヒールウォーターって呼ばれてる偽ポーションで、その効果量は本物の1割にも満たない効果しか発揮しないんだ」
ボクのつくった劣化ポーションでも効果量は、錬金術師製ポーションの6割程度は効果を発揮する。それを考えればポーションなどとはとても呼べない代物である。
「でも、グレンはここでも同じ方法でポーションをつくっていたと言った。本来なら作製過程で薬草を加熱なんてしたら、ポーションの価値は皆無に等しい状態になるんだ。それというのもポーションは、薬草の持つスキル【治癒】を水の魔石を使って、抽出したものだからなんだ」
「待ってくれ、薬草にスキルがあるなんて聞いたことないぞ」
「レッドグレイヴ領の錬金術師工房では、公然のことなんだけどね。彼らのスキル【分析】で確認が取れてるしさ。そもそも薬草と呼ばれてる植物は【治癒】や【再生】といったスキルを持った物のことを、総じてそう呼ばれてるんだ。まぁ、昔は魔草なんて呼ばれてたらしいけどね」
「魔草? 初めて聞くな、それ」
「ダンジョンから溢れた魔物の集団暴走で不毛となった土地に生える草花のことだよ。被害の跡地には、通常では考えられないくらいの魔素が含まれた土で溢れてるんだけど、魔素が濃過ぎると普通の植物は芽も出さなくなるんだ。そんな環境の中で芽吹いた植物には、特殊なスキルが宿ってるんだ。【治癒】や【再生】【毒】【麻痺】なんてものが多いかな。そうそう、薬草が決まった場所で短期間に何度も採取出来るのは、根だけ残された薬草が【治癒】スキルで、その都度復活しているからなのさ」
「その話が本当なら薬草を加熱しちまうとスキルが失われるってことか?」
「正解。薬草が瑞々しい状態じゃなきゃスキルは抽出出来ない。だから植物性の素材を加熱や乾燥させるのは、魔法薬作製では最もやっちゃいけない行為なのさ」
「じゃあ、親父はどうやって」
「たぶんだけどグレンのお父さんは、水の状態からすり潰した薬草を投与してたんだと思う。その上で薬草が加熱され切る前に、水の魔石でスキルの抽出を半端にだけど成功してたんじゃないかな。スキルの抽出後なら多少加熱しても影響はあまりないしね」
「そもそも本当にスキルの抽出なんて出来るのか?」
「出来てなきゃ、外傷が通常ではあり得ない速度で治ったりしないよ」
実際にはスキルを抽出出来てるわけじゃなくて、薬草と抽出先の水の両方に対して、水の魔石で均等に魔力を流し込むことで、対象全体にスキルが馴染むように拡散しちゃってるだけなんだよね。投与する薬草の量を増やせば、本来の【治癒】スキルを超えるようなポーションもつくれるけど、効果の劣化が早くなっちゃうから作り置きは難しかったりする。
「親父のつくったグロウボトルもそうなのか?」
「うん、そうだね。あれはホタル草の【発光】スキルが抽出されたものだよ」
「じゃあ、オレがポーションをつくれてなかったのは、薬草のスキルを抽出出来てなかったからなのか」
「そうなるね。加えて言うなら、ここに所属してたギルド員はグレンのお父さん以外、誰もポーションをつくれてなかったんだと思うよ。ここを抜けた錬金術師だったていう人物も含めてね」
「なんでそう思うんだ?」
「この工房、作業机すら残されていなかったからさ」
「それと錬金術師だったかどうかなんて関係あんのか」
「これはボクの想像が多分に含まれてるけどいいかな」
「推測だって念頭に置いとけって言われてるしな」
「それなら問題ないね。この工房でつくられてたポーションは、ギルド員がつくったすべてのポーションを混ぜて効果の均一化を図ってたと思うんだ。それはあってる?」
「あぁ、じゃなきゃ物によって効果が違ってくるからな」
「だろうね。それで本当の意味でポーションをつくれてたのはグレンのお父さんだけだったんだけど、その錬金術師を名乗ってた人物は、自分のつくったポーションが混ぜ物で薄められ、自分の功績をギルドに奪われていると思ったわけだ。だからここを抜けた。実際に、その人物のつくった物は、それなりの薬効は存在してたんだと思う」
そこまで語るとグレンは内容を咀嚼するように眉根を寄せて深く考え込んでいた。寄せられていた眉根が少し緩んだのを見て、続きを話す。
「ここを抜けたその人物は、薬師ギルドに入ってポーションだと思い込んでいる物をつくった。ただそこでは、ここと違って混ぜ物されることなく商品として並べてもらえたわけだ。ところが、こっちではポーションを何倍にも薄めた物を出していた。なのに効果はほとんど変わらなかったって話だしね」
「もしかして本当の天職は薬師だったのか」
グレンはボクの言わんとする答えがわかったのか、そう口にした。
「うん、多分そうだと思う。それで市場に出された物を比べたその人物は、気付いたのさ。グレンのお父さんがつくっていたものが本当のポーションだったんだって。でも、認められなかったんじゃないかな。天職のこともあるしね。それでどこかにポーションづくりを補助する魔導具かなにかがあるはずだと判断した。だからここには作業机すら残ってなかったんだと思うよ」
グレンは顎に手を当て、口を真一文字に引き結んでしばし黙考していた。やがて重々しく決意を込めた声音を出した。
「なぁ、オレにもポーションってつくれるようになるか?」
グレンは力なく頷いたのを確認し、ボクはこれまで得た情報から推測を語り出す。
「落ち込むなというのは無理かもしれないが、グレンが師事していた錬金術師は、おそらく薬師だ。錬金術師はポーションの作製に薬効なんて言葉は用いないからね。そこで学んでいた以上、錬金術師資格を取るのは事実上無理なのはもうわかってるよね」
「そうなるよな」
力なく笑うグレンの頰は引きつっていた。
「それを踏まえると、その人物は十中八九詐欺師だ。それも領外から来る錬金術師志望の人間を中心に狙ったね。そこでグレンがつくらされていたのは、ヒールウォーターって呼ばれてる偽ポーションで、その効果量は本物の1割にも満たない効果しか発揮しないんだ」
ボクのつくった劣化ポーションでも効果量は、錬金術師製ポーションの6割程度は効果を発揮する。それを考えればポーションなどとはとても呼べない代物である。
「でも、グレンはここでも同じ方法でポーションをつくっていたと言った。本来なら作製過程で薬草を加熱なんてしたら、ポーションの価値は皆無に等しい状態になるんだ。それというのもポーションは、薬草の持つスキル【治癒】を水の魔石を使って、抽出したものだからなんだ」
「待ってくれ、薬草にスキルがあるなんて聞いたことないぞ」
「レッドグレイヴ領の錬金術師工房では、公然のことなんだけどね。彼らのスキル【分析】で確認が取れてるしさ。そもそも薬草と呼ばれてる植物は【治癒】や【再生】といったスキルを持った物のことを、総じてそう呼ばれてるんだ。まぁ、昔は魔草なんて呼ばれてたらしいけどね」
「魔草? 初めて聞くな、それ」
「ダンジョンから溢れた魔物の集団暴走で不毛となった土地に生える草花のことだよ。被害の跡地には、通常では考えられないくらいの魔素が含まれた土で溢れてるんだけど、魔素が濃過ぎると普通の植物は芽も出さなくなるんだ。そんな環境の中で芽吹いた植物には、特殊なスキルが宿ってるんだ。【治癒】や【再生】【毒】【麻痺】なんてものが多いかな。そうそう、薬草が決まった場所で短期間に何度も採取出来るのは、根だけ残された薬草が【治癒】スキルで、その都度復活しているからなのさ」
「その話が本当なら薬草を加熱しちまうとスキルが失われるってことか?」
「正解。薬草が瑞々しい状態じゃなきゃスキルは抽出出来ない。だから植物性の素材を加熱や乾燥させるのは、魔法薬作製では最もやっちゃいけない行為なのさ」
「じゃあ、親父はどうやって」
「たぶんだけどグレンのお父さんは、水の状態からすり潰した薬草を投与してたんだと思う。その上で薬草が加熱され切る前に、水の魔石でスキルの抽出を半端にだけど成功してたんじゃないかな。スキルの抽出後なら多少加熱しても影響はあまりないしね」
「そもそも本当にスキルの抽出なんて出来るのか?」
「出来てなきゃ、外傷が通常ではあり得ない速度で治ったりしないよ」
実際にはスキルを抽出出来てるわけじゃなくて、薬草と抽出先の水の両方に対して、水の魔石で均等に魔力を流し込むことで、対象全体にスキルが馴染むように拡散しちゃってるだけなんだよね。投与する薬草の量を増やせば、本来の【治癒】スキルを超えるようなポーションもつくれるけど、効果の劣化が早くなっちゃうから作り置きは難しかったりする。
「親父のつくったグロウボトルもそうなのか?」
「うん、そうだね。あれはホタル草の【発光】スキルが抽出されたものだよ」
「じゃあ、オレがポーションをつくれてなかったのは、薬草のスキルを抽出出来てなかったからなのか」
「そうなるね。加えて言うなら、ここに所属してたギルド員はグレンのお父さん以外、誰もポーションをつくれてなかったんだと思うよ。ここを抜けた錬金術師だったていう人物も含めてね」
「なんでそう思うんだ?」
「この工房、作業机すら残されていなかったからさ」
「それと錬金術師だったかどうかなんて関係あんのか」
「これはボクの想像が多分に含まれてるけどいいかな」
「推測だって念頭に置いとけって言われてるしな」
「それなら問題ないね。この工房でつくられてたポーションは、ギルド員がつくったすべてのポーションを混ぜて効果の均一化を図ってたと思うんだ。それはあってる?」
「あぁ、じゃなきゃ物によって効果が違ってくるからな」
「だろうね。それで本当の意味でポーションをつくれてたのはグレンのお父さんだけだったんだけど、その錬金術師を名乗ってた人物は、自分のつくったポーションが混ぜ物で薄められ、自分の功績をギルドに奪われていると思ったわけだ。だからここを抜けた。実際に、その人物のつくった物は、それなりの薬効は存在してたんだと思う」
そこまで語るとグレンは内容を咀嚼するように眉根を寄せて深く考え込んでいた。寄せられていた眉根が少し緩んだのを見て、続きを話す。
「ここを抜けたその人物は、薬師ギルドに入ってポーションだと思い込んでいる物をつくった。ただそこでは、ここと違って混ぜ物されることなく商品として並べてもらえたわけだ。ところが、こっちではポーションを何倍にも薄めた物を出していた。なのに効果はほとんど変わらなかったって話だしね」
「もしかして本当の天職は薬師だったのか」
グレンはボクの言わんとする答えがわかったのか、そう口にした。
「うん、多分そうだと思う。それで市場に出された物を比べたその人物は、気付いたのさ。グレンのお父さんがつくっていたものが本当のポーションだったんだって。でも、認められなかったんじゃないかな。天職のこともあるしね。それでどこかにポーションづくりを補助する魔導具かなにかがあるはずだと判断した。だからここには作業机すら残ってなかったんだと思うよ」
グレンは顎に手を当て、口を真一文字に引き結んでしばし黙考していた。やがて重々しく決意を込めた声音を出した。
「なぁ、オレにもポーションってつくれるようになるか?」
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