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年金生活かくもおかしき 第1〜4話

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第一話 

今朝も5時30分のアラームに目覚め、凍らせたペットボトルの麦茶に常温のそれを足し、車のキイとスマホを手にして家を出る。いつものようにNHKラジオをつけニュースを聴く。
その日の気分、知りたい情報などでラジオ番組も変わるし、お気に入りの音楽を聴くこともある。
約10分ぐらいでいつもの早朝の職場に到着する。早朝の、というのは、夕方からも他の職場でのアルバイトがあるからだ。
早朝の方のアルバイトは朝6時半から10時半までの4時間。ディスカウントストアーの品出しだ。

たぶん今朝も、あのニワトリ男「パンパーン」が高津の来るのを待っているだろう。月曜日は入店のIDカードを高津が持つことになっているので、高津が来るまでパンパーンは、従業員用駐車場で、高津の車が来るのを今か今かと待っているのだ。
6時半からのシフトなのに、パンパーンはいつも6時過ぎには来ている。何度注意されても契約時間を守らない厄介なじいさんである。

家を出てちょうど10分、駐車場の一番隅っこにパンパーンの軽四が止まってる。車は出勤した順番に、となりと間隔をあまり空けずに止める規則になっているが、パンパーンの横には止めたくない。いつドアを開けて出てくるかわからないからだ。夏は特に、サンバイザーで車の中が見えないようになってるので気をつけなければならない。

パンパーンはヘビースモーカーで、待っている間もタバコを指に挟んでいる。高津の顔を見ると、店の喫煙者専用のタバコポイ捨てバケツに、未練がましく吸っていたタバコを手から落とす。
店の鍵を開け中に入る。ロッカーに携帯と凍らせたペットボトルの麦茶を入れる。
パンパーンは仕事に入る前に必ずトイレに行く。帰りも同じで、タイムカードを打つ前に必ずトイレで5分ぐらい時間を稼ぐ。おそらくこの5年間、同じ行動を必ずするのだ。
勤怠ルールなどパンパーンには関係ない。何度注意されても、契約時間を守らないしまわりも黙認している。毎日の10分20分が積もり積もってうん千円の小遣い稼ぎになる。

仕事に使うロング台車と小さなコロという台車を必要以上に確保して、「これだけパンパーンとそろえたら段取りええやろ?」っと毎朝必ずいうセリフをまた言った。

あとから来る従業員も使うから少しは残しておこうという気はなく、ひどい時は積んでいる荷物を下ろしてでも台車を確保する。夜の職場で、隣で作業する「エゴバア」と同じ性格だ。譲り合うということを考えず、まず己の必要なものを確保する。世の中には似たような老人がいる。というより、年を取るにつれ似たような人間に成り下がるらしい。

早朝の品出しは通常4人で始め、後に他のパートが何名か加わる。パンパーンは通常牛乳など担当だが、もう一人の担当が出勤の時はパンを担当することになる。だが腰の悪いパンパーンは、座りながら仕事ができる牛乳ではないので、なかなかパンに取り掛かろうとしない。
次のパートが来るのを当てにして、ウロウロし始める。

「野牛さん、パンパーン、どっかへ行って帰ってこんで」
「ああ、また検収で座り込んで時間つぶしやってるんやろ」
「やってられへんなあ」
野牛さんは牛乳以外出来ないのでパンパーンにとっては野牛さんが出勤の日は絶好のサボリ日となる。

次のパートが来ると、さも今までパンをやってましたと言わんばかりのパフォーマンスをしながらパートに話しかけて機嫌をとる。
パートも阿吽の呼吸で応じる。
誰も直接文句を言わない。
言いにくい相手には誰も文句は言わない。言いやすいやつがいつもターゲットになる。

仕事の担当部所が決まってるから直接利害関係が発生しない他の部所の不公平なんて関係ないということだ。だが同じ部所の中には不満がくすぶる。おまけにパンパーンは口先がうまくパートの中に入ってうまくやるのだ。

第二話

今日もエゴバが洗い場の新人に口うるさい。「早く床に水をながしてくんない?後で流してこっちにゴミくるとイヤだからね」「まだ?早くしてよ、バケツに早く水ためて!」
毎日繰り返すやり取りが今日も始まった。自分の段取りしか頭にないエゴバは次から次へと新人洗い場にまくしたてる。

エゴバと同じ店のオープンから働き、勤続15年のもう一人のカマキリが「また新人いびりが始まった」と、小声で僕に言う。
実は高津が来てから2年半の間に何人もの新人がこのエゴバにことごとく追い出されている。
このエゴバは2年半の間に数人の経済生活を狂わせているのだ。
言いたいことを言うことが相手の人格、生活までを壊すことをエゴバは
全く考えたことはないだろう。 
まず、「休まず、遅刻せず、働かず」の三ズ主義。
自分のまわりしか見えていない視野の狭さ、自分や自分に親しいものだけうまくいけばいいという利己主義、そして問題が起きれば逃げる無責任。世の中には似たような考えや行動をとるやつがいるものだ。

いつも高津の横で作業するエゴバは彼の初出勤のときも同じように口うるさく言おうとしていた。初めての職場でシステムをまだ把握してない高津に、自分の思うようにならないエゴバが切れた。目の前の皿の商品を投げた。レーンを商品が流れるのだが、粗悪な商品は自動的にハネられる。ハネられた商品がいっぱいになるとレーンを塞ぎ詰まってしまう。エゴバはそのつまりかけた商品を慌てて投げた。それが客席に飛んだ。
その瞬間、今度は高津が切れた。「何すんねん!客席に飛んでいっとるやんけ、オラ!」今まで切れられたことのないエゴバは、しどろもどろの言い訳をしようとした。
そんな事が最初にあったことから、エゴバは、二度と高津に偉そうな口を叩かなくなり、話し方も丁寧になった。人間は下でに出るとつけあがる。最初が肝心なのだ。

カマキリもなかなかのキャラだ。
その日使用した釜やシャリを混ぜるロボット、使い終わった、材料をいれるトレーなどかなりの量の洗い物をこなさねばならない。カマキリは夜九時から出勤するが、それまでに少しは洗い物を減らしてやっておかないとシンクは山盛りで手を付けられないほどになる。カマキリはそれを見て「無言」の時が危ない。

そういう時はまわりも誰も近づかない。始まるのをじっと知らん顔して待つ。案の定しばらくするとカマキリはブツブツ言い出したかと思うとカンカラカンっと金属音がした。
カマキリが釜を投げたのだ。
始まった。これで今日は落ち着くまでカンカラカンが続く。

第三話

何があったのか、中堅スーパーの管理職を務め、妻の父が府警の幹部だったという背の高いインテリがある日突然来なくなった。その地域のスーパーに行き、お客として店の問題点を正して回るのが趣味のインテリは仕事中高津はよく話をし意見を交わした。というより豊富な知識と経験を語り、高津とお互いの共通した経験を暴露し合うのが毎朝の勤務中の楽しみでもあった。そんなインテリがある日突然出勤しなくなった理由が「万引」による解雇ということらしい。

高津は到底信じられずこれはハメられたかこの店のセキュリティに対するインテリらしい挑戦だと思った、いや、今でもそう思っている。
毎日帰りにおにぎり2個上着で隠して持って帰っていた、しかも半年に渡ってなどという話がどうしても信じられなかった。友人に話しても大抵が「魔が差したやろ」「ちょっとした出来心やろ」と言うが高津には何か彼なりの理由があってやったことではないかと思ったのである。

それとも仕事によるストレスだったのか。インテリは、この職場のパンパーンや、害チューについてよく「今までの人生を、何も考えずぼうっと生きてきた」愚かな人間たちとバカにしていたが、パンパーンたちは彼を自分たちのレベルで悪口を言っていた。ある時インテリの仕事の仕方を陰で(と言ってもスグ近いところで)能率が悪いだとか言っているのを聞いた高津が、「インテリさん、パンパーンが何回も行ったり来たり効率が悪いと、聞こえるように言ってますよ。ちょっと言い返しといたほうがいいですよ」と言うと、意を決したように、パンパーンのところに行って「効率が悪いように見えてこれが長年の経験で最も効率のいいやり方なんですよ。陰でコソコソ人の批判するのは良くないですよ」と淡々と文句を行って戻ってきた。
ガイチューという女の場合は何があっても人の言う事は聞かず、相手がしゃべる3倍ぐらいの量のしゃべりで応酬してくるので、大抵の人は2度とまともに相手はしない。インテリはガイチューを見るといつも「一生進歩せずに人生を終わる可愛そうな人」と言っていた。そのガイチューに何度も何度もまともにアタックするのがパンパーン。「それはこうやから私はこうしてこうしとかんとあかんから」といつもの会話の繰り返しで、最後にパンパーンが「あっそうか、ハイハイ」と折れて終わるのだ。はじめからやめとけばいいのに。触らぬバカに祟りなしだ。

そんな人間たちの中で働いていると自分が知らぬ間にこの人間たちに汚染されて、凡人に成り下がることへのストレスが原因なのか?
東証一部上場企業であるこの店舗の運営や従業員のレベルの低さが耐えられずストレスとなったのか?
インテリは高津にはどうしても理解できない結末でこの職場を去っていった。わずか一年足らずの付き合いだったが、久々に出会った高津好みのインテリだったのだが、、。

休み明けに自分の持ち場に戻ると、またやってくれてるっとつぶやいた。賞味期限が切れた商品がそのまま売り場の棚に乗っている。賞味期限の3日前にはハネて値引きしなければならない決まりである。「またパンパーンの仕業か」。自分の持ち場でないところのヘルプの仕事は無責任にやる。よくあることだ。わざとなのか抜けているのか、パンパーンの時は抜けが多い。
パンパーンとは朝の品出しが終わると酒のコーナーで一緒に仕事をする。「ビール、日付の新しいのは一番下にしといてや」酒に始めからいるパンパーンはあとから配属された高津によく言った。言われたようにやろうとするとすでに積み上げてあるビールのケースは日付けが前後していた。パンパーンはそういう人間である。
自分がやっていないことを人にやれと言える性格。さらに、自分の仕事のやり方を人にもさせようとするおせっかい。こういう性格のやつとはまず合わない。高津は一度合わないと思い始めるとコミュニケーションを取ることもしなくなる。仕事上の話もパンパーンの一方通行で終わることが多くなっている。
最近は朝の挨拶を交わすだけで一日が終る。帰りの挨拶はもはやしなくなっていた。高津は良くも悪くも子供のような意固地なところがあるのだ。

  第四話

ひょうひょうとしたいつもの風体でウンチクが左の方から静かに近づいてくるのが横目の視野に入る。
いつものように高津の真後ろから「おはよう」の挨拶をして脅かしてやろうという魂胆だ。
高津は気づいていながら驚いたふりをしてみせる。講釈の多い割に単純なウンチクは喜んでもとの場所に戻る。それが彼の僕への親密度を表すやり方なのだ。忙しくて頭も身体もフル回転してるときに彼が近づいてきて歌うように何かを言っていくときには冷静な高津もイラッとする。
全く空気を読めない奴で、同じようなことを他のアルバイトの高齢女性に言ってボロクソ言われてるのをよく見かける。悪いやつではないのだがとにかくひょうひょうとして軽々しく見える分損なやつだ。
ただ器械のメンテが上手くてその一点において重宝がられてはいる。

与えられたポジションの作業中には、ブツブツと周りに聞こえるように文句を言っている。
「なんで俺がこんなことまでせなあかんねん、社員の仕事やろ!」
「お前ら何回おんなじ事言わすねん、ネタなくなる前に言え言うとるやろ!」何回も聞くワンパターンなセリフ。周りはノーコメントで作業は粛々と進んでいく。

ウンチクとカマキリはよく喋ってる。気が合うというよりウンチクがカマキリの機嫌をとっているという感じで、カマキリの言うことに何でも「そうそう」と相づちを打っている。誰も口に出して言わないが、この職場を早く出て行ってくれと思われているNo.1のカマキリの丸見えの作り話にウンチクは、まわりがしらけるぐらい相槌を打ちながら答えている。「この間スーパーに行ったらレジでおっさんが喚き散らしてるんよ。何言ってんのかと思ったら、買った花をそのまま渡した、包み紙もないんかとわめいてたんよ。店長呼べって、お客いっぱい並んでんのにおかげで買い物に一時間もかかったわ。」それあんたがからんでたんと違うかっと高津が横から言いそうになって言葉を飲み込んだ。
カマキリとはいつかやり合うことになる予感はしているが、今慌ててやることはない。やる時は相手の弱みを出来るだけ多く握って、もっとも痛烈な一撃を食らわせることができる爆弾ひとつを温めておくことが喧嘩に勝つ秘訣だ。

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